![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/166137343/rectangle_large_type_2_fbef660b216ff0b323fa61cd4f86486e.jpg?width=1200)
Kindergarten、ネイティヴでもキンダーガー「デ」ン って発音してる説
Kindergarten or kindergarden?
「幼稚園」は英語で、Kindergartenという。
なんか変な綴りな気がしなくもないが、元々ドイツ語でKinder(子どもたちの)+garten(庭、公園=garden)という成り立ちらしい。
「幼稚園」という日本語からの憶測もあってか、kindergardenだと勘違いしがちなこの単語。「幼稚園」の「園」に相当するところまでは合っているけれど、それが英語ではなくドイツ語だったというオチなのだ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/166203889/picture_pc_8fdd3313296d7b316fcc2c2a4f2fee0e.png?width=1200)
この変な綴りについては、私も勘違いしていた1人なのだが、今回は綴りではなく、発音の話をしたい。
実は、kindergartenの「発音」についてずっと引っかかっていることがある。
それはずばり...
ネイティヴスピーカーもキンダーガー「デ」ンって発音してね!?
ということなのだ。
早速ネイティヴスピーカーの発音を聞いてみよう。
うん、間違いなくキンダーガー「デ」ンと発音していたwww
なぜ「キンダーガーデン」と発音してしまう?
これらの動画はどう聞いても「キンダーガーデン」にしか聞こえないものを意図的に選んでいるのだが、ネイティヴスピーカーが、つづりがkindergardenだと勘違いしてこのように発音しているわけではもちろんない。
そこには、/t/の音が/d/の音に変化するルールが隠されているのだ。
母音+/t/+母音
英語には、/t/の音の前に母音があり、さらにうしろにアクセントのない母音が続くと、/d/に近い発音になる(ことがある)というルールがある。
なにやら難しそうなルールに見えるが、betterが「ベター」ではなく「ベダー」のように聞こえたり、gettingが「ゲッティング」ではなく「ゲディン」のように聞こえたり、settingが「セッティング」ではなく「セディン」のように聞こえたり、get it outが「ゲットイットアウト」ではなく「ゲディダウ」のように聞こえたりする、あの現象だ。
この現象と同じことが、kindergartenでも起こっているだけだったのだ。
/ˈkɪndɚˌɡɑːrtən/ /t/が母音に挟まれているので・・・
/ˈkɪndɚˌɡɑːrdən/ みたいになる さらにいうと、/ə/はショボい音でほとんど発音されないので・・・
/ˈkɪndɚˌɡɑːrdn/ みたいになる
というわけ。
実は英和辞典にも・・・
こんなまどろっこしいロジックを考えなくても、このキンダーガー「デ」ンの発音は英和辞典によっては載っていたりする。
例えば…
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/166152797/picture_pc_312ecad4bff239d4503ba4cdbafa0c38.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/166152849/picture_pc_4131000a28b813c59842548706aeb7c9.png?width=1200)
英英辞典では/-dn/の発音表記はThe new oxford american dictionaryにしか見当たらなかったので、もし見つけたら教えて欲しい。
これからも堂々とキンダーガー「デ」ンと発音しよう
というわけで、つづりはともかく、発音は別に堂々とキンダーガー「デ」ンと発音すれば良いということが分かっていただけただろうか。
そもそもネイティヴスピーカーがキンダーガー「デ」ンと発音しているのだから、学習者である私たちがつづりをkidergardenと勘違いしても何も無理もないのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1734447687-buDWK1m6xfGazCgQw4rpescA.jpg?width=1200)