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RSGT2023: 「うっ」と思ったり「うれしい!」と思ったり

先週RSGT2023に参加してきました。初参加から3年目、ハイブリッド開催しか知らない自分ですが、年々増加していくオフライン参加者の熱量に毎年驚くばかりです。そしてやっぱりスクラムの価値基準や理論などを体感できる本当に特別な場だなと思いました。このことについては初回参加となったRSGT2021の時にnoteに書いています。

年々、RSGTに参加すること自体が、素直になるというか自分の心を受け入れる機会になっているなと感じます。それはあの場と人々や数々のセッションがそう自分を促してくれているように思えます。前回に感じたことは「自分もギャザりたい」でした。それを踏まえて今年はどうだったかというと「去年よりギャザれたけど、本当はもっとギャザりたい」です。

これをコミュ障という言葉で片付けてしまうと楽なのですが 笑、そうはいきません。なぜこのもっとギャザりたいという思いを引きずっているのかということを色々考えていると、ギャザってどうありたいのかが明確じゃないことに気付きました。これまで毎回noteで「ふりかえり」はしていますが、RSGTの開始前にスプリントゴールの設定や、開催中に「むきなおり」を時間取ってやっていません。次回はこれをやったら何かまた違ったRSGTにできそうな気はしています。

望みは大事だが望んだだけでは手に入らない

今回思ったのはとても当たり前なことですが、「望んだだけでは手に入らない」ということです。普段の仕事でも目的やビジョンについて語っている自分ですが、そういった「望み」を持つことの重要性は理解していながらも、そこにたどり着くまでの行動がやはり大事なのだと思います。なので、その行動を支えるための環境づくりが必要になってくることにも繋がりました。それが「ふりかえりやむきなおりをやる」などといったプロセスや、知識なのだと思います。

今回のクロージングキーノートで岩瀬さんが永瀬さんや高橋さんたちのことを「コンフォートゾーンをすぐに飛び出す人たち」と表現されていました。この飛び出て「うっ」となる感覚とどう付き合うかなのかです。どれぐらいまでがコンフォートゾーンの外のラーニングゾーンで、どれぐらいならパニックゾーン手前なのかを感覚的に掴むことです。

そういう意味では、自分のコンフォートゾーンに留まりすぎていたのかもなとも思います。岩瀬さんのお話はクロージングキーノートだったので3日目の最後に行われたわけですが、その時に心をキュッと掴まれながら聞いていました。一歩踏み出す勇気の重要性をまた最終日に気付かされることになりました。

ただここであまりにも自責的になりすぎてもしんどいなという気もしてきました。去年よりちょっとギャザれたのは事実ですし、ランチタイムの1分宣伝タイムでシンアジャイルコミュニティを宣伝する実績も解除できました。どこかのコミュニティに属していると話せる人が増えることを体感する良い機会でした。こういった、去年とのDiffは自分の成長でもありそれを思うと「うれしい!」となれます。

機会を無条件に与えてくれる場でもある

そして今回、改めて気づいたのは機会はたくさん与えてくれている、ということです。素晴らしい機会だなと感じる場がいくつもありました。たとえば、今年は私は参加できなかったのですが、「知り合いを増やす会」がDay0にあってそこで出会った人たちがオフラインでも会う様子がDiscordで見れました(楽しそうでうらやましい!)。去年この会についてのOSTに参加していたのですが、その場で出ていた話などが反映されてい他のがRSGTが去年からの地続きにあるということを実感する機会でもありました。あとはワークショップもとても良かったです。お昼前にワークショップがあったので、流れでそのままワークショップのチームでお弁当を一緒に食べました。すでにチームとして温まっていたので率直な悩みや、ポジティブな思いなどを聞けて本当に楽しかったです!他にも今回は行かなかったのですが、RSGT後の飲み会もDiscordで「ここでやってるよ!」とお誘い付きで掲示がなされたりするので、飛び込める機会もあったりします。

私は最初からRSGTにボランティアという形で参加してきました。そしてボランティアと参加者という線引きを自らしてしまうところがスタート地点でした。それが少しずつボランティアという立ち位置からいち参加者に近づいていっている感覚があります。カメラ班で固定の担当部屋がないのをいいことにふらっとしてみたり、前述の通り初めてワークショップに参加してめちゃ楽しかったです(皆さんのSNS聞いておけばよかった……!)。このワークショップも、カメラ班に参加したい思いを伝えるとすぐ快諾してもらえました。ありがとうございます。

ワークショップの様子

来年に向けたトライ

RSGTもシンアジャイルにも該当するので、コミュニティとは概してそういうものなのかもしれませんが、その中心には自分たちが望む場を作りその良さを信じて貢献したいと思う人が本当にたくさんいます。その周りに広がるネットワークに対して思っている以上の恩恵を与えているものです。

改めてその場に対してなにが出来るのだろうか、それをするのにはコンフォートゾーンから抜け出してラーニングゾーンにいくことなんだろうなとも思います。その境界は自分が一番よく見えているか、あるいは近付いたり実際に超えてみないとどこまでが危ないかがわかりません。「迷わず行けよ、行けばわかるさ」というフレーズをアメトーークのアントニオ猪木回で最近聞いて、それをどのセッションか忘れたのですがどなたかの登壇でも聞いた気がしています(どなたか覚えてたら教えてください)。これは本当にそうで、行かないとわからないのです。RSGTも他のコミュニティも、あるいは全く別の趣味のお誘いとかでもそうです。「百聞は一見にしかず」以上に、「習うより慣れよ」に近い感じ。

去年からシンアジャイルコミュニティに、その前からはマネジメント研究会に参加していますが、RSGTに向けてというよりも、そういったコミュニティでの繋がりというものを大事にしながら、少しずつ増やしていきたいと思います。時にコンフォートゾーン外に身を置きながら、持続可能なペースで。

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Takahiro Ito
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