Jenny Simpson
今回のnoteは、私の大好きな選手、Jenny Simpson(ジェニー・シンプソン)選手について書きたいと思います。
◆ジェニー選手の主な実績
2016年リオ五輪1500m 銅メダル
2011年テグ世界陸上1500m 金メダル
2013年モスクワ世界陸上1500m 銀メダル
2017年ロンドン世界陸上1500m 銀メダル
2009年ベルリン世界陸上3000mSC5位入賞
アメリカの陸上競技史に名を刻むレジェンド・ジェニー選手との出会いは、2008年オレゴン大学ヘイワードフィールドでの競技会でした。
当時、私は、目前に迫ったオリンピックトライアルに向けてアメリカ遠征中。シーユー(コロラド大学の略称)に強い選手がいるという話は聞いていましたが、実際に彼女の走りを見て、「この選手は凄い!」と鳥肌が立ちましたね。※この年、ジェニー選手は、北京五輪3000mSCで9位
翌2009年、同じくヘイワードフィールドで、自身初となる1500m4分切り。このレースは、今でも語り継がれるドラマチックな幕切れになりました。
ジェニー選手を語る上で、欠かせない存在なのが、コロラド大学の名将・マークウェットモアヘッドコーチとヘザー・ブローコーチの存在。
上段右がマーク氏、下段中央がヘザー氏
プロ転向後、ジュリ・ベンソンコーチに師事し、世界チャンピオンとなったジェニー選手ですが、2012年12月、マーク&ヘザーコーチの下に戻り、現在に至ります。
マーク氏のトレーニングは、「有酸素能力の辛抱強い開発」が信条。
2016年のリオ五輪直前に、コロラド大学でのトレーニングを見学する機会を頂きましたが、大変参考になることが多く、私にとって、貴重な学びの場となりました。
数々の世界大会での実績を誇るジェニー選手ですが、ただ速い、ただ強いだけの選手だったら、ここまでファンにはならなかったと思います。
幼い頃の呼吸器系の病気の克服、全米学生クロスカントリー選手権での163位、ロンドン五輪での敗戦など、数々の困難を乗り越え、失敗から学び、諦めなければ夢は叶うと信じて取り組んできた結果が、今日のジェニー選手を築き上げました。
来年の東京五輪を、34歳で迎えるジェニー選手。五輪予選となる全米選手権から厳しい戦いが待ち受けている状況ですが、彼女らしい走りができることを心から願っています。そして、東京での再会も心待ちにしています!
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