7月10日に「若者のすべて」を歌う 【132/200】
7月10日。下北沢LOFTでの定例ライブ当日。
朝目覚めて、友人からのLINEで、今日が志村正彦さんの誕生日であることを知った。
すでに決めていたセットリストを見直して、後半2曲をいじることにした。
志村正彦さんが残した曲を、歌いたくなったのだ。
やっぱり、「若者のすべて」しかなかった。
そろそろ梅雨が明けて、本格的な夏が始まる。
僕らはまた、「最後の花火」を見上げることができるだろうか?
7/10下北沢LOFT「それでも日々は」
1. 鈍色(にびいろ)
2. Wake me up
3. ネイバーブレイバー
4. それでも僕らは
5. アンサーソング
6. 若者のすべて(フジファブリック)
7. スターマイン
フジファブリックは僕にとって、数ある良い感じのバンドの一つだった。
2009年末に志村さんが亡くなって、僕は動揺した。
なぜ動揺したのか、今でもうまく言葉にできない。
「若者のすべて」という曲が世の中に広く知れ渡って、多くのミュージシャンがカバーするようになって、でもその時はまだ、僕にとって特別な曲になったわけではなかった。
ここ数年。世の中に起こっていること、自分の身の回りで起こったこと、自分の年齢的なものもあるかもしれない。
「若者のすべて」がやたら心に刺さってくるようになった。
でも、またもうまく言葉にできない。
そこが志村正彦というアーティストの奥深さなのかもしれない。
まいったな 話すことに迷うな
歌いながら「それはこっちのセリフだよ」みたく思ってしまった。
7月10日。志村正彦の誕生日に「若者のすべて」を歌う。
彼の生きた証として。
彼の残した歌が、今も、僕らの暮らしの中で息づいている。
そんなことを伝えるために。
久しぶりに晴れ上がった夏空を見上げながら。
noteを読んでくださりありがとうございます。 歌を聴いてくださる皆様のおかげで、ヤマカワタカヒロは歌い続けることができています。 いつも本当にありがとうございます。