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ヌメ革とオイルアップレザーの手入れ
意外と知らない、やってはいけないこと!
目 次 ⇊
□ ヌメ革とは
□ ヌメ革の手入れ方法 と やってはいけないこと
□ オイルアップレザーとは
□ オイルアップレザーの手入れ方法 と やってはいけないこと
ヌメ革とは?
タンニン鞣しをした革のことで、革本来の味を出すために表面にあまり加工がされていない素仕上げ的な革です。
色は生成り(ベージュとかキャメルっぽい感じ)です。
そのため水や油を吸収しやすく、シミになりやすい欠点があります。
新しいうちは手の脂でもシミになります。
(タンニン鞣しに関しては後程詳しく説明します。)
私は使い込んで手の脂などでいい感じになったのを楽しむのが好きです。
通常は大人になった牛の革を使用するので厚くて固いのが特徴です。
そのため、革靴のソールに使用されたり、ランドセルのような丈夫なカバンやブックカバーに、またレザークラフトなどで使われることが多いです。
上質なヌメ革は高級バッグなどにも使われ、代表的なものではルイ〇トンのストラップヤ部分使いに使われています。
ヌメ革の手入れ方法 と やってはいけないこと
ヌメ革は水や油を吸収しやすくシミになりやすいので、必ず新しいうちにキチンとしたお手入れをして下さい。
お手入れ方法としては、まず履く前に防水スプレーをしておくことです。
現在市販されている防水スプレーはフッ素系の防水が主流なのでシミになることはほとんどないと思います。
しかし、最初の吹き出しに溶剤が溜まっていることがあるので、まず風下に向かって1秒ほどスプレーします。
これで、溶剤でシミになることを防げます。
靴から30cmほど離して全体に平均的にスプレーします。
防水はいっぺんにたくさんかけても効果は変わりません。
かけて乾いたらまたかける、乾いたらまたかける、と何回に分けてかける方が効果が高まります。
汚れ落としは消しゴムタイプのものを使用します。
消しゴムの表面をきれいにして軽くこするようにしてください。
汚れた消しゴムを使うと汚れが移ってしまいます。
注 意(1) 「絶対にやってはいけないこと。」
防水スプレーは屋内で使用してはいけません。
換気の悪い屋内で使用した場合、スプレーの霧を吸い込み肺の表面が防水され窒息を起こすことがあります。
命にかかわるので、必ず屋外で使用すようにしてください。
注 意(2)
通常の皮革用クリーナーを使うとしみ込んでシミになってしまいます。
消しゴムを使うときは表面をきれいにして使う。
ヌメ革用以外の靴クリームを使うのもNGです。
オイルアップレザーとは
オイルアップレザーは鞣しの段階で油分をしみ込ませた革で、表面が少しヌルっとした感じがあり、ツヤはあまり有りません。
初めのうちはオイルがしみ込んでいるので撥水作用があり、水分の吸収もしにくいですが、油分が抜けると表面がカサついてきてツヤもなくなります。また、水も吸収しやすくなりヒビ割れの原因になります。
(鞣しに関しては後程詳しく説明します。)
オイルアップレザーの手入れ と やってはいけないこと
まず、靴の表面やコバについたホコリや泥をブラシを使って落とします。
この時、他の靴クリームのついたブラシとは使い分けてください。
(オイルアップレザーは蝋分の入った靴クリームは使用しません。)
次に、クリーナーを柔らかいきれいな布に取って、全体に塗り伸ばしてから汚れと一緒に拭き取ります。
ミンクオイルなどの動物性のオイルを全体に塗り込み革になじませます。
オイルが革になじんだら、きれいな布で表面のベタ付が無くなるまで磨き込みます。
多少のベタ付が残っても1日置くとしみ込んでなじみますので、さらに磨き込んでください。
注 意
オイルアップレザーは油分が抜けるとカサついて水分を吸収しやすくなるので油分を切らさない。
ツヤ革用の靴クリームを使用してはいけない。
靴クリームに使用したブラシは使わない。
以上です。
さあ、次回は何について書こうかなぁ。