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#58 人生を変える差別化戦略の組み立て方【前編】

※動画は下記URLから視聴可能です。
※音声とブログコンテンツを用意しました。
※久々の音声収録であまり上手に喋れなかったため….(笑)まずは記事を見てから復習として音声を使ってください。

皆さん、こんにちは!

TAKAHIROです!!

今月の毎月15日恒例、渾身の1記事は「 人生を変える差別化戦略の組み立て方【前編】」という内容でお送りしていきます。


実際に僕は

  • 物販界隈でYouTubeをバズらせた(再生回数170万回以上、1ヶ月間でチャンネル登録者1万人)

  • 1年以内の退店率「70%」の楽天市場で6年以上「個人として」生き残っている

  • 全くジャンルの異なる友人のビジネスで「大バズり」したイベントを企画し、会社の成長に大きく貢献した

などの実績があります。


細かく言えばもっとありますが、上記の3つはもちろん「なんとなく」ではなく、しっかりと明確な「理屈」の元「差別化戦略」を計り、結果を出してきました。

※上記のような上手くいっている「成功者」的な目線で語るのは、正直凄くむず痒く「嫌」なのですが、それほど今回の記事の内容は重要で、皆さんのお役に立てると思ったので、嫌々(大したことない)実績をひけらかしています(笑)


今回は、

  • どうやってYouTubeをバズらせたか?【前編】

  • どうやって楽天市場で生き残ってきたか?【後編_来月】

上記の「差別化戦略の組み立て方」を1~100まで超具体的に全部公開します。

※友人のビジネスはテレビなどにも多数取り上げられており、特定されてしまう可能性があるため、今回は伏せさせていただきます。

  • そもそも差別化とは何なのか?

  • 大半の人は、なぜ差別化ができず競争に巻き込まれるのか?

  • 具体的にどうやって組み立てることが差別化につながるのか?

について理解が深まる記事になっていると思います。


僕自身は、よく仕事上のアドバイスや相談をされ「アイデアマン」と言われることがよくありますが、それは今回の記事で説明する思考法で物事を組み立てているからです。

今回の記事は恐らく、今まで書いてきたブログ記事の中で「1番」価値のある記事になっていると自負しています。

そのため、今回はとんでもなく長い内容の濃い記事になっており、参考書籍も今まで読んできた多数の書籍から引用をしています。


YouTubeから解放された男の渾身の1記事です(笑)

それでは始めていきます!


①情報を取得する際の視点(筋の悪い戦略)

まずは、情報の「取得する視点や基準」についてです。

戦略というのは、今まで吸収(勉強)してきた「知識」と実践(行動)してきたことにより得られる「経験」によって「練られる」ものです。

なので、今まで取り入れてきた情報の質(内容)が悪かったり(偏っていたり)、全く実践で経験を積んでこなかった場合は、「筋の悪い戦略」しか立てられないのが事実です。


人によっては、記事の初っ端から「耳の痛い話」で、絶望していると思いますが.…(笑)

経営の本質は「差別化」であり、その差別化は「戦略」から生まれます。

差別化をすることにより、ある程度「競争」から逃れられ、利益を得やすくなります。

そんな、皆が喉から両手両足が出るほど欲しい「差別化戦略の思考法」が一朝一夕では身につかないのは「当たり前」ですし、SNSなんかでバズっている「中国輸入の攻略法!」なる情報のみで、「競争から逃れ他社よりも利益を出せるわけがない」のは、よく考えたら分かることです。


ここで、僕のバイブルとなっている1冊の本を紹介します。

こちらの本から、1か所引用します。

君が人と競争をしているときは、要するに人を模倣している。人と同じことをしているんだ。でも人はみな違う。模倣してはいけない。

参照:シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント P57


なぜなら、経営の本質は「差別化」であり、その差別化は「戦略」から生まれるからです。

SNSで皆がリツイートし「バズってしまっている時点」で、その戦略は「差別化の逆(情報の民主化)」を行ってしまっているわけです。


では、「そういった情報は価値が無いのか?」というと、そうではありません。


非常に価値のある情報です。


実際にSNSでバズった情報を見て成果を出された方もいると思いますし、全く成果の出なかった方もいると思います。


では、その「差」はなにか?


