LIVE LIFE #013 ライドシェアすら解禁できない日本社会の病巣
仕事柄、タクシーをよく利用します。昔よりはだいぶマシですが、タクシー業界というのは、お金を払う私たち顧客の方が不愉快になるという、なかなか稀有なサービス業界です。
そんな業界が、更に私たち顧客を苦しめています。
昨日も都内は大雨と強風で、渋谷での講演会後、疲れてこんな時にこそタクシーに乗って帰りたい。
当然ですが、タクシーは捕まりません。
雨、夜、渋谷、まぁ捕まる訳がないですね。。。
GO、DIDI、S.RIDEの3つのアプリを立ち上げ、タクシーを呼ぶも無理。GOでは、¥980の優先を依頼しても無理。
乗りたい顧客が多く、稼ぎたい人がいるのに、雨は降り続け、風は益々強くなる。雨に濡れながら、怒りを通り越して泣きたくなりました。
これは、日本経済の大きな損失です。
地方では、更に深刻です。タクシーが捕まらず、居酒屋で1時間も待たされ、来てくれたタクシーの運転手さんは、耳が遠くなっておりかなりご年配の方が運転する。死すら覚悟する地獄絵図だ。(感謝はしてます!)
国土交通省は、「何十年もかけて培ってきた公共交通の適正な事業運営や、運転者の労働環境に大きな影響が生じる。導入しないで済むことがベストであると申し上げてきた」と。
いやいや、他の業界では、労働環境が大きく変化していますよ!なぜ、タクシー業界だけ、そんなに保護されているの?!
昨年は、海外10カ国に渡航しましたが、ライドシェアの無い国は、一つも無かった。日本は、益々遅れた国になっている。もうガラパコスと笑っていられないです。
海外の友人は、京都に降り立ち、タクシーに並ぶ長蛇の列を見て愕然とした。Uberアプリを立ち上げたら、使用できなくて更に驚愕する。
観光立国を標榜するのに、ライドシェアすら解禁できない。
これほど顧客が求めていて、経済効果もあり、他国では導入済みのシステムが、何故日本では解禁できないのか。
日本社会の病巣がまさにここにある。
ライドシェアくらいと言う人もいますが、まさに新しいことにチャレンジせず、阿部サダヲはバイトの時給上がってないしねと言い放ち、若い世代がワーホリや春を売りに海外に出稼ぎしているのが、今の日本の現状だ。
この責任を今の既得権益層や政治家は、どう説明するというのだろうか。
経営も政治も結果が全てだ。
このまま地方は益々衰退し、都市はチャレンジせず、シルバー民主主義を続ける。ライドシェア解禁の議論は、日本の現状を象徴するイシューと思います。残念ではありますが、日本はまだ10年くらい、既得権益層が従来型の意思決定をするのかと思うと少しだけ気が滅入りますね。
私は、ライドシェアの全面解禁を強く望みます。