広島アスリートマガジン8月号
「広島アスリートマガジン8月号」を読みました。表紙は今年の6月16日に65歳でお亡くなりになられた北別府学氏、往年の投球フォームの写真でした。大変申し訳ないのですが、お亡くなりになられたことが頭から離れていたので、再度悲しい気持ちになりました。「追悼特別特集 ありがとう20世紀最後の200勝投手 北別府学」と題し、達川光男氏、大野豊氏、川口和久氏、現役からは大瀬良大地投手のインタビューがありました。
達川氏が、おそらく一番バッテリーを組んだ捕手でしょう。北別府氏は「1球への執念とこだわり」が凄く、今の投手にも見習ってほしいとありました。ものすごく負けず嫌いだったようで、引退後にテレビ番組でクイズを出されて正解できないと機嫌が悪くなるなんて言っていました。子どもっぽいような気もしますが、小さなことでもこと勝負事となれば負けは許されないのでしょう。それくらいのこだわりがないといけないなと思いました。
大野氏は2022年に開催されたレジェンドゲームに北別府氏のユニフォームを着て出場したのだそうです。黒田博樹氏から「大野さんが投げるのが一番良い」と言われたそうですが、歴代エースのこうしたやりとりだけでも、ファンからするとしびれてしまいます。葬儀では弔辞も読まれたとのこと。盟友と呼ばれるにふさわしいお二人だと思いました。
川口氏はちょっと年齢が下なので、かなりかわいがってもらったようです。北別府氏は一級船舶免許をもっており、クルーザーも所有していたそうで、よく一緒に釣りにいっていたとありました。当時は投げ込みをしっかり行う練習で、1日300球投げるなんてこともあったそうですが、北別府氏はそれ以上投げていたとのことでした。今では考えられない練習ですが、そうした練習を超えてきた選手だからこそ、素晴らしい結果を出しているのでしょうね。
大瀬良投手は、自身が先発した時に、北別府氏が解説で厳しいコメントをしてくれると言っていました。かなり手厳しいものだったようで、アナウンサーが「大瀬良にはなぜ厳しいコメントをするのですか」と聞いたのだそうです。北別府氏の答えは「それは、僕が大瀬良の大ファンだからです」というものだったそうで、こんなの涙なしには聞けないでしょう。大瀬良も奮起したと思いますが、ちょっとここのところ残念な投球が続いているように思います。
改めてペイさん、強いカープをありがとうございました。