デザイナーになるには ~意外な近道ルート~

前回は私の実体験を通して、デザイナーに至るまでの流れをお話しましたが、「じゃあ、どうすればいいの?」とお思いになった方も多いかと思います。

そこで今回は、デザイナーになるための近道ルートをお教えします。

私自身、美大にて建築系の学科→DTPのスクール→広告代理店にて実務、という行程でデザイナーに至りました。
また、スクールに在学中に"DTPエキスパート"という資格を取得しています。


正直、前回のお話通り、ここまでご丁寧に道を歩んでいく必要はありません。
もっと早いルートでデザイナーになる道があります。


まず一つは、高卒でいきなりデザインの専門学校に行くというルートです。
一見美大に行っている方が何かハイソサエティー(笑)な感じがするかもしれませんが、通過している私が言うのもなんですがそんなことはありません。

むしろ、専門学校の方が実務に特化した学習を1年ないし2年間の短期間で習得できるので、率先力があります。

美大生を批判するつもりはありませんが、美大学生特有の"妙な自信"にあふれた学内での活動は、現場で仕事をしている人間から見れば"アーティストごっこ"です。
そういう自分も、特に在学当初はかなりの"気分はアーティスト"でした笑。

大概、最初の就職で鼻をへし折られますね笑。
それが現実です。仕事の現場にナルシストなアーティストは要りませんから。

たしかに専門学校も美大と似たり寄ったりのところはあると思いますが、やはり"就職を見据えた学習に特化している"という点でおススメします。

私も美大卒業と同時にDTPのスクールに行きましたが、こういった所も、完全に就職・転職を見据えてカリキュラムが組まれているので、3ヶ月しか通学していませんでしたが、非常にスムーズにスキルアップできます。


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但し、「ゆくゆくは大物のアートディレクターになりたい」というような大望を持ち、また、実力にもそこそこ自信があるという人は、美大をおススメします。

何故かといいますと、名前の通り"美術大学"ですから良くも悪くもアーティスト的な要素を大事にしてもらえるという部分と、なにより、コネクションが作りやすい点です。

正直、大学生は4年間ですので時間があります。サークルや同級生や先輩、バイト先の付き合いなど、時間と大学の人脈があるので、非常にアクティブに動きやすくなります。

また、名の通った大学ほど著名な教授や非常勤講師が出入りしていますので、顔を覚えてもらう機会も多くなります。

多摩美術大学などは、今もっとも旬なアートディレクターの一人、佐藤可士和さんが非常勤講師をされています。
私も美大の時は、建築家の竹山実さんとゼミの中で普通にお話させてもらっていました。

そういった、専門学校と美大の"良し悪し"もあるので、検討してみるのがよいかと思います。
桑沢デザイン研究所といった、どこまでも美大に近い専門学校もあります。美大入試については、また詳しくお話します。


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あとは、デザイン科のある高校を出ていきなりデザイン事務所に就職、というルートです。これはあまりおススメしません。
というか、これは相当でないと就職できないと思います。

この場合、高校卒業後、私のようにDTPやWEB系のスクールに通ってからの就職をおススメします。

業務の現場では、全てはその人材が"使えるかどうか"にかかっています。
大卒の場合、ある面箔でごまかしてゆくゆくの成長を見据えてもらう、なんてこともあり得ますが(そうないと思います。)、仕事の現場はいつでもそんなユウチョウなことを言ってはいられません。


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ようは、学歴やどういう行程を経てきたかということよりも、"仕事で使える人間なのかどうか"ということが一番重要になってくるのです。

才能だけでなく努力も報われる、あくまでも、そのための"道"なのです。

(06/11/2008:記述)


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