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園のマネジメント

「園のマネジメント」について考えたことがありますか?

「園のマネジメント」というと、「園長先生などの管理職、ベテランが学ぶこと」と思っていませんか?私も思ってました(笑笑)。

でも、「園のマネジメント」をいろいろな立場の保育者が理解して、園の「働き方改革」や「職務負担感」軽減のアイデアを様々な立場から出せるようになると、個々の園の課題や問題点が浮かび上がり、解決へと結びつけていける可能性もあるのではないでしょうか。

近年、保育者不足が問題視され、園のマネジメントについて研修でも学ばれるようになりました。でも、幼児教育界の現状を踏まえた課題の根本的な解決には、なかなか結び付いていないと感じています。

① 幼児教育界の現状を踏まえた3つの課題


1.保育者の平均年齢が若く平均勤務年数が短い
 (若年離職者が多い)
2.   保育の資質向上
3.教科書のない「環境を通して行う教育」の難しさ

が挙げられています。

*保育者の平均年齢が若く平均勤務年数が短い

「幼稚園教諭等の専門性向上に関する状況」の中で、 小中学校と比較し、平均年齢が若く、平均勤務年数が短いと示され、平均勤務年数が幼稚園では約10年、小学校・中学校は約18年で、幼稚園は、教育界の中でも離職防止や定着促進が急がれます。

文部科学省 「幼児教育の現状」(令和玩年)より

https://www.mext.go.jp/content/1421925_08.pdf

担任保育者の職務負担感

• ワースト3に共通して入った項目は、何だと思いますか?

「事務 作業の 多さ」
「 仕事の 責任の 重さ」
「 保育者 の不足 」

予想通りだったでしょうか?

担任保育者には給与の低さも負担として認識されていましたが、 事務作業の負担・人手不足の方がより大きな負担となっていたんですね。
(東京大学・大学院教育学研究科附属 発達保育実践政策学センターの大規模・園調査結果2016より引用)


* 保育の資質向上

 「遊び込めるにはわけがある
「遊ぶ」と「遊び込む」では、大きく違います。
「夢中になっている」
「 発展、継続している 」
「遊びの素材を使いこなし我がものにしている」 

『保育の心もち』秋田喜代美(2009)から引用

子どもたちは遊びの中で、興味や関心をもって様々な 環境に働きかける。 すると、あたらしい発見がある。「こうすると、どうだろう」という推論が生まれる。 探求心をもってそれらにかかわりつづけ、体得した知識や技能を遊びや生活の中で使いながら、さらに発展 させつつ、自分をも変容させていく。子どもって凄い!

日々の保育の中で、子ども主体で「したいことができる保育」そんな保育を目指したいと心から思います。そのためには、もっともっと保育者が、学んでいく必要性を感じます。

*教科書のない「環境を通して行う教育」の難しさ

幼児教育は、小学校のように教科書がない。そして、遊びながら体験をもとに、環境を通して意味や概念と出会い、学んでいく教育の時期です。なので、保育者は遊んでいるだけと思われがちです(笑笑)。

そして、新任の先生方も教科書がないので何をしたらよいかわからない。「幼児理解というけれど、どのようにかかわっていったらよいのか」と悩んでしまうことがあるかもしれません。

また、発達の個人差が大きいので、小学校のように「~できるようになる」ことが目標ではなく、ねらいは資質・能力を育てるための方向目標であり、達成目標ではありません。一人一人の発達に合わせた活動が学びへとつながっていきます。

ここまでは、「幼児教育界の現状を踏まえた3つの課題」についてお話ししてきました。では、ここからは、保育者目線で「幼児期に育つ大切な力とは?」やマネジメントに欠かせない「リーダーシップ」「人材育成」についてお話します。あなたの「強み」「弱み」を図に表してどの分野を伸ばしていくと良いのかを視覚化してみましょう。

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