2019年振り返り(楽曲編)【051/200】
ヤマカワタカヒロです。
今週は、ギターレッスンのボランティアをしている児童養護施設のクリスマスパーティにご招待いただきました。
子どもたち、職員さんたち、ボランティアさんたちが一堂に会して楽しむ、心温まる会でした。
施設のイベントは、プライバシー保護の観点から、写真は撮りません。
インスタ映えすることのない場。
僕はそういう時間が、とても好きです。
ファインダーで切り取れない空間の美しさを、身体全体で感じてきました。
さて、2019年も残りわずか。
今年発表した楽曲を振り返ります。
ヤマカワタカヒロ2019年発表楽曲
・記憶
・Compass
・羨望症候群
・鈍色(にびいろ)
・12月の紫陽花
・忘れないこと
・Okaeri to my LIVE
「記憶」「Compass」「羨望症候群」の3作は、ほぼ同時に書き上がりました。
曲のテーマはそれぞれバラバラで、「記憶」はこれまでになかったアダルトな楽曲、「Compass」はヤマカワタカヒロの真骨頂といえるポップソング、「羨望症候群」は何も考えず楽しく書き上げた作品となりました。
記憶
いつからか失うような気がしていた
どこからか聞こえていた足音
アスファルト焦がすような夕立が
偽りの愛だと責めてるようだ
どうやって受け止めればいいの
透明な傘じゃ もう折れてしまうだろう
どこにいたって 何をしたって
君を思い出してるよ
その匂いも その髪を抱き寄せた手触りも
どうやって繋ぎ止めればいいの
透明な糸じゃ もうたぐれないだろう
どこにいたって 何をしたって
君を思い出してるよ
その匂いも その髪を抱き寄せた手触りも
その腕も デコルテも 口付けた傷痕も
その指も 名前を呼んでくれたその声も
消えやしないんだ 時が経っても
消せやしないんだ Ah Ah
Compass
飛び跳ねてもっと 海原は君のものさ
追い風がそっと 航路を示すから
呼びかける君の声 大丈夫 聞こえてるよ
面舵も取舵も すべて君の思うままさ
その胸の中にギュッと しまい込んだ想いを
今はそのまま 吐き出してしまおう
ありふれた日常が いつか答えをくれるから
今はそのまま 進めばいいさ
吹き荒れる 飛沫風(しぶきかぜ) 大丈夫 進んでるよ
突き抜ける その先に 広がる まばゆい未来
その胸の奥でそっと 指し示してるよずっと
君の心が 向かおうとしている方
ありふれた日常が いつか答えをくれるまで
どうかこのまま 迷わないで
その胸の中にギュッと しまい込んだ想いを
今はそのまま 吐き出してしまおう
ありふれた日常が いつか答えをくれるから
今はそのまま 進めばいいさ
迷ったら君のその胸に手を当てて
羨望症候群
羨ましいぜ it's alright
叶わぬ想い抱いてさ
嘆かわしいくらいの言い訳で
誤魔化してるだけさ
「当たり前だろ」って顔して無理してさ
意味のないpride 捨てられずもがいてさ
清々しいぜ it's alright
悩みなどないんだよ pretender
週末の自分だけが本当で後は嘘
馬鹿馬鹿しいぜ it's alright
ガラス画面の向こうに
華々しい世界があるとでも
信じてたんだろう
先のことまで 無駄に気に病んで
今のことさえ できちゃいないくせに
物悲しいぜ it's showtime
踊るしかないんだよ September
平日の自分が嘘で本当の自分も嘘
羨ましいぜ it's alright
叶わぬ想い抱いてさ
嘆かわしいくらいの言い訳で
誤魔化してるだけさ
くたばれ惨めな俺
情けない顔してんじゃねえぞ
ズタボロになったってその脚で
辿り着こうぜ oh yeah
「鈍色(にびいろ)」と「12月の紫陽花」は、フジモトヨウヘイの曲にヤマカワタカヒロが詞をのせた共作。
現時点で未発表の楽曲と合わせて3曲を同時に曲作しているなか、この2作品をまず発表しました。
両楽曲とも、抽象度の高い歌詞となったけれど、どちらもとても気に入っている作品となりました。
鈍色(にびいろ)
まだ 明けない
眠る 眠る 身体には
宿る 宿る 解けない命題
Sunday 曇り空 カーテン越しに薄日
角砂糖が溶けたら 迎えに行けるかなぁ
忘れたふりをして やり過ごしてたんだよ
消えて 溶けた
Monday 霞空 靴紐を結んで
ありがとうと言えたら 迎えてくれるかなぁ
忘れたいふりをして やり過ごしてたんだよ
消えて 溶けた
12月の紫陽花
狂い咲き 忘れ花
乾いた風に揺れてる午前10時
色を失って どれだけ経ったろう
枯れた覚えはない 確かに まだ
脈を打っている 鼓動も知っている
すべてが過ぎ去ってしまっても
ここにいる
寄り集まっている 夏を知っている
朝露に濡れる日を待っている
青丹よし(あをによし) 数え花
燻んだ色に秘めてる意思の行方
風に揺られて どれだけ待ったろう
互いの宿命に 景色は まだ
脈を打っている 答えを知っている
すべてが過ぎ去ってしまっても
ここにいる
時を待っている 夏を知っている
朝露に濡れる日を待っている
「忘れないこと」は、仲の良かった先輩の訃報を受けて、一晩で書いた曲。
それ以上の説明はないです。
忘れないこと
忘れない声があるよ
今でも聞こえるけど
余計な言葉はいらない
この胸の中にあるから
新しい日々に馴染んでゆく
僕はもうそこにはいられないよ
ぼやけていく視界の中
次はどこへ向かえばいい?
遥か未来を考えては怯えてしまう
だからもうカレンダーの
月はそのままめくらなくていい
忘れない匂いがあるよ
煙じゃ消せないから
時々顔を出してよ
この街の中で待ってるから
止まらないように歩いて行かなきゃね
この街はそういうルールだから
忙しい朝の方が助かるよ
意外と優しいしくみみたいだ
誰もいないよ えぐり傷のない身体は
思い出のカーペンターズの
レコードをまたかけて眠ろう
忘れない人がいるんだよ
名前を呼びたいけど
余計な言葉はいらない
この胸の中にいるから
この胸の中にいるから
「Okaeri to my LIVE」は、ライブのOverture的なものが欲しくて書いたもの。
ライブに来てくれた方が、日常から僕のライブにスイッチを切り替えるきっかけになってくれたら、と思います。
Okaeri to my LIVE
Yeah!! Ah!! 抱きしめていいかい?
よく来たね この場所へ
Yeah!! Ah!! 抱きしめさせて
この声と言葉で
嫌なことがあったんだね
瞳の動きでわかっちゃうよ
アタマの中 置いといて
今は身を委ねてよ
Yeah!! Ah!! 抱きしめていいかい?
よく来たね この場所へ
Yeah!! Ah!! 抱きしめさせて
この声と言葉で
今夜もまた新しい曲を書き上げました。
発表はおそらく2020年になると思います。
他にも、生み出されることを待っている楽曲がいくつもあります。
今年生まれた曲も、昔からある曲も、これから生まれてくる曲も、2020年、楽しんで歌っていきたいです。
それでは、また来週。
2019年最後のnoteで。