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長年のiPadユーザがXiaomi Pad 6S Pro 購入したよ (全般レビュー)

ずっとApple一択だったタブレットだったけど、初めてAndroidタブレットに手を出したので、その目線でレビューします。
購入したのはAliExpress経由で買ったグローバル版なので、5/9に日本投入発表会の噂がある日本版とは仕様は多少異なるのでは、と思いますが、ご参考になれば。


iPad Pro 10インチ(2019)がヘタってしまった

気がついたら手持ちのiPad Proも6年選手になっていた。基本的にはメディアプレイヤーの使い方が主だったので、あまり気にしていなかったが、iPad Proはちょっと高いなーと躊躇しながら買い替えようと思ってからも2年くらい使い続けていた。
しかし、出張が増えて出番がかなり増え始め、流石にXすらカクつくようになってしまったし、バッテリのもちも悪くなってきたから買い替えようと思い立ったときにちょうどグローバル版の予約が始まってしまって飛びついた。それにしてもここまで耐えたiPadもすごいぞ。

圧倒的コスパ感

グローバル版は何故か中国版のハイエンド(16GB RAM/1TBストレージ)同等がないため、12GB RAM/512GBストレージとした。アリエクの初回セールで83000円くらい。スナドラ8 Gen2でこれはむっちゃ安い。同等クラスのiPadなら20万円Overコース、GalaxyTabでも18万円くらいの価格帯になるはず。
今日現在(2024/5/2)もやや為替が不利にはなったが、まだ9万円弱で買える模様。ひとつ下のグレード(8GB RAM/256GB)もコスパはいいが、タブレットはあまり買い替えないという使い方になりがちだし、iPad同様、SDは追加できないのがネックなので、1万円強の差額は出して延命させる方が良いと個人的には思う。これでハイエンドゲームをやろうという人は今は良くてもリセールが期待できないのでちょっとおすすめできない気がする。

スペックあれこれ

あちこちの情報サイトではある程度得られると思う。特に、ToviWorks スマホ研究者さんの動画は秀逸。

他に気になってて良かった点(不満点)を列挙。
総じてコスパのために割り切ったと思われる仕様が悪い点に並んでいるが、気にならなければ即買いしていいと思う。

  • 良かった点

    • とにかく大きい&きれいな液晶

      • 12インチOverでの画面サイズはやはりいい。4:3で広々使える。液晶だがかなりきれい。多少重いのはトレードオフ。

      • iPad OSと同じようにフローティング(画面分割)対応している。10インチだとちょっときつかった気がするけど、今もnote書きながらYoutube見ているがこのサイズなら使う気になる。

      • 実は、大きさで言えばXiaomi Padは14インチのMaxは存在するが、中国版しかないので選択肢に入らなかった。

    • 指紋と顔認証両対応。

      • 当初指紋認証のみと思われていたのだが、実際は両対応だった。指紋認証は電源ボタン。反応は悪くない。ただ、開いて使うだけなら顔認証が先にくるので出番は少ない。顔認証はかなり早い。しかも多少遠くても反応する。一方で、顔認証はインカメラでの対応のみにみえるので、セキュリティ的には3Dスキャン顔認証と違って多少弱いかもしれない。

    • 超持ちの良い10000mAhバッテリー

      • 後述するキーボード着けて、Chromeで記事をこの書きながらYoutube見てるけど、1時間やって10%ちょっとしか減ってない。優秀。

    • 6スピーカーの良い音質

      • iPadもProを買っていたので6年前のモデルとしては良かったのだが、これもサイズから考えると高音から低音まで幅広く良い音が鳴るし、音圧もかなり出せる。映画を見るときはイヤホンを使っていたが、これで大音量で鳴らしても結構面白いくらいいい音が鳴る。

    • 120W充電

      • Xiaomi独自規格と思われる専用充電器のみだけど、いざというときには一気に行ける。ガンガン増えていく数字見るのって楽しくない?

      • 通常のTypeC充電器でももちろんOK、何Wまで行けるんだろうか。

    • グローバル版は技適マークあり

  • 悪かった点

    • SD未対応

      • iPadに対抗可能なAndroidで最も重要な点はストレージ拡張なのだがそれができないのは痛い。最大で512GBか…というのも若干頭を悩ました。中国版なら1TB版もあるのにね。

    • SIMなし

      • Proと名付けておきながらSIM未対応。eSIMでいいので対応して欲しかった。10000mAhバッテリー搭載のクソでかモバイルルーターとしての活用もできるのに惜しい。

    • GPSなし

      • 今どきないのかー、ってのはある。Google mapとかちょっと不便。Wifiである程度の位置は推定してくれるけど

色々書いてみたけど、カメラがかなり良くできているコストは上記の悪い点側に振って解消して欲しかった。あんまりタブレットで写真をバシャバシャ取るシーンって少ないと思うんだよね。スマホで取って転送する方がよっぽど多いと思うし。

開けてみた

開けてみたので、いくつか気になったポイントを。

シンプルな外箱。 Dolby Vision Atmos のみ主張してる。
不織布にも色々書いてある。
Designed by とか 箱と同じくApple風で。


グローバル版のアダプタはこのタイプ。
変換アダプタつけてくれたけど…邪魔だよね。
TypeAからCにするケーブルが付属する。
裏面。左上は専用キーボード用電源が隠れている。
シールを剥がして使う。

