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週刊審判ダイジェスト 第20号(2024年9月3日)

はじめに

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今週のルール

今週は塁の「空過」もしくは「踏み忘れ」に関するプレイが2つ起こりました。ともにユニークなケースですが、日頃の試合で起こる可能性が十分にあるプレイなので必見です。

当該プレイ その1

ルールの根拠

(b)打者は、次の場合走者となり、アウトにされるおそれなく、安全に一塁が与えられる。(ただし、打者が一塁に進んで、これに触れることを条件とする)

(1) 審判員が〝四球〟を宣告した場合。

【原注】監督からのシグナルを得て審判員より一塁を与えられた打者を含む、ボール4個を得て一塁への安全進塁権を得た打者は、一塁へ進んでかつこれに触れなければならない義務を負う。これによって、塁上の走者は次塁への進塁を余儀なくされる。この考え方は、満塁のときおよび代走者を出場させるときにも適用される。(後略)

公認野球規則 5.05 打者が走者となる場合

ルールの解釈

『公認野球規則』は英語の『The Official Baseball Rules』を翻訳したものなので、ところどころ書き方が具体的ではなく、読み方によっては解釈が分かれてしまう場合があります。

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