免疫

 最近日本人は本を読まないと言われていますね。私も家では殆ど読みませんし、新聞もかなり前から取るのを止めています。しかし、この読書の定義が分かりません。ハードカバー・ソフトカバーの本だけを読むことなのか、新聞・雑誌・週刊誌・情報誌等を読むのは読書に入らないのでしょうか。もしそれらが入るとしたら、私はすごい読書家ということになります。日曜日以外は喫茶店に行き、モーニングを食べながら新聞・週刊誌・マンガを見ます。新聞はスポーツ新聞しか読みません。その殆どが数独等のクイズです。記事はテレビとネットで見ますので、新聞で見る必要がないからです。そして多い店では週刊誌を4~5冊読みます。当然店にいる時間が長くなり出禁になった店もあります。
 そして時にはハードカバーやソフトカバーの本を見る店もあります。ある店は右翼チックな内容の本が多いのですが、中には興味を引く本もあるのです。上念司氏の本もそうでした。今は読んで良かったなあと思っているのは安保徹氏の免疫に関する本です。私が考えている医学知識の上を行っていると感じられたからです。もちろん素人の私より詳しいのは当然ですが、他の医者の商売の邪魔をするようなことは、言ったり書いたりしないだろうと考えていたのに新潟大学の医学部教授が書いているので、他からの反発はないのだろうかと心配してしまいました。
 病気を治すのは医者ではなく、我々の体であることは理解していました。そして症状と言われている物は体を守るための防御作用であることは、風邪の3症状(発熱・鼻汁・咳くしゃみ)では理解していましたが、他の病気の症状にも全て当てはまる以上に回復のためにしていることの表れだと書いていて、薬でその症状を抑えることは回復の邪魔をしているというのです。私の理解に間違いなければ、症状とは壊れた所を直すための工事の騒音のような物であり、騒音をなくすることは工事を中止する・工事を遅らせることだから、しない方が良い。薬を飲んで症状を抑えることが回復の邪魔をしていることになるというのです。もちろんあまりにひどい騒音(症状)は抑える必要があるので仕方ないですが、症状を体が悪い証とは考えずに体を治している工事の騒音と考えることで、不快度が軽くなると思います。例えば道路工事や隣家からの騒音は我慢しにくいですが、我が家の増改築の騒音は、割と気にならない。症状は体のどこかが悪いから起きるのではなく、体が頑張って治してくれていると考えられれば気が楽になり、他のことをして気を紛らわせることができやすい。
 そして、この8月に帯状疱疹になって1週間薬を飲みましたが、その後帯状疱疹の薬はいらないが、他の薬は飲めと言われて「薬は嫌いですので要りません」と言うと「俺の言うことが聴けんのか」と怒鳴った先生様がこの本をお読みになったら、何とおっしゃるのかお聴きしたい気もします。
 この本によると病気になったら、とにかく体を温め(38度くらいのお湯に浸かって)ゆったりとすることだそうです。そうすると副交感神経の働きが活発になり免疫作用が強くなり、病気に勝てるようになるとのことです。ここで納得したことは湯治です。温泉にはこの病気に効く等の効能が書かれていますが、疑問視していました。しかし体を温めゆったりすることで、副交感神経が優位になり、免疫力が上がり病気が治るのだと理解できました。
 私はいろいろなことをしているので、しょっちゅう怪我をして生傷が絶えません。少し前にも怪我をしましたが何もしなかったのを、知人に見られて外科に行って縫ってもらうレベルと言われましたし、今も電動ドリルの刃が左手の親指の爪の根元に当たり、皮膚と爪の一部がめくれ上がってしまいました。痛みはあるのですが、医者にも行かず放置していますが、化膿しません。自分では免疫力が強いからだと信じています。それは私がゴーイング・マイウエイ(強引マイウエイ)で生きているから、ストレスが少なく免疫力が強いからだと思っています。他人になんと言われようとも自分のやりたいことを優先して、これからの残り少ない人生を楽しむつもりです。


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