正直、「行動の試行回数×運」も絡んでくるので、一概には断定できませんが、「情報を取得する際の視点」が重要な要素になっているのは間違いありません。

①情報の本質を理解し、自身の戦略に取り入れている場合は、「情報を取得する際の視点が正しい」と思いますし

②情報の本質を理解せず、他者の戦略を模倣しているだけの場合は、「情報を取得する際の視点が誤っている」

と個人的には思っています。


①は「筋の良い戦略」になり得る可能性を秘めており、②の視点で情報を集めている人は「筋の悪い戦略」を立ててしまっている。

「筋の悪い戦略」というのは、

  • 知識や経験が不足している

  • 論理的に組み立てられていない

  • 人が聞いてワクワクしない(独自性とビジョンがない)

戦略のことです。


楠健さんの「ストーリーと競争戦略」でも語られていますが、人は「豊富な知識や経験が論理的に組み立てられた物語(ストーリー)」を聞くとワクワクし、惹きつけられます。

※この本は本当に読み物として面白いです!(まじおすすめ)

僕もよく仕事仲間や友人に

  • こういった戦略と理由でYouTubeをやろうと思っている

  • こういった戦略で今こういうことに力を入れている

という話を年中しているのですが、皆前のめりで

  • 面白い!

  • もっと聞かせて!

といった感じで話を聞いてくれます。


ちなみに、今回は

  • YouTubeでバズらせた戦略

  • 楽天市場で生存してきた戦略

の2つを完全解説させて頂きますが、ここでハードルを上げてしまったので、少しプレッシャーを感じています(笑)


要約すると、

  • 経営の本質は差別化であり、差別化は戦略から生まれる

  • 独自性(ストーリー)のない、戦略は筋の悪い戦略であり、その最たる例が意味を履き違えたTTP戦略である

くらいの感じです。

今回の記事は超重要なことなので、めちゃくちゃ丁寧に、まわりくどく解説しています。

まだまだ序章ですが、お付き合いください。

【念のためにひとこと】
誰かから「教えてもらっている」場合は、「正直に言われた通りにやる」が正解だと思います。

今まで自分の立てた戦略で「成果が出ていない」のに、「オリジナリティ」を取り入れようとする人がいますが、教えている人からすれば、あれは本当に止めて欲しいやつだと思います。

例えて言うならば

「おいしい醤油ラーメンの作り方を教えているのに、途中で『僕はチョコレートかけたら甘くて美味しくなると思うんですよね!』といって、教えているレシピを無視された」

といった感覚です(笑)
 
今回の話は、あくまで「情報を取得する際の視点」についての話ってことです。

②理解しやすい単純な情報ほど、人気だが価値は低い

先程の章で

①情報の本質を理解し、自身の戦略に取り入れている場合は、「情報を取得する際の視点が正しい」と思いますし

②情報の本質を理解せず、他者の戦略を模倣しているだけの場合は、「情報を取得する際の視点が誤っている」

と個人的には思っています。

と解説しましたが、上記の②は、いわゆる、本質を理解せず「側だけを真似している状態」です。
※下記のラジオでちょっぴり話しています。


そういう人たちは「情報ではなく(あるはずの無い)答え」を探しています。

自身の戦略に取り入れる「情報の本質」を探しているのではなく、そのままやれば成果のでる「答え」が欲しいのです。

なので、

  • 必ず見つかる!売れる工場の探し方!

  • 爆益商品が必ず見つかるリサーチ術!

  • ざくざくお宝商品が見つかる○○

  • 月商100万円までの完全攻略ロードマップ!

という情報の打ち出し方をすれば、リツイートやいいね!は伸びますし、再生回数も取れます。

これにより、如何に「情報の本質」ではなく「答え」を探している人が多いことが分かります。

現に2023年にメルマガ記事で1番PV数があったのは、下記の記事になります。

完全に「答えっぽい」タイトルですし、内容もそっち寄りです。

需要に寄り添って「書いてしまった」記事で、正直「あまり価値がない記事」だな~と思って書いていたのですが、PV数と会員入会数は去年のダントツでした。

逆に下記のようなテイストの記事は大変不人気です(笑)

個人的には「かなり価値のある記事」だと思って書いたのですが、PV数は微妙で人気がない(笑)

恐らくこれは、

■ヤフーショッピング完全攻略→「単純明快で分かりやすい!今からやることが分かった!!(答え)」

■確率思考の戦略論→「んで、結局なにすればいいの?なんの役に立つの?イマイチよく分からないんだが…(情報の本質)」

の「差」であると思います。

それほど、みんな「単純明快で分かりやすい答え」を探しており、誰かに「こうすれば間違いない!」と答えを「(潜在的に)断言して欲しい」のだと思います。


僕自身も「答えっぽい」タイトルにしなければ、そもそも情報を見て貰えないので、そういった「打ち出し方」をしますが、中身を見ると

「答えなんてねーぞ!」
「今の時代に、答えに価値なんてねーぞ!」
「本当に重要なのは、こういった情報だ!」

と言った「暑苦しい」内容になっていると思いますし、そういった記事を書いています(笑)
↓その最たる例

ぶっちゃけて言うと大半の人が「数字が取れるから」言い切っているだけなのです。


ここで、橘玲さんの著書「バカと無知」と、アダム・グラントさんの著書「THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す」を参照します。

