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スマホを忘れてしまうほどのアナログな体験

ここ最近何でもかんでもデジタル化している世の中だけど、本当にそんなにデジタル化って必要なのだろうか。IoT家電とかボイスコマースとか、本当に今の水準で必要なのかなあと思う。

僕はテクノロジーとかスタートアップとかの記事を書くことが多いので、デジタルネイティブだと思われがちだが、実際はむしろめちゃくちゃアナログな人間。クーラーもテレビも手でつけたい派だし、読書は絶対にデジタルでしたくない。スマホだってつねに最新版にアップデートしたいなんて思わない(今のスマホもう3年目だし・・・)。

便利だからとか、新しいからという理由でどんどんいろんなものを取り込んでいくと普通に疲れるし、もともとあった大事なものだってすぐに失ってしまいそうな気がする。

別に新しいもの好きを否定するわけではない。僕だって新しいものは好きだ。どんどん情報もサービスも増えていく中で、忘れちゃいけないのは自分の価値判断基準だなって思うのだ。

とはいえ、今の時代スマホという呪縛から逃れることはもう容易ではない。完全に生活に馴染んでしまっているし、気がついたら片手でスマホを触ってしまっている。まあ便利だから使う場面はたくさんあってもいいのだけれど。HOTEL KUMOIでは「雲隠れパック」なる電波の通じない場所を活用したプランを販売し始めた。そうでもしないと、スマホからは逃れられないからだ。

そんな時代に、スマホなんて忘れてしまうほどの素晴らしい体験だってある。今日の写真は先月瀬戸内海の島々を自転車で駆け巡った時の写真なんだけど、1日中汗だくになりながら、スマホで連絡をとることもなく、楽しむことができた(そんなこと言いながら写真はスマホで撮っているけどね)。

オムニチャネルばかりが叫ばれる今の時代、リアルな場が提供すべきは「スマホのことなんて忘れてしまえるほどの体験」なのかもしれない。なんだか皮肉なものである。



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