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医療からM&Aアドバイザーへ──知識を掛け合わせたキャリア転換
こんにちは!ゼロスリー(株)採用広報です。
ゼロスリー(株)は、AIを駆使したM&AマッチングサービスMAgnetを通じて、M&Aの独立支援をしています。今回は、このゼロスリー(株)で共に働くM&Aアドバイザーの方にお話を伺いました。
プロフィール
M&Aアドバイザー|ゼロスリー(株)
医療からのキャリアをスタートさせ、経営に興味を持ちM&Aアドバイザーへ転向。医療業界出身の強みを活かし専門知識を磨く。ある取締役との出会いが転職の決め手となり、現在は独立して実績を積み上げる。
キャリアの背景について教えてください。
私のキャリアは少し異色かもしれません。医療関係で働いていたものの、元々は経営に興味を持っており、医療資格は将来の安心材料と考えつつも、ビジネスの世界で挑戦したいという思いが強まり、キャリアアドバイザーの助言を受けてM&Aアドバイザーの道に進むことを決めました。
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M&Aアドバイザーを選んだ理由は、経営者と直接やり取りができる点や、会社法、労務、税務といった多岐にわたる知識が必要で、自己成長につながると感じたからです。
医療系のバックグラウンドを持っていたことで、経営者との対話や組織に関する話題が理解しやすく、スムーズに業界に入ることができました。また、患者の話を聞く感覚と、経営者の悩みを聞く感覚に大きな違いがなかったことも、順調なキャリアスタートに繋がりました。
M&A業界での転職について教えてください。
この業界では転職が頻繁で、私の同僚たちも次々とベンチャー企業に転職していました。私自身もある程度の実績があったため、大手企業への転職を考えましたが、先輩たちからは「どこを選んでも大きな違いはない。違うのはインセンティブの割合くらいだ」とアドバイスを受けました。特に勢いのある先輩たちは、上場を目指すベンチャー企業に移っており、その影響を強く受けました。
ちょうどその頃、ある企業の社長が具体的な上場プランを持っている話を聞き、次第に興味を持つようになりました。上場の成功は確かではなかったものの、その挑戦や、後の直属の上司になった取締役の方の人柄に惹かれたのが主な理由です。会食の場面やお客様とのやり取りを見て「この人なら信頼できる」と思い、最終的に入社を決意しました。
M&A業界での経験を通して、営業からアドバイザリー契約を結ぶまでのプロセスには、さまざまな重要なポイントがあることを学びました。特に、営業の段階でうまく契約を取れる人がいると、プロジェクト全体がスムーズに進むことが多いです。しかし、営業のスキルと、実際にアドバイザリー契約を締結した後のエグゼキューション(取引成立に向けた実務)のスキルは全く異なるものです。
エグゼキューションは、デューデリジェンスや契約交渉、法的手続き、クロージングまでの詳細な作業が必要で、そのプロセスには非常に時間がかかります。そのため、エグゼキューションに集中してしまうと、新しい案件を取るための営業にかける時間が減ってしまい、バランスを取ることが大きな課題となります。これは、どの案件を重点的に進めるべきか、またどの案件をアドバイザリー契約に結びつけるべきかという優先順位の判断にも直結します。
私が所属していたベンチャー企業では、エグゼキューションができるメンバーが10〜15人ほどおり、成約した案件を次々と処理していました。この企業に入社した理由の一つは、ビジネスの属人化を防ぐという方針に共感したからです。業務を担当者に依存させず、分業化を進めて業務効率を上げようとする考え方が魅力的でした。この考え方は、現在私が独立して展開している「MAgnet」と呼ばれるプロダクトにもつながっています。
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現在の私の活動においても、非属人化できる領域の拡大には大きな期待を抱いています。組織や個人の能力に依存せず、仕組みを通じて効率的に案件を進めることで、より多くのM&Aを成功に導くことができると信じています。
最後に、独立についての考えを教えてください。
私の場合、勤めていた会社のブランド力に依存していた感覚はあまりありませんでした。大手の企業であれば、そのブランド力のおかげで顧客を獲得できるかもしれませんが、私の場合はそうではなく、自分の力で顧客に入り込む技術を磨いていました。
ですから、会社がなくてもやっていけるという自信がありました。しかし、そういった自信がないと独立は難しいと思います。コンサルティング業のような形のないサービスを売る際には、自分のサービスに自信を持つことが非常に重要です。
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※インタビュー内容は、2024年10月時点のものになります。