Ubie Discovery に転職しました(人生初の入社エントリ)
今まで入社(転職)エントリを書いたことがないので、先人の転職エントリを横目に見つつ書きました。
自己紹介
かなり昔(15年前)にデータマイニング分野で Ph.D を取得してからずっとソフトウェアエンジニアをやっています。いろいろな会社でソフトウェアエンジニアをやってきたなかで担当させてもらうのが多いトピックは検索エンジン、機械学習の導入周り(理論部分は置いていかれているので、リリースされたシステムを頑健にしたり、シンプルな構成でリリースして機械学習の差込口を作ったり)です。前職はFLYWHEELという会社で、そこでも検索回りを担当することが多かったです。
転職した理由
前職は色々な開発に参加できて、自分の開発経験でとくに充実していた期間だったと思います。では「なんで転職したんだ」となりますが、いわゆる「家庭の事情」です。その事情でコロナ後もしばらくフルリモートに近い環境が必要になったため、本格的に転職活動を始めました。
Ubie Discovery を選んだポイント
転職活動を通じて数社の企業の選考プロセスに乗せてもらいました。合格通知をいただいた企業のなかではリモート環境という点で Ubie Discovery は先進的でした。面接の際には自分からも質問するように心がけていて、カジュアル面談や面接の中で特に Ubie Discovery がいいな思ったのが以下の点です。
MLがサービスの根幹で使われている:MLとかAIがバズっていることもあり、最近ではいろんな場面でこれらの技術は使われています。それでも多くのサービスではサービスの基本部分ではなく、レコメンドや広告などサービスの nice to have 的な箇所に使われることが多いのではないかと思います。担当した機能がサービスの傍流的な位置付けの場合、リリース後に改善したくても優先順位の問題でなかなかやらせてもらえなかったりします。面談で Ubie Discovery の開発状況を教えてもらう中でAIまわりの技術の導入、維持、改善のサイクルがうまく回っているようにみえました。
事業の将来性:面接のときに代表から事業のアウトラインと将来像について詳しく解説してもらい、特に事業の潜在的な市場と取っているアプローチに説得力がありました。
同僚の存在:Ubie Discovery の入社試験を受ける半年ほど前に元同僚で私より先にUbieに所属している菊田氏からカジュアル面談のお誘いをもらいました。彼は会社全体のために組織を超えてアクティブに動くタイプで過去に同僚だったときに何度も助けてもらいました。彼がそのよさを伝えたくなる組織なのであれば、よい組織なんだと考えたというのが大きな要素だったのだと思います。自分のケースを振り返ると信頼できる元同僚から話を聞くというのは相当効果的ですね(私が単純なのかもしれませんが)。
やっていること
入社したのち BtoB サービスの開発チームに所属することになり、検索システムの改善周りをやっています。サービスの改善に貢献したいと考えている自分としては、最初からサービス開発をしているチームに入れたのはラッキーでした。現在までに色々な要素(Elasticsearch、Batch、DB、Railsなど)が絡んでいる検索システムをまず理解し、改善施策をリストアップしつつ着実にすすめています。
入社して感じたこと
以下が入社して一ヶ月で特に印象的だった点です。
1. 組織の頑健さ
会社全体のアウトプットを高く保つ「仕組み」がしっかりしているというのが第一印象です。この1、2年で所属メンバーがかなり増えていると思うんですが、それでも組織全体がゆらぐことなく頑健に保たれています。組織が頑健なのは日々発生する問題への対処方法がホラクラシーなどに基づいた仕組み(共通理解)として決まっていて、仕組みに従うことで目標(OKR)達成の阻害要因にきっちり対処できるようになっているためかなと考えています。
実際に開発に参加してみると、各自が日々取り組んでいるタスクの多くはエピックに紐付いておりエピックは OKR に紐づく。外連味のない開発で、常に各自が OKR とその進捗に対する意識を強く持っています。組織(ホラクラシー)自体もOKRにあわせて四半期ごとにかなり変わるらしいです。
参加してそれほど時間は経っていないですが、それでも会社のプロダクト改善に全員が全集中して開発が進んでいるのがすごいパワーで、みていて壮観です。個人的にも自分のやっている検索まわりの改善がプロダクトに直接影響を与えられるので高いモチベーションで日々開発しています。
2. ソフトウェアエンジニアの必要性!
入社前すでにかなりの開発者を擁しているようにみえたので、なぜ Ubie Discovery がアクティブに採用を続けているのかが不思議でした。入社してみてわかったのは、Ubie Discovery は今やっているサービスを育てていくフェーズの会社ではなく、現在も0→1のサービスを大きな並列度で生み出そうとしています。入社後のミーティングで共同代表の阿部さんに「事業の最大のリスクはなんですか」と尋ねたところ、「人員が足りなくて打ちたい手が打てないのが最大のリスク」という答えが返ってきて「ナルホド」と思いました。
こういう状況なのでソフトウェアエンジニアをはじめメンバーが足りない状況です。特にのスタートアップで0→1やりたいという方にこそ是非是非受けていただけるとマッチしそうだなと感じています(こちらが Ubie Discovery の採用ページです)!