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うまくなるための思考回路

トッププレイヤーのマインド、や、うまくいってる人の思考術、
等というものをお求めの方は、本屋さんへ立ち読みしに行くか、別サイトに出かけに行ってください。

それらも大事になってくる場面はありますが、ここではもう少し具体的な思考回路について話を進めたいと思います。

うまくなるための思考回路、それは

①何も考えずに"何か"をしてた場合に出てきた悩みは、99%の人が同じ悩みを抱えている
②自分では気づけない弱点を、とにかくあぶりだせるような仕組みをつくる。

です。この先は、自己修正能力や解決能力や吹き真似の練習などになってくるのですが、そこは、『思考回路』の範囲ではないので、ここでは割愛します。

では解説します。

①、これは楽器に限らず、すべての何かの上達には300%必須の思考回路だという結果が出ています。(※私調べ)

一応サックスのコラムの中の一記事なので、サックスのことで書きますが、

サックスって何も考えずに普通に吹いてた場合、気づかされる悩みといえば、例えば、

中間のレやミあたりは、めちゃくちゃ音程が高くなりますよね?
下の音域って、発音しづらいですよね?
上の音域って音色がキンキンしますよね?
音程が高音域になるにつれて基準から高くなるし、低音域になるにつれて低くなりますよね?
上のソ#発音しづらすぎ、中間のドとレの音色違いすぎ、
音程が揺れないようにまっすぐ吹けない、そもそもピアニッシモで音が出せない、

まだあると思いますが、結構ありますよね?


おそらく、音楽の才があったとしても、楽器を持って、一発目で音程問題や音色問題の悩みを抱かない人はいないと思います。

…少し余談ですが、二発目で直せる人はいます。おそらく、この方たちが「才能がある」といわれる部類の人間になってくると考えていますが、
この部類の人たちは、「自己修正能力が異常に高い」だけで、いわゆる「音楽のセンスがある」というものではないと思っています。
「自己修正能力が異常に高い」がセンスじゃないの?、と言われるとそれまでですが...
自己修正能力の高さ、それは、どれだけ自分が間違っていると思えるか、プライドを捨てられるか、素直に自分と違うものを取り入れられるか、そして、取り入れた上で、それが良いか悪いか、自分に合っているか合っていないかを判断できるか、などになってくるもので、鍛えることができると思っています。繰り返しますが、また別の記事で。。


そうそう、まずは、普通に気づく悩みの話ですね。

何を言いたいかというと、ほぼ全員が同じことを気にしているし、注意されるし、下手に聞こえるのを自覚しながら、そのままにしている人がどれだけいるか。なんとか直さなければ、一生、他人から上手になったと思われることはない、という考えを持てるかどうかが大事、ということです。

自分の中で上手になったと勝手に思うだけで十分ならば、自由にどうぞ。

逆に、上手だと思った人がいたとして、その人と自分の差があると思ったイメージの厚みの分だけ、その上手な人は自分よりも悩みを見つけるのがうまくて、どれだけ時間をかけても直してきた人だ、というということは確実です。

そして、上手な人は自分よりも悩みを見つけるのがうまい、という文に関連するのですが、②の話になります。


悩みを見つける仕組みですね。

例えば、もちろんレッスンに行って、師に見つけてもらう、というのも方法としては当然ありますが、一緒に吹いてる人と自分の音程音質の違い、吹き方の違いを比べて研究したり、自分の音出しからウォーミングアップ、曲練習などを録音して聞いて思ってるように吹いていないところを探したり、サックスの演奏動画を探してその演奏の、いいなと思ったところの真似をしてみてギャップを感じるところを探したり、

というものです。どれだけの量の、そういう、悩み欠点弱点のあぶりだしができるか、という考え方、思考回路は大事です。

なぜなら、何事も、

欠点を直さなければうまくなれない、というような言葉は当然ですし、欠点を見つけたその後の直し方も大事かもしれませんが、

欠点を見つけられないと直すところが分からない

というのもまた当然だからです。



うまくなりたくて、ここみたいなページを読んでいる方には蛇足の文章と思って書かなかった③がありますが、

③見つけた悩み等は、ほっておいてもうまくならないので、どんな手段を使ってでも直す。

です。

直さずにうまくならずに心残りのまま、死ぬのはいやでしょう?
もしくは、学生の方ならば、心残りのまま部活を引退するのはいやでしょう?


死ぬ、と言い出すのは大げさですか?
部活引退までは、まだまだ時間があるからまだ焦りませんか?


いつか直る、といっている方は、いつまでも直りません。


単純な楽器経験年数で、直ったように聞こえることがあっても、確実には直ってません。
確実に直る、という表現は、音楽に対してはあまりよろしくないですかね。

言い換えるならば、同じ楽器年数でも、直そうとした時間のあるなしでは、明確に洗練度が違ってくるという、というような感じでしょうか。これは確実に違ってきます。確実に。

以上です。

思考回路としてのまとめは、

欠点を見つける→とにかく直す

ということにつきますが、あえて長文で考察を記事にするなら、と思ってのこのページでした。

ありがとうございました。


最後に、どんな技術も音楽性も、欠点を直しても違う欠点が出てきたり、
直してもそのさらに先の段階があって、そしてさらに先もあったりするようなものなので、先ほど書いた言葉をもう一度、

大事だけれども呪いのような言葉を、もう一度書いて締めますが、


いつか直る、といっている方は、いつまでも直りません。

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