チューニングの話
A=440Hzとよく言われているが吹奏楽なんかでは大概442、ビックバンドなんかは441、というかそこにあるピアノだったり元からある音源によって変わることが多い。
442だからもっと管入れてー、だったりその逆の光景も見たことがある。
しかし、実際どのくらい楽器をいじるべきなのかという疑問があるときわいた。多分暇だった。
そこで色々調べてみた。
1Hzかわると大体4セント変わるらしい。
ちなみにHzは空気の振動の数を数値化したもの。セントは半音を100分割した単位。
442から440になると約8セント、即ち大体1/10半音変わってくることになる。
さらに色々調べた結果、トロンボーンの1セントは大体1ミリらしいことが判明した。これは管の長さから計算されたものなので単純計算でしかないがオクターブ上が出るトランペットは管の長さが半分なので1セントは0.5ミリ、逆にチューバは1セント2ミリという計算になる。
ということは、トロンボーンの場合は1Hzかわると4ミリ管を抜き差しすることになる。440と442だと結構見た目が違ってくる上にスライドで調整しようと思うとなかなか大変そうだ。
結論。意外と視認できるレベルで違った。
さらに発展すると、トロンボーンでよくある和音の第三音を吹くときにも応用が可能である。
長三度は平均率の同じ音高に対して13セント程度低くなると言われている。
ということは長三度の音を吹いているときはスライドを13ミリ向こうに伸ばすことになるのだ。思ったより動かすんだなと思ったものである。
口でピッチを下げると音が暗くなったりしがちなので、13ミリくらいスライド動かしてなんなら明るめに吹く、というのをやると和音が綺麗になる、そんな気がしている。
ちなみにわかったからといってパーフェクトピッチヒューマンになれるかといったら全くそんなことはない。