タッチフットを知っていますか? 【144/200】
児童養護施設の子どもたちを応援するボランティアで知り合った友人がいます。
彼女は社会人としてバリバリ働きながら、ボランティアにも参加して、さらに、本気で取り組んでいる活動を持っていました。
それが、タッチフットボール(タッチフット)。
タッチフットはアメリカンフットボールから派生した、6人制、防具なし、タックルの代わりに両手で相手にタッチして守備を行うスポーツです。
アメフトよりも激しい接触がなく、コート上を楕円形のボールをめぐって選手たちが走り、投げ、タッチしあう、スピード感と躍動感のあふれる競技です。
実際の競技のイメージと、競技自体のおもしろさについて、こちらの動画がとてもわかりやすく伝えてくださっていますので、ぜひご覧ください。
僕は、件の友人を通じてタッチフットを初めて知りました。
彼女の所属する社会人チームが全国大会を制覇し、正月に開催される学生日本一のチームとの女子全日本王座決定戦「さくらボウル」に出場する、という話を聞き、東京ドームに応援に行きました。
アメリカンフットボールの「ライスボウル」との同日開催ということもあり、熱気に満ちた会場で、迫力のある試合を目の当たりにした僕は、すぐにタッチフットのファンになりました。
友人のチームは惜しくも敗北を喫し、王座の獲得はなりませんでしたが、選手たちの試合前・試合中のアスリートとしての凛々しい表情と、試合後の弾けるような爽やかな笑顔に、心を打たれました。
「普段はあんなにいい環境でプレイできないんだ。すごくマイナーなスポーツだから」
後日、慰労会で一緒に飲んでいる席で、友人はタッチフットについていろいろ教えてくれました。
競技人口・チーム数が少ないため、女子社会人チームは数回の試合で全国大会となること。
大会の運営や試合に関わるスタッフも、選手や関係者の皆さんが協力してやっていること。
それでも、タッチフットというスポーツが楽しくて、一緒にプレイしている仲間たちが大切で、だからこそ、この競技の火を灯し続けたい、という想い。
何も知らなかった僕は、彼女の話を聞いて、ますますタッチフットに興味を持ちました。
それから何度も試合を観戦するようになり、ルールも少しずつ覚えて、専門用語もある程度わかるようになってきました。
土のグラウンドでの試合を勝ち抜いて、横浜スタジアムでの試合に応援に行く。あと一歩でその次の東京ドームへの切符を逃して悔しがる。
学生時代のサッカー部の時のような純粋な気持ちを、タッチフットが思い出させてくれました。
コロナ感染が広がって、ライブハウスが閉まり、スポーツも止まり、タッチフットも活動が難しくなりました。
ニューノーマルの生活様式がだんだん安定してきて、マスクをしながらの競技活動再開をしたと思えば、また緊急事態宣言で休止となったり。
なかなか難しい状況が続く中、それでもタッチフットの火を灯し続けようと、友人をはじめ、タッチフット関係者の皆さんが努力を続けている、と聞いています。
一ファンとしては、早く選手たちの皆さんの躍動感あふれるプレイが見たい。
試合中の選手たちから溢れ出る青春の煌めきのようなエネルギーを、身体で感じたい。
秋冬シーズンの大会が無事に開催されることを、心から願っています。
今僕にできることは、やっぱり歌を通じて、タッチフットを応援すること。
試合前の選手たちの皆さんが、気持ちを集中できるように。
試合中の苦しい時間帯に、強い気持ちを奮い起こすことができるように。
そして、競技の火を灯し続けるためにグラウンド外でがんばる関係者の皆さんの心が、少しでも心強くなるように。
すべてのタッチフット関係者の皆さんへ、心からのエールを込めて、新曲「タッチ&ラン」を書きました。
がんばれ、タッチフット。
選手たちの皆さんの素晴らしいプレイが観られる日を、心から待ち望んでいます。
Touch to feel your heartbeat!!
Run for victory!!!!!!