久しぶりのビデオ撮影

 あまり自覚はないのですが、年老いたなぁと感じることが増えました。例えばこの前の投稿「日本酒」は少し涼しくなってきた頃に牧水の『白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり』の句が浮かんできたのがきっかけです。ここに出てくる酒は日本酒だよなと言うわけで書き始めたものです。そして最後にこの句を付けて終わりにしようと考えていたのに忘れてしまいました。やはり年ですかねえ。
 コロナの影響で活動が制限されたこともあり、いろんな行事がなくなったり、縮小しました。それまで年に2~3回依頼のあったビデオ撮影・DVDやBluRay作成がなくなっていたのですが昨年末あたりから少しずつ入り始めました。そして、同じ人から7月・8月と2回ビデオ撮影の依頼を頂きました。7月は地域で活動されている熟年グループが、『ごみ処理』についての県の出張講演を撮影する物でした。地域で互いに助け合いながら、神社の清掃などのボランティアもされているそうです。そして神社掃除で集められた『ごみ(木の葉)』は近くにある障害者自立のための施設に運んで活用してもらっています。ごみは捨てる物ではなく、資源だと考え・行動されているのです。そして隣の市は県下でも優れた市政を実施しており、ごみの処理についても抜群の資源化を進めていることを知り、何が違うのだろう・どうすれば自分の住む市でもそうなれるのか知りたいと県からの出張講演会を開いたとのことです。そしてその様子を私にビデオ撮影をして欲しいと頼まれたのです。参加者は約50名ほどでしたが、もっと集まって欲しいとも感じました。講演のあとは地域に伝わる内容を音楽にして体操も行われました。
 そして8月には市内の海岸での海浜植物の保護や海岸の掃除をされているグループからも「海浜植物の鑑賞会」を開くから、それをビデオ撮影して欲しいと依頼されました。当日の朝会長の挨拶と海浜植物の現状の説明があった後、海浜植物の実を各自が採集して枕に入れると良い香りがするので参加者にも、その実を採集するビニール袋を渡されました。この場所は市の指定文化財になっているのに、そんなことして良いのかなと思いましたが、現場に行くとその植物が繁殖し続けていて、他の海浜植物の生長を妨げて絶滅しそうな植物もあることが分かり、むしろ良いことなのです。今年は非常に暑くて、雨が少なかったので海浜植物の世話をされている人はペットボトルに入れた水を持ってきて、枯れそうな植物にかけ続けていたとのことでした。また、千葉県と愛知県でしか発見されていない『コナガエノアカカゴダケ』という、聞いたことも見たこともないキノコも2008年にここで見つかっていて、写真に撮られているということも知りました。
 これらの活動記録をいろんな所に配布したいとDVD60数枚作るように依頼されました。材料集めと映像の編集とで大変でしたが楽しい時間でした。


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