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4月30日、福岡市にあるUteroというLIVEハウスで999999999(キュー)というバンドのライブを観た。衝撃的な体験だった。

この日のライブには、僕が所属するバンドThe Diamondsも出演したし、福岡県田川市の #いいかねPalette で一緒に働いている仲間が所属するバンドnuiも出演していた。

2019年12月にコロナ禍が始まって以来、それ以前の生活や娯楽は過去のものとなってしまったような気がしていた。

2023年4月30 日、あれから3年以上が経過して以降、久しぶりにLIVEハウスで爆音の音楽を聴いて、色々な思い出がフラッシュバックして、エモくなってしまったのでこれを書いている。

LIVEは6感で体験するもの

五感とは、

  • 視覚(見る)

  • 聴覚(聴く)

  • 味覚(味わう)

  • 嗅覚(嗅ぐ)

  • 触覚(皮膚で感じる)

の5つの感覚であるそうだ。

個人的に思うのは、これに付随して、人間には感情に起因する、

  • ノスタルジー(懐かしさ)

  • センチメンタル(切なさ)

  • シュール(なんとも言えなさ)

などの感覚があると思っている。要は「エモい」部分だ。

これらの「エモい」部分は、多くの場合、人間が持つ「記憶」とそれに結びつく「感情」が関連している。

話をLIVEに戻す。

999999999はハードコアという音楽を中心にパフォーマンスするバンドで、とにかく音が大きいし、激しい。その日も、会場の観客は、その音楽で踊ったり暴れたりしていた。

999999999の圧巻のパフォーマンス

999999999のLIVE

人を踊らせたり、暴れたりさせるのって、簡単なことではない。

もちろん、LIVEハウスにいるお客さんの多くは、お金を払って音楽を聴きに来ているし、踊りに来ている。だから、踊りやすい傾向にある人たちが集まっていると言える。

でも、人を踊らせるのって簡単ではないのだ。

人はダサい音楽で踊りたくない。だるい音楽で踊っても楽しくない。しょうもない音楽を聴きたくない。それらは、当たり前の感情だ。

その日の999999999のライブは、踊ってしまうし、暴れてしまうパフォーマンスだった。踊るよう、暴れるよう、人の感情を揺さぶるものがあった。

サウンドもそうだったが、何よりも印象的だったのは、ボーカルのVOLT君のパフォーマンスだった。

ボーカルVOLT君

VOLT君は、福岡県田川市出身でモデルや俳優をやっていて、999999999は自身が所属した初めてのバンドであるそう。

LIVE中、会場にいる人の中で、もっとも盛り上がり、もっとも暴れ、もっとも感情をむき出しにしている(ように見えた)のがVOLT君だった。

VOLT君はパフォーマンスの中で、何を伝えようとしているのか、僕は色々と考えた。

VOLT君が伝えたいことは、色々とあるだろうけど、「自分が生きていること」「この会場にいる人が生きていること」に対する「感謝」だと僕は思った。

会場には色んな人達がいた。一緒に働く仲間やバンドメンバー、友人、知人、全く知らない人たち。

その中には、いいかねPaletteを運営する㈱BOOKの樋口会長もいたし、3月末まで㈱cotenで働いていた上水君もいた。みんな踊っていた。

LIVE会場でのこの強烈な光景を、僕は前も観たことがあった。

15年前と同じ

それは、15年前くらいのLIVEハウスだったし、田川市にあるオルタナティブスペースhacoだった。

15年前もこんな感じで会場の外にたまっていた気がする
LIVEが終わると、どこに飯行くか話し合うのも変わらない気がする

バンドも変わっているし、メンバーも変わっているけど、15年前、同じようなメンバーが、同じようなことをしていた。

出演バンドとして一緒のステージに立ち、その後、友人や知人のお客さんたちと一緒に会場で仲間のステージを観て踊る。

その状況や光景は、15年前と何も変わっていない。

ただ、社会が変わってしまった。

でも、そんなことは、あまり関係がない。

この6感で感じる体験が、人には必要である。というか、僕には必要である。みんなで盛り上がる時間は、とても大切な時間で、きっと人生を豊かにしてくれる。

LIVEハウスでの音楽は、6感で体感するものだ。

  • 視覚→演者の表情やパフォーマンスを見る

  • 聴覚→音楽を聴く

  • 味覚→会場でお酒やドリンクを味わう

  • 嗅覚→汗、つば、息、タバコ、色んな匂いを嗅ぐ

  • 触覚→熱を皮膚で感じる

  • 感情→LIVEを観て色んなことを思い出す

社会は変わったけど、変わらないものがある。

変わらないものは、多分、この先、1,000年以上、ずっと残っていく、そんなことを思った。

そして、VOLT君のメッセージ「自分が生きていること」「この会場にいる人が生きていること」に対する「感謝」もLIVEハウスの中でずっと残っていくと思う。

なので、もし、これをここまで読んで頂いたかた、ぜひ、誰かしらのLIVEに行ってみてください。きっと、素晴らしい体験になるはずです。出来れば、The Diamondsのライブにも来てくださいね。笑

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