【07読書日記②】これが異次元の少子化対策?

どうも、たかさんです。

すみません、
久々の本紹介になります😅

殺人出産 村田沙耶香 著

この本の発売は2016年なので、
『異次元の少子化対策』という
言葉が生まれる前の作品です。

しかし、この本を読んでいると、
それを意識したようにも感じられます。

この本は
4つの話から出来ています。

  1. 殺人出産

  2. トリプル

  3. 清潔な結婚

  4. 余命

どれも面白い作品でした。

まず始めは、
作品のタイトルにもなっている
殺人出産】から。

『殺人』と『出産』
相反する2つの言葉です。

舞台は、
今とは価値観が全く異なる日本。

10人産んだら、1人殺せる。

命を奪う者が命を造る
殺人出産システム」で人口を保つ日本。

産む人は
産み人』として立候補します。

そして、見事10人産んだら
殺したい人を選びます。

選ばれた人は
死に人』として本人に通知されます。
基本的に死に人として選ばれたら
逃れることは出来ません。

死に人は告知を受けてから
ひと月の猶予が与えられます。
身辺整理とお別れをするための時間です。

無事に執行されると、
葬儀か執り行われます。

葬儀には白い服で参列し
ありがとう」と感謝を伝えます。

そして、遺族は誇らしげに
「どういたしまして」と答えます。

もちろん、
産み人が殺人罪に
問われることは有りません。

なんか、
すごい世界ですよね?

人を殺すために
10人子供を産む。

生まれた子供は、
自分で育てずに
別の施設に運ばれます。

さすがに
自分で面倒見ながら
10人は難しいですもんね。

『殺人』という
システムは置いといて、
この本でいいなぁと
思ったところは、
『産み人』が職業として
成立しているところです。

『産み人』に立候補すると
国から補助金が出ます。

妊娠は人口受精で行われます。

生活する場所も
補償されています。

出産が社会として認められてる。

そんな風に感じました。

今の日本はどうでしょう?

産んで良かったと
思える社会って良いですよね😁

トリプルも紹介したかったのですが、
続きは明日。

たかさん




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