stand.fmに入社して1年半 ~ EMとか海外リモートとか
こんにちは、stand.fmのエンジニアの和田です。
気が付けばもうすぐ入社して1年半がたちます。
そこで今回は入社以来やってきたことや入社前後でのギャップなどについて書いてみたいと思います!
入社の経緯
元々ユーザーとしてサービスを利用していてサービス自体に興味があったこと、またReact Nativeを始めとした技術スタックが自分の嗜好と合っていたことが主な理由です。
入社の直前は1年半ほどフリーランスをやっていました。フリーランスの働き方は性分に合っていると感じたものの、どこか傭兵的な部分があり物足りなさも感じていました。これ!というサービスや会社が見つかれば、その会社でフルコミットしたいとは思っていて、その結果、縁があったのがstand.fmでした。
ご興味ある方は入社ブログもご覧ください!
やりたかったこと = 組織作りとか
フリーランスをやっていたときは、会社とは傭兵的なドライな関わり方になりがちでした。
それはそれでやりやすい部分がありつつも、どこか物足りなさもありました。以前にスタートアップで働いていたときは、採用からマネジメントまで組織作り的なこともやっていて、それも楽しかった記憶があったからです。
今は採用PRに関わったり、EM(Engineering Management)業務も兼務するなどやりがいを感じています。
採用PRは誰がやると決まっているわけではなく、エンジニア全員でやっている感じですが、個人的には好きな分野でもあるので積極的に関わっています。stand.fm主催の技術イベント"Tech Stand"の企画や司会に関わったり、あとはテックブログを促進すべく、ブログ書いてくれおじさんをやっています。
あと会社と直接関係する訳ではないのですが、去年はReact Native Matsuriという大規模なテックイベントの開催に携わりました。運営にはstand.fmのメンバーが多く関わっていました。
またエンジニアとしてコードを書く傍ら、EM業もやっています。
正直EMって何をすればよいのかイマイチわからず手探りの中やっている感もありましたが、そういった悩みを解消すべく、会社が外部のメンターの方を紹介してくれて定期的に1on1をしていただいています。こういったサポートを会社がやってくれることは自分の成長にもなるしありがたいです。
腰を据えて開発に集中できる環境
スタートアップだと朝令暮改は日常茶飯事で、慌ただしい開発なのかな?と想像していましたが、予想に反して腰を据えて開発できる環境があります。
まず意外だったのがスプリントが1ヶ月と長いことです。
スクラムのスプリントは多くの場合1週間〜2週間のイメージがありましたが、stand.fmでは1ヶ月スパンでプランニングをており、一般的なスクラムよりも長い印象です。
しかし実際に働きだしてみると、一つの開発にじっくりと取り組むことができてエンジニアとしては働きやすいです。
自社サービスのため、納期について外部との締切が少ないのも要因だと思います。割と見積もりや納期はラフな感じでやっています。この点については良い点も悪い点もあると思います。
あまり納期に縛られないので精神的に楽、また見積もりに過度に労力を割かなくてもよい、という点では働きやすいのですが、うっかりするとズルズルと工数が伸びてしまうこともあり、その点は改善の余地があると思います。
ロードマップがあまりブレないのも、良い意味で意外でした。スタートアップだと朝令暮改は日常茶飯事なのを予想していましたが、プロダクトの大方針は骨太でどっしり構えている印象です。この点もエンジニアにとっては働きやすい点だと思います。
技術への理解が高い
以前のスタートアップの職場では、たくさんの作りたい機能がある中でリファクタリングやDevOps系のタスクは、どうしても「それって今すぐ必要なの?」という雰囲気の中で後回しにされることが多かったです。
スタートアップではある程度仕方のないことなのかな思っていましたが、stand.fmでは会社として技術への理解が高く、リファクタリングやDevOpsにも入社前の想像以上にしっかりと取り組んでいました。
代表が元々エンジニアだったということもあると思います。将来的に必要なリファクタリングであれば多少の機能開発への遅延があったとしてもしっかり取り組んでいこうという雰囲気があります。
仕組みとしても、マイルストーンタスクの2~3割はリファクタリング、DevOps系に割く、などのルールがあったりします。
技術共有が盛ん
エンジニアが約20名とそこまで大きな組織ではないですが社内の技術共有が盛んなのも良いなと感じています。
週に1回ナレッジシェア会という時間があります。話したいネタを各自持ち寄って、それを多数決で毎週選びます。ネタを持ってきた人は30分ほどで技術ネタを紹介します。
ネタはReact Nativeなど仕事に関するものから、仕事に関係しないものまで幅広いです。カジュアルな雰囲気でやっています。
あと、より実務に近い技術に関しては書籍の読み合わせ会を適宜やっています。最近だとGraphQLやドメイン駆動設計の知識が実務で必要になってきていますが、それらの技術に馴染みのないメンバーも多いので、その分野に関する本の読み合わせ会をしています。
GraphQLやドメイン駆動設計は直近の業務にも直結する知識だったので、書籍の購入費用は会社がサポートし、業務時間の一部を勉強する時間に充てて良いことになりました。
人事のシステムは発展途上=そのぶん提案して作っていける
まだ若い会社なので人事のシステムは発展途上です。
けどその分、社員の提案で作っていけるのはよいなと感じています。
例えばベビーシッターの補助制度を導入してもらいました。ベビーシッター1回の利用にあたり4000円ほどの補助が出ます。子持ちでリモートワークしている身にとっては非常に助かります。
中身は内閣府のベビーシッター補助券の制度なのですが、会社単位で内閣府との契約が必要です。始めは妻の会社にお願いしていたのですが進みが悪く、人事に相談してみたところ早速導入されました。
このあたりのフットワークの軽さはさすが!
そしてドバイへ!
あと人事的な面でいうと、海外からのリモートワークです。
だいぶレアケースなのですが、4月からドバイでリモートワークしています。
ドバイ政府の提供する「バーチャルワーキングビザ」という母国での収入がある前提で発給されるビザを取得しました。
もともと海外移住は興味があったのですが、ある時、ドバイの発行するバーチャルワーキングビザという制度を知りました。
stand.fm自体はフルリモートOKではありますが、海外からは前例がないので、そんなのアリだろうか?と恐る恐る代表に相談したところあっさりと「時差さえ何とかなれば大丈夫!」とOKサインをもらいました。
そして4月に本当にドバイに移住してきました。大変なことはありつつも、日々刺激的で充実した生活を過ごしています。
時差も早起き生活でなんとかカバーできています笑
このあたりはまた別に書ければと思います。
まとめ
以上、1年半の振り返りでした。
いざ振り返ってみると、エンジニアにとって働きやすい環境だと改めて感じます。
スキルの高い同僚に囲まれながらエンジニアとしての経験値も積みつつ、またEMとしての新しい経験もできています。あとは海外移住という長年の夢も実現できました。
この1年半、なかなかよい変化があり成長もできているのではないかと感じます。
PR
6月3日にReact Native & Reactをテーマにオンラインイベントをやります!僕も司会で出ます。
(追記) 184名もの申し込みをいただき盛況に開催されました。今後もテーマを変えて継続開催していくのでお楽しみに!
Meetyもやっています。お気軽にどうぞ!