俺は雑談マスターになる!
シゲルはその雑談モンスター(雑モン)チョイスした理由を問われるがままに答えていた。
いや、だって、究極得意技やパワー、速度とかじゃないんじゃない?
それはどう言うことですか?
融通無碍っていうか、シンプルイズビューティフル。そこに尽きるんだよね。
はぁ、そういうものですか.....
とはいえ、その返し技の中に千差万別、音の調子とか緩急が入ってくるからこいつの使い方は相当なレベルと場数に至ってもなかなか難しいんだ...。
シゲルはそのテロっとした質感のどこか憎めない雑モンを撫でながら勝利の味を噛みしめていた。どうやらワームホールを通じてやってきた元々の世界では激弱だったらしいのだが......
(インスタントフィクション Story 013)