吉田松陰、イエス・キリスト、ガンジー、樋口代表と覚醒について
『コテンラジオ』を聴くようになってから世の中の見方が変わった。どう変わったのかを簡単に言うと、ある物事や出来事を見る時、その背景や歴史を意識するようになった。
脈々と続いているホモサピエンスの歴史の中に僕らが存在していて、それが今の社会構造や人間関係の基礎となっていること、そして、それらは変わりうるということを、僕はコテンラジオから学んでいる。
ところで、フランス革命やインド独立など、世の中が変わることの要因の一つに、続いてきた社会構造の歪みが生じてきたタイミングで、突き抜けた誰かが、その周りの人達に影響を与えたことがあると思う。
その例えとして、コテンラジオで紹介されたのは、吉田松陰やイエス・キリストの話。吉田松陰は死刑になった後、高杉晋作など松下村塾の弟子たちが覚醒し明治維新の原動力となったし、イエス・キリストも死刑になった後、覚醒した弟子たちがキリスト教を広めた。
師匠が死んだ時、弟子たちが覚醒する気持ち、僕はとても分かる
突き抜けた師匠に集う弟子たちは、師匠からその思想を受け継ぐ。そして、師匠が死んでしまった時、その思想を受け継いだ弟子たちは、その思想を誰かに伝えなければならないと覚醒する。
師匠から受け継いだ意思や思想を持っている人が自分たち以外に存在しないこと。弟子たちは、こう考えるのではないだろうか。
自分たち以外、師匠って認められてないんじゃね?
師匠はマジですごいし、師匠の意思や思想は世の中を変えるくらいすごいのに、師匠のこと、みんな認めてない。師匠が命をかけて貫いた意思や思想なのに。
自分がどうにかしなければ。
そう感じて、弟子たちは覚醒したのではないかと僕は考える。
余談だけど、弟子たちが師匠から受け継いだ思想は、ミームである。ミームを簡単に説明すると、遺伝子以外に人から人に引き継がれる情報のことだ。ミームを中心に世の中を考えると、人はミームが遺伝していく媒体に過ぎない。
師匠のミームを受け継いだ後、師匠が死んでしまったら、ミームは弟子たちが人に伝える以外、伝わっていく方法がない。もしかしたら、弟子たちが覚醒するのは、弟子たちの意思ではなく、ミームの意思なのかもしれない。
ガンジーは突き抜けつつ78歳まで生きてらっしゃった
インド独立の父であるガンジーは、突き抜けた人だった。非暴力不服従、博愛主義を貫き、インドの独立に大きく貢献した。ガンジーは最後、暗殺されてしまった。
暗殺された時にはすでに巨大な影響力を持っていたが、ガンジーはまだまだやり残したことが沢山あったのだろうと思うし、表現や活動を続けることで社会を変えてきたガンジーにとって、死んでしまうことは、表現や活動の手段を失ってしまうである。
だけど、ガンジーの思想や意思は確実に引き継がれているし、それは、数十年後、伝説のスピーチをしたキング牧師にも影響を与えたことは、コンテラジオでも紹介されていた。
じゃあ、いつ覚醒する?
人気のPodcast番組『コテンラジオ』は田川市にあるいいかねPaletteという施設で制作されている。そのいいかねPaletteという施設を運営している㈱BOOK代表の樋口さんは、コテンラジオのパーソナリティでもある。
樋口代表は、いいかねPaletteを運営する中で、音楽で地域創生を実現しようとしている。その意思や思想は、いいかねPaletteを訪れる人達やコテンラジオのリスナーさん達など、樋口代表に関わる人達に伝わっている。
不謹慎だけど、僕はもし、今、樋口代表がその意思や思想を貫くために死んでしまったらと、想像する。
おそらく、弟子たち(僕も含め)は覚醒すると思う。
正直、今の社会において、意思や思想を貫いたことで死刑になることはないので、現実的ではないし、僕自身は弟子ではないのだけれども。
ただ、樋口代表は、尊敬する先輩であり、お世話になっているいいかねPaletteの代表であり、様々なことで影響を与えてもらっているので、僕や僕がやっているバンドのメンバーは、弟子ではないけど、覚醒すると思う。
でも「何故、今、覚醒できないんだ?」と思った。
覚醒って、そんなに簡単に出来るものではないけれども、師匠の意思や思想を多くの人に伝えるため、もっと行動しなきゃと思った。
「誰しもいつ死ぬかわからないのだから」という言葉の真意は、そういうことだと思う。言い訳に使うのではなく、覚醒に使う。やりたいこと、全部やる。みんないつ死ぬか分からないのだから。
今回は以上です。いつも読んでくれてありがとうございます。また読んでください。