卒園する人たちへ(身勝手な挨拶)
娘が幼稚園を卒園した。入園してからの3年間で、娘の心と身体は大きく成長した。
もうそんなふうに考えるのか、もうそんなこと出来るようになったのかと、いつも驚いている。娘の成長は、常に僕の想像を超える。
そんな娘の卒園式。保護者会を代表してTくんのお母さんが、卒園する園児、先生たち、園児の保護者たちに言葉を述べた。想いが乗っていて、とても感動した。
そこで、僕も、娘や娘と一緒に3年間を過ごしてくれた友達たち、先生たち、園児の保護者たちに言葉を述べたいと思った。
ひとりよがりではあるが、ここに述べていこうと思う。
きょう、そつえんするおともだちへ
こんにちは。Mちゃんのおとうさんです。きょうは、みんなのそつえんしきにさんかすることができて、ほんとうによかったです。
まいにち、Mちゃんから、みんなのことをすこしずつ、おしえてもらっています。
Sちゃんがいつもふざけること、Aくんがいつもおもしろいことをいうこと、Rちゃんがてつぼうがじょうずなこと、ぜんぶ、Mちゃんがおしえてくれました。
きょう、Mちゃんからきいていた、みんながここにいて、みんな、せすじをのばし、むねをはって、りっぱに、そつえんしょうしょをうけとったすがたをみて、とてもかんどうしました。
ありがとうございます。
みんながしょうがっこうににゅうがくするのが、たのしみです。そして、みんなが、しょうらい、どんなじんせいをあゆむのか、とてもきになります。
さっき、えんちょうせんせいはいいました。
みんなは、ひとのことをおもいやる、やさしいこころをもっている。
ぼくは、みんなが、せかいを、いまよりも、よくしてくれるのではないか、ときたいしています。
これからも、こうつうじこにきをつけて、げんきに、おおきくなってください。どこかでまたあえることをたのしみにしています。
Mちゃんはみんなのことをだいすきです。Mちゃんとおなじように、ぼくもみんなのことをだいすきです。
先生方へ
先生方、卒園までMに寄り添ってくれて、本当にありがとうございました。
Mは、自分の考えを持っています。
時に、それを曲げず、時に、相手を思いやって考えを変えることが出来ます。
僕はMがそのように成長してくれるとは思ってもみませんでした。
先生方のおかげです。Mに寄り添い、言葉をかけてくれたことで、娘は生きる上で、大事な基礎を身につけることができたと感じています。
本当にありがとうございました。どうぞ、お身体に気をつけて、これからもこの幼稚園のこどもたちの成長を支えてあげてください。
保護者の皆様へ
保護者の皆様、今日、この場所で、同じ時を過ごし、子どもたちの卒園を見守ることができて光栄です。
僕は、皆様のことを、同じ想いを持つ仲間だと思っています。
同い年の子どもを持ち、この幼稚園で出会ったこと、そして、今日、子どもたちが元気に笑顔で卒園できたことを、嬉しく、誇らしく思っています。
今日は、晴れてよかったです。子どもたちの卒園の日。特別な一日を、いい思い出にしましょう。
Mへ
さいごに、M。そつえん、おめでとう。Mは、おおきくなったし、やさしいし、かわいい。
でも、おとうはね、Mが、なんでも、あきらめず、がんばれるところ、ほんとうにすごいとおもっています。
ほんとうのことをいうと、おとうはね、できなくてもいいし、がんばれなくてもいいし、あきらめてもいいとおもっています。
でも、Mは、おとうがみていなくても、ひとりで、ピアノやなわとびをがんばっていました。
そんなこと、おとうにはできません。
おとうは、どんなことがあっても、たとえば、Mがなにかをあきらめても、おとうのことをきらいになっても、おとうは、Mをおうえんするし、おとうは、Mをまもります。
だいすきです。いつも、ありがとう。これからも、なかよく、しあわせにすごそうね。
こんど、Mがいちばんたのしいところにいって、いちばんたのしいことしようね。