固まった心は、また溶け出す。
2020年は感情が良くも悪くも上へ下へ変動した1年でした。
感情が動いたことによって、喜怒哀楽の輪郭をぼんやりとつかむことができた。今までは無気力、諦め、怠惰の感情。気付けば考えることを辞めていた上にも下にもいかない何の変哲もない日々。
しかし、希望ができたことによって、感情が色んな方向に動き出しました。自由に働ける、一緒に働く人を選べる、働く場所にも縛られなくていい、こんな最高なことがあっていいのか、と。
それに伴い、眠っていた感情たちも目覚めました。
幸福、興奮、嫉妬、怒り、孤独、焦燥感。
なくなったと思っていた感情たち。大人になったからうまく制御できたと思っていた。特に負の感情は。違った。感じなくなっていただけだった。
私は幸せを感じると悲しくなります。
去年は楽しい時間がすごく少なかった。無気力の時間が大多数を占めていたから。何も出来ない自分は今ある仕事をやるしかない、けど今の仕事もろくに出来ていないし、やりたくもない。生活があるから働かなければいけないという生活。
しかし、新しい出会いと新しい自分に出会うことができた。存在を認めてくれる人達、新しい価値観をくれた人達、暖かい人達。
楽しい時間が心を包んでくれた。それと同時に襲ってきた寂しさ。
永遠ではない、心の充実を感じた瞬間に襲ってくる。それは刹那的で大切な時間。二度とない瞬間だとわかっているから、どうしようもなく切なくなる。幸せをかみしめればかみしめるほど、私の心は苦しい。
感情の理由なんて以前なら考えもしなかった。
なんで楽しいのか、嬉しいのか。
なんでムカつくのか、嫉妬するのか。
なんで涙がでるのか、悲しいのか。
なんで心地いいのか、楽なのか。
考えることで自分を知れて、自分の幸せを知れる。喜怒哀楽の輪郭を捉えることは、自分の幸せのカタチを作るのに必要なことだったのと気付きました。何が嫌で、何が楽しいのか、何があれば満たされるのか。
その答えは全て私たちの感情の中。
今はまだぼんやりとしか見えない輪郭。幸せに近づいているのかもわからない。というか現在進行形で辛い。未来が見えなさすぎて不安でいっぱいだ。12/31は「上を向いて歩こう」を聞きながら号泣していたくらいに。
考えもしなかったことを考え始めている。心と向き合う。私と向き合う。
今年は向き合う1年になりそうです。
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