「バカの問題は、自分がバカであることに気づいていないことだ」
 
自分の能力について客観的な事実を提示されても、バカはその事実を正しく理解できないので(なぜならバカだから)自分の評価を修正しないばかりか、ますます自分の能力に自信を持つようになる。まさに「バカにつける薬はない」のだ。
ここまで読んで、あなたは「バカってどうしようもないなあ」と嗤ったにちがいない。だがダニング=クルーガー効果では、バカは原理的に自分がバカだと知ることができない。私も、そしてあなたも。

参照:バカと無知 P47

ツイッターなどのSNSでは、すべての発言が平等に表示される。
(中略)
見ず知らずの相手の発言を評価するとき、私たちは実績よりも「自信」を参考にする。どれほどバカげた主張でも、相手が自信たっぷりだと思わず信じてしまうのだ。

参照:バカと無知 P66

アメフト好きな人は目にしたことがあるかもしれないが、ファンの中には、あたかもフィールドにいる監督よりも知識があるかのようにあれこれ口を挟んだり、ゲームの流れを非難したりする人がいる。そのような人は「アームチェア・クォーターバック症候群」(アームチェア・クォーターバック=口先だけのゲーム観戦者)の傾向がある。能力をはるかに上回る自信を持つという心理状態だ。
(中略) 
アームチェア・クォーターバック症候群と対極にあるのは、優秀であるが自信に欠ける「インポスター症候群」である。有能さを示す根拠があるにもかかわらず、自分は成功に値しない人間だと思っている人が、あなたの身近にいるのではないだろうか。

参照:THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す  P68

要約すると

  1. 人は見ず知らずの相手の発言(SNSの情報)を評価するとき、私たちは実績よりも「自信」を参考にする。

  2. その分野の能力の低い人ほど自身の能力を高いと評価し、能力の高い人ほど自身の能力を過小評価する傾向がある

  3. そして、多くの人は単純明快な分かりやすい「答え」を探している。

  4. 結果、単純明快な分かりやすい「稼げる~攻略法」みたいな情報や、その分野の能力の低い人の断言した「自信」がある情報が拡散され、巷にあふれる。

という(地獄のような)図式になっています(笑)


実際にマーケティングや集客について勉強をすると

  • 自信がなくても言い切る(断言する)

  • 分かりやすく体系立ててまとめて伝える

  • この情報を取得する前と後でどのような変化があるかを伝える

ことが重要であり、これをしなければ「アクセスが稼げない」という発信者側の事情もあります。


現に、集客に成功している中国輸入ビジネス系のインフルエンサーのXを見てみると「しょうがないから断言している感」の方が大半であり、現状しょうがないのかな?と思ったりもします。


しかし、これにより稼ぐのに「単純明快な答えがある」とユーザー層がさらに錯覚してしまった原因であるとも思います。

影響力を持ちたい人たちが「断言しあっている」ので、情報の受け手側は「どの答えが本当なんだ~(゚Д゚;)(汗)」となるわけです。分かりやすい答えなんて存在しないのに。
 
少々、辛口な言い方になりますが「情報に踊らされている側」にいるうちは、どんなに「有益な情報をGET(^^♪」と思っていても「カモ」であることに変わりはありません。
 
もう、「情報に踊らされる側(不安を煽られる側)」にいるのは、卒業しましょう。

インターネット普及により、情報が民主化された時代で、情報の量や質で(情報を取れさえすれば)差別化できる時代は(とっくの昔に)終わりました。(何なら正解にすら価値が無くなってきている)

Xでバズっているような情報は、10~15年前であれば、それこそ「そのままやれば効果があるくらい、めちゃくちゃ価値があった」と思いますが….


ここで、僕が尊敬するMBさんの書籍を紹介します。
※久しぶりに読み返したら、僕のバイブルになっている本でした。

引用させて頂くと

皆と同じようなことをしているから、皆と同じような結果しか出せない。
小学生でも理解できる話、極めて当たり前の因果です。

参照:もっと幸せに働こう 持たざる者に贈る新しい仕事術 P188

SNSで「有益だ!」と思われ、たくさんの「ノウハウ」がリツイートされ、拡散されているのが今の時代です。

何度も言うように、上記の「ノウハウ」は「情報が民主化されていなかった時代」では価値のあるものでした。

しかし、今の時代は情報が民主化され、「皆が同じようなことばかりを」し始めました。


僕が伝えたいのは、情報の取得する際の視点が『最も重要』であり、その情報や経験をもとに戦略を構築する『思考法(考え方)』が差別化につながるということ


なので、今回はこれほど熱量を持って解説をしています。

要するに、稼ぐのに既に完成された「答え」などはなく、情報という名の「材料」しか無い。差別化をするにはあなた自身がシェフとなって、その料理を調理する技術(思考法・考え方)を身に付けなければ、他者より秀でた料理(結果)を作ることはできないよ!と。

