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走り続ける意味

昨日は、待ちに待ったシーズン初戦の東京選手権。
女子3000mSCに出場した大宅楓選手【大東建託パートナーズ】は、終始レースを引っ張る走りを見せ、優勝することができました!

結果

今レースには、女子3000mSCのレジェンド・早狩実紀選手【チームemda】が出場。かつて指導していた選手と一緒に、世界陸上を戦ったレジェンドと、現在、自分の指導する選手が戦うとは、想像できないほど時間が経過しましたが、招集所に現れた早狩選手を見て、熱いものがこみ上げてきました。

早狩選手と私は同い年。昨日の結果は、日本記録を持つ彼女にとっては、良いとはいえない結果だったと思うのですが、日々、肉体の衰えを感じ、なかなか引っ込まないお腹(笑)を見ながら、ため息をついている凡人の私からすると、彼女が走り続けていることの凄さ・尊さを、改めて感じましたね…

9年間指導してきた岸川朱里選手(現・関東学院大学陸上競技部コーチ)の晩年、以前なら何でもないレースができなくなり、若い選手に勝てなくなっていった岸川選手を見て、指導者として、複雑な思いを感じていました。

「このまま走り続けていくことに、どんな意味があるのか?」
私は、プロである以上、勝敗や日本代表への拘りがなくなったら、終わりという考え方なので、最後の最後まで、勝負に拘り続け、指導してきましたが、今の岸川コーチを見ていると、晩年の競技生活の中で培った経験は、勝敗以上に、意味があるものだったと断言できます。

引退レースとなった2016年日本選手権800m予選

昨日は、100m/200mの日本記録保持者・福島千里選手【セイコー】も出場されていました。

彼女がいい時の状態ではないのは明らかですが、長年、日本の短距離界を牽引してきた福島選手が、どのような思いで現実と向き合い、競技を続けているのか、そんな内面に、寄り添うような思いで、応援したいですね。

走り続ける意味を、改めて考える、貴重な一日でした。

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