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ときにアクセル、ときにブレーキになる役割(能登復興支援報告②)
こんにちは、奥澤高広です。
以前書いた通り、休眠預金資金を活用した能登の復興支援に携わっています。
この事業での支援も残すところ1ヶ月強となり、各団体の成果報告や取組について膝を交えてお伺いしてきました。
能登の復興支援報告
いくつか事例をあげますと、
✔能登復興建築人会議では、建物相談やセミナーを通じて、歴史的建造物を残すという選択肢を提示し、そこに息づく文化を守る取組が評価され、石川県と連携した相談窓口の設置など、これまでの復旧・復興とは異なる視点の方向性へ動き出しました。
✔能登の事業者と全国の副業兼業人材を繋ぎ、新しい一歩を踏み出す支援をしている興能信用金庫では、成果報告会が開催されました。中にいると気づかない能登の魅力を外の人材に気付かされ、PRすることで、震災前よりも売り上げが向上した事例や新商品の開発に至った事例をお伺いし、なにより前向きに今後の事業展開を語る事業者の皆さんの顔を見ることができて嬉しい時間となりました。
✔復旧復興フェーズの関わりを将来にわたって関係人口としてつなげていこうと取り組んでいる合同会社NOTONOは、3月11日から全国の企業や個人向けの交流イベントを開催予定です。海の幸・山の幸に恵まれる能登だからこそ、自然への畏敬の念を込めて、土着の風習やお祭りなどが数多くあります。その一つである「あえのこと」を触れることのできる日程での企画ということもあり、数多くの方に参加してほしいところです。
ときにアクセル、ときにブレーキ
こうした取組を間近でみることができ、役得を感じるところですが、果たして、自分はどのような役割を果たすことが出来たろうか、と振り返ってみると、
ときにアクセル、ときにブレーキ
の役割を果たせているのではないかと思っています。
一般社団法人RCFの一員として、各団体と関わっているわけですが、どこまでいっても外部の人材であることは変えられないし、その自覚こそが役割を果たす上で大切なマインドだと思っています。
外部の人材が、いまを生きる能登の方々の手綱を握るようなことはあってはなりません。能登の方々自身が決めた道へと自ら舵を切って進めるようにすることが大切で、一方で、前に進みたくても進めない事情があるときには一緒に考えて前に進めるような知恵を出したり、気持ちが先走ってしまうようなときは冷静に現状分析をしたりすることできるように関わってきたつもりです。
今回、天候にも恵まれて2泊3日で能登に入ることができたので、これまで見ることのできなかった輪島に足を運んだり、民宿に泊まり地の物を食べたりすることができました。能登町の方の名刺には「のとで生きる」と書かれているのですが、その文化の中で生まれ、暮らし、働き、遊び、恋をして、いずれ死んでいく、それがどのようなものか少しずつ心に沁みわたってくるような時間を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。心から感謝申し上げます。
数字で表せないものを見る
(さて、ここからは政治家おくざわ高広として)
ここのところ、数字の達成目標に向かって、1→2→3・・・10と計画を立てて進んでいく仕事の仕方や、経済的な合理性に沿って諸々の判断をしていくことだけが正しいような風潮が社会全体にあるような気がしますが、行き過ぎてはいけないなと思うようになりました。
おそらく、能登の生き方には、こうした尺度では測ることができない何かがあり、それは失ってしまっては決して取り戻すことができないものだと思います。(こうしたものは、日本に数えきれないほど存在するとも思っています。)かといって、とにかくお金をつっこんで守るというやり方も違う、というか、お金をつっこんできたこれまでの取組が本当に地方創生に繋がっているのかといえば疑問です。
私の暮らす町田市は、1地方都市ではありますが、その立地特性や人口動態を考えれば、これからの地方創生をリードしていく存在になる必要があると考えています。(いや、むしろ町田市がなれないのであれば日本の再生は無いとすら考えています。)お隣の相模原市と一体になって、周辺生活・経済の柱となり、いずれ訪れる多極分散型の日本のモデル地域になるような町田の未来像を描くとき、数字だけでみることのできない、いわば心のKPIのような指標を見出していく必要があるのではないかと思います。
この考え方を文字であらわすとすれば、
温故創真
=これまで大切にされてきた文化や価値観を大切にしながら、今の時代にあわせて、大胆に仕組みを創り替えていく(おくざわの造語)
そんなことができる政治家になれるよう、この経験を活かしていきます。
以下、写真で伝えるコーナー
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