しまっていた言葉をまだ 探してる

Bump of chickenの新曲、クロノスタシスが配信リリースされた。
コナンの映画の主題歌になっていて、
おそらく制作に際して映画の内容や漫画の内容をある程度把握はしているしタイアップとしては当たり前だが、詞の内容やサウンドの方向性がいい意味で映画に寄り添っている。
今回のクロノスタシスを聴いて感じたことを書いてみる。

半音下げが少なくなった


近年のバンプの曲の殆どが、ギターにCapoを、使われていることはお気づきだと思う。
(Capoとは、ギターのキーを変えるアイテムで、調べれば私の200倍くらい詳しく解説してくれている人が出てくると思うので割愛)

現在でも、日本のバンドサウンドの中で半音下げチューニングといえばバンプだという認識はまだまだ根強いのではないだろうか。
(半音下げについてもかつ割愛)

日本のロックミュージックや、バンドサウンドに持ち込んだのはおそらくブルーハーツとかその頃なんじゃないかも思うが、私自身定かじゃない。
ただ、あの独特のサスティンと半音下げただけなのに倍音がふくよかに聞こえたりという効果は、
今の日本のミュージックシーンの至る所で見られる。(サスティンや倍音についても以下略)

ここ数年、藤原さんが作る曲はCapoを使ってる。2カポか、3カポが多い。
これはそんなに深い理由はないかもしれない。
単に音域の問題や、昔よりも制作される音楽の幅が広くなったためだろうと思う。
実際カポをつけるとギターの音の響きはガラリと変わる。特にアルペジオの響きは同じキーで
同じ音を弾いてるはずなのに違ってくる。
私自身はこのあたりの秘密は倍音にある気がすると思っているが、専門的にそういった知識を学んでないため、滅多なことは言えない。

打ち込み主体のサウンドメイキング

近年の中ではこれも逆に珍しかったが、少し前までbutterfliesあたりまでは打ち込みを使うことが多かった。
ところがflareのあたりからまたバンドサウンドに戻った。アカシアやなないろ、small worldも比較的生楽器が用いられていた。
今回のクロノスタシスは、おそらく曲作りの段階から打ち込みで作っていたため、打ち込みの音が生楽器の音よりも強く耳に残った。
もちろんそれが悪い影響を、与えているわけではなく、藤原お得意といったら語弊があるが
4つ打ちでダンサブルな中にギターのアルペジオが踊るようにキラキラ光ってる印象をあたえた。

他にもハンドクラップや2小節ごとに繰り返される4拍目のフィンガースナップ、そしてアウトロのファンク感溢れるギターのサウンド。

いずれのサウンドも非常にシンプルで味付けの少ない音が使われているが、構成による影響か複雑に聞こえるが、無駄なものが感じられない。
これはさすがとしか言いようがなかった。

今日はここまで。続きはまた今度。
気が向いたら。

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