今を俯瞰し、未来を予測する能力について
僕はバスケットが大好きです。最近は、NBAプレイオフのハイライト映像を観ることが日々の楽しみになっています。しかし、僕が応援していたロサンゼルス・レイカーズは敗退してしまいました。
あるチームを応援することで、周りが見えなくなることがあります。僕はロサンゼルスレイカーズが優勝すると予測していました。しかし、その予測には「そうなってほしい」という希望が9割くらい反映されていました。
なので、僕の「レイカーズが優勝する」という発言は、予測ではなく「ただの視野の狭くなったファンが、なんか言っている」という、一ファンの希望に過ぎなかったのです。
さておき、レイカーズが負けてしまった敗因について、僕はレイジョン・ロンドという選手をトレードしてしまったからだと、考えています。おそらく、僕ぐらいしか、そんなこと言ってないでしょう。
ロンドは、驚異的なバスケットIQを持つ選手だと言われています。一方で、トリッキーなパス以外、取り上げられることは少なく、身長は185センチ、体重は79キロと、小柄な選手でもあります。
つまり、トリッキーなパスとバスケットIQを武器に、大男が戦い合う戦場でプレイを続けていますが、成績を数字で見た時、それらの武器はアシスト数でしか表すことが出来ず、
1試合平均31.0分間のプレイで、10.2得点、8.3アシスト、4.7リバウンド、1.7スティールというのが、ロンドのキャリア成績です。平均8.3アシストは素晴らしい数字ですが、それ以外は、スター選手と比べると取るに足らないものです。
しかし、プレイオフになってからこそ、バスケットIQという能力が本当に活かせるのだと、僕は考えています。ロンドは「プレイオフ・ロンド」と呼ばれ、プレイオフに入るととても活躍する選手として知られています。
バスケットIQって、なに?
IQは知能指数のことを意味し、知能の能力を数値化したものです。言語理解 、知覚統合 、作動記憶 、処理速度を計測し、数値化します。
一方で、バスケットIQは「コート上で今、何が起きているかを把握し、未来を予測する能力」だと僕は考えています。
具体的には、
①コートを真上から俯瞰して見た味方と敵の位置
②味方の能力と特性、敵の能力と特性
③試合の残り時間と選手の出場時間(疲労具合)
これらの情報から導き出したチームが勝つために取るべき行動を実行するために、
④チームメイトに指示を出す
⑤監督に進言する
⑥自ら動き、行動することでチームメイトに気づきを与える
などの行動(アクション)によって、チームを勝利に導く能力、それがバスケットIQだと僕は考えています。中でも、
⑥自ら動き、行動することでチームメイトに気づきを与える
この能力には、とてつもない価値があると僕は考えています。何故なら、①〜⑤は本来、監督の仕事でありますが、⑥は選手にしかできない仕事だからです。
そして、その仕事こそが、特殊な環境下で行われる、白熱した試合を勝利に導くため、最も必要なことだと僕は考えています。なので、その能力を持つプレイヤーは、とても価値があります。
まあ、監督が的確な指示、マネージメントが出来れば、不要なのかもしれませんが、白熱した試合の中で、監督の指示や意図を理解し、行動することは、かなり難しいことだとも思います。
僕は、高校バスケレベルでしかその経験がありませんが。
バスケ以外でも同じことが言える
ところで、色んな情報を把握し「自ら動き、行動することでチームメイトに気づきを与える」ことって、色んな場面でも、バスケと同じように価値があることだと思いませんか?
僕はそう思います。
監督を、社長や経営者、または、内閣総理大臣や自治体の首町など、ある目標を達成したいと思うトップの人たちに当てはめた時、トップとプレイヤーとの認識に食い違いがなければ、そのプレイヤーはとても価値ある存在であるなあと僕は思います。
とはいえ、そのプレイヤーの存在にも良し悪しがあるなあ、とも思います。例えば、コテンラジオのエリザベス女王の回で話されたように、絶対的な信頼関係のもとにプレイヤーが活躍すればいいですが、
今、配信中の織田信長の回のような戦国時代においては、そのプレイヤーの存在は常に謀反による地位転覆のリスクを持ってしまうことに繋がってしまうなあと思います。
今回は以上です。いつもありがとうございます。