随所にApple風な感じのデザインが散りばめられているけど、アダプターはイケていない。120W対応だけど、グローバル版は変換アダプタが必要になるのでかなり邪魔になるので外には持ち出さないだろう。日本で出す場合は変わるだろうけど、プラグがたためないタイプが中国版のようなので、それでもイケていない。

起動後(iPadユーザ目線)

Androidは4系までで止まっていたのであんまり知らなかったのだが、Androidタブレットもかなり洗練されていた。こういうのはAppleの独壇場で、たいしたことないと思っていたし、それが買い替えの障壁だったのだけど、実際はそんなことなかった。
Googleアカウントの設定後、iPadからの各種移行ができるように整っている。もちろん買ったアプリは移行できないが、無償アプリは同じものがあれば勝手にダウンロードしてくれる親切設計。意外に移行のハードルは低いんだなと実感。クラウド系のアプリならデータ移行はもう関係ないしね。買い切り系のゲームは仕方ない。

日本語ももちろん対応
iOSからの移行はここからできる。
写真なども転送可能だし便利。


みんな気になる詳細情報。
よくある起動後のアップデートは特に来ていなかった。


顔も指紋も両対応。

キーボードも買ったよ


Xiaomi Pad 6Sはキーボードのオプションが二種類。タッチパッドの有無で5000円くらいの違いがある。白と黒の2色。タッチパッド付きはなんだかんだ便利なのでそちらをチョイス。初回セールのクーポンで17600円。本体と合わせて10万円ちょっとだが、iPadに比べてもやはり半額以下は魅力。
ただし、今は英語キーボードのみ。エンジニアの一部はむしろこっちがいいと思う人もいるだろう(私は学生時代英語キーボードだったのでいいんだけど)。
日本語入力ももちろんできるが、@などの記号の位置が色々違う。そこら辺は慣れていないと厳しい。
中国版は先行発売されていたので、サードパーティからもキーボードケースは出ているが、BT接続で別電源を必要とするため、分厚くなり重くなるのが難点。ここは純正一択だと思う。家で使うなら手持ちのBTキーボード+マウスでもいいと思うが、開けてサッと使う利便性にはかなわないし、タブレットの良さを打ち消してしまうので、日本版が登場したときは日本語キーボードが出るといいですね。

キーボードジェスチャーはいくつかあるはずなのだが、何故か一種類しかできない。バグっぽいな…。

公式ページより


何故かスクショしかない。
別だがカーソルが選べるのは地味に面白い。
キーボードショートカットは豊富で、自分でも作れる。
やはりキーボードはあったほうがいい。

その他気づいたところ

カメラを活用した「近づくとスリープ解除」「存在を検出」はかなり便利。開けっ放しでも気軽画面がつくとか使い勝手がいい。Xiaomiのみの機能ですかね?
良いところにも書いたんだけど、指紋とカメラ両方対応してくれるのはiPadにはないところ。Airは指紋でProはFaceIDのどちらかになっているのだけれど。

(iPadからの乗り換え者視点による)まとめ

だらだたと書いていたらすでに3000字を超えてた。
6年前のiPadと比較しちゃいけないんだけど、相当にいい出来になっていて驚いた。現行のiPad Proも使ってみたことはあるが、コスパとしては半額以下でこのスペック全部入りが変えるのは脅威となるだろう。
流行のAIによる各種機能もあるし、Googleフォトの消しゴムなどももちろん使える。タブレットはお絵かきに使う点もあるけど、使わなくてもお釣りがくるコスパ。まだ試せていないけど会議の翻訳もいけるらしい。
まだまだ使いこなせてはいないけど、おおざっぱな買い替えの判断としては、この圧倒的なコスパに対して、

  • Apple連携がない不便さを無視できるか

    • macやiPhoneのシームレス連携を捨ててもいいか。AirDropや、AirPodsなど。

    • ただ、iPadだけは独立させてもあまり不便さは感じないと思う。

  • おそらくiPad程の長いOS更新はないと思われること。

  • アプリに対する多少の不便さ

    • Android系はアプリの洗練度合いが足りない

    • iPhoneやiPadで買った買い切り系アプリを諦められること。

  • SIM版がないこと、GPSもないこと。

  • AndroidのくせにSDでのストレージ拡張ができないこと。

  • キーボードが英語のみなこと。

    • これはグローバル版のみの話で、日本上陸時は変わるかも。

が許容できるかどうかで、上記の利点に対して追加で12万円近くを払うべきなのか?を天秤にかけてみるのが良いと思う。あと、Pencilは絵を描かかないので未購入です。その点はレビューできません。
アプリ対応度の差はあれど、自由度の面でiPadでできないことの多くがAndroidではできることが魅力なので、検討してみてはどうでしょうか。
特にAndroid民にはコスパ最強ということで、脳死で買っても良さそう。
総じて満足度は高かったので、日本上陸が楽しみですね。購入に迷っている人へ良い情報となりますように。

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