差別化の割合の多くを占めるのは、「食材(情報)」ではなく、シェフの「調理技術(思考法・考え方・経験)」です。

【TAKAHIRO例え話】
とにかく「いい食材(情報)」探しに必死になったとしても、結局「調理技術(思考法)」が「焼いて塩コショウするだけ」では、「食材(情報)」のポテンシャルを最大限引き出せていないよね?という話です。
 
■肉は最初に入れ、「強火」でまず焼き目をこんがりと付ける
■玉ねぎは最後の方に入れ、触感とみずみずしさを引き立てる
■醤油やお酒は、水分が飛びすぎないように、入れて30秒くらいで火を止める
■生姜も風味を残すために、最後の方に入れる
 
から、「おいしい生姜焼き」ができるのです。
 
上記の「材料・調味料を、最初から鍋に入れ、火を入れる」では、「全く違う成果物」になります。
 
「いい食材(情報)」を探すのも重要ですが、
 
■なぜ肉に焼き目を付けるのか?付けるとどんな効果があるのか?
■なぜ玉ねぎや生姜は最後の方に入れるのか?
 
などの「調理知識(思考法)・技術(思考した回数、経験)」の方が、重要だし、「差別化」につながるよね?という話です。
 
現に、僕が食材で料理をすれば、家庭料理にしかなりませんが、「同じ食材」でも「一流シェフ」が調理すれば、2000円も3000円もお金が取れてしまうわけです。
 
これが、結局のところ「差別化の本質」であると思っています。


その、残酷なまでの現実を受け止めることから、「本当の意味での個人で稼いでいく力」が身についていくのではないかと、個人的には思っています。


何度もしつこく言いますが、経営の本質は差別化であり、差別化をすることによって、他者より利益が生まれる。

利益を生み、少しでも競争から逃れるために、戦略を練る。


そして、コンビニのアルバイトの時給が1000円前後のまま単価が上がらないように、

  • 誰でもできること

  • 誰でも知っていること

  • 誰でも再現性高く実行可能なこと

に価値がないことは明白で、価値のないものは利益を生みづらい。

それを皆、分かっているはずなのに、今も「誰でも再現性高く実行可能な答え」に惹かれてしまう。

この辺りに少し、「なんか変だな~」とむず痒さを感じています。


現在までのパートを要約すると

  • 経営の本質は差別化であり、差別化は戦略から生まれる

  • 独自性(ストーリー)のない、戦略は筋の悪い戦略であり、その最たる例が意味を履き違えたTTP戦略である

  • 自身の戦略に取り入れる「情報の本質」ではなく、そのままやれば成果のでる(あるはずの無い)答え」を探している人が多い

  • 「SNSの情報」を評価するとき、私たちは実績よりも「自信」を参考にし、結果、単純明快な「答えのような」情報や、その分野の能力の低い人の断言した「自信」がある情報が拡散される

  • その「答え」が「誰でも再現性高く実行可能なこと」であった場合は、必然的に「競争率が激化」し、競争に巻き込まれる

  • その「答え」が能力の低い人の断言した情報であった場合は、言わずもがな…

  • 情報の取得する際の視点が『最も重要』であり、その情報や経験をもとに戦略を構築する『思考法(考え方)』が差別化につながり、それが個人で稼ぐ力につながる

といった感じです。

何回も言いますが、まだまだ序章です。

今回は、ぜひ最後までお付き合いください(笑)

【要約された情報を集めるデメリット】
 
まず、はじめに今回の記事は本当にまわりくどく申し訳ございません(笑)
 
章の最後に「要約」を箇条書きで書いていますが、正直、記事の内容を3分の1くらいに簡潔にまとめることは可能です。

しかし、あえて全てを細かく丁寧に書いています。
 
情報収集の効率を求め、量勝負で「要約された情報」を好む人がいますが、僕個人として「要約された情報」では、情報を吸収する際の「思考力」が身に付かないんじゃないかな~と思っています。
 
そういった意味でも、楠木健さんの「ストーリーと競争戦略」は最高です!(※思考力をめちゃくちゃ使う本です)

③差別化とはなんなのか?(言語化)

前置きだけで、1万文字ほど使ってしまいましたが、ようやく「本題っぽい」内容に移らさせて頂きます(笑)


皆さんにとって「差別化」とは何でしょうか?

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18,205字

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