フリーランスをやめてstand.fmに入社しました!
1年半ほどのフリーランスを経て、1月にstand.fmにジョインしました!
ということで、入社の経緯など書いてみたいと思います
フリーランスはどうだったのか?
前職を辞めてから1年半ほどフリーランスエンジニアとして活動していました。
フリーランスの働き方自体は性に合っていたようで、また参加したプロジェクトのメンバーにも恵まれ、ストレスフリーに過ごすことができました。
ただ一方でどこか物足りなさもありました。前職のスタートアップで働いていたときは、コードを書くだけでなく、会社の技術PR、エンジニア採用など幅広く活動していましたが、そういった組織を作っていく仕事も楽しかった印象がありました。フリーランスで働いていると、どうしても傭兵的な位置づけで、そういった組織づくりからは一歩引いたドライな関わり方になりがちです。なので、これだ!という分野が見つかれば、また両足を突っ込んでウェットに働いてみたいという気持ちがありました。
あと、例えば久しぶりに友達に合ったりすると「最近何してるん?」のように聞かれると思いますが、その際に「フリーでエンジニアやってる」と答えるのがどうもしっくりきていませんでした。それが何だか自分を上手く形容できていないような。その際の答え方は人それぞれだと思います。「xx(会社)で働いてる」「oo(職種)をしてる」など…。その人が何にプライドを持ってるか、その人のアイデンティティを表現しているのだと思います。自分としては「ooを作っている」と作っているプロダクトを自己紹介にするのが一番しっくりきます。なのでコレというプロダクトが見つかれば、それに両足を突っ込みたい気持ちはありました。
なぜstand.fmなのか
そんな折、浮上してきたのがstand.fmです。
プロダクト、市場への興味、また技術スタックがバチッと一致しました。そのあたり、僕が感じた魅力について書きたいと思います。
音声市場について
もともと、2,3年前からpodcastを聴く習慣はありました。
効率化厨なので、歩いてる時間やジョギングしてる時間を有効に使いたかったのがきっかけです。と言いつつ聴いてるのは学習コンテンツとかではなく、ドングリ.fmという緩々の番組です(笑)ドングリ.fmオススメです。
という感じでリスナーとしてpodcastはよく利用していたのですが、その時感じたのは耳からのインプットの領域はまだまだ可能性があるなということです。この辺りは音声市場を語る際にもよく言われています。
僕がモバイル・web業界に入ったきっかけはDeNAへの入社ですが、その頃はソーシャルゲームの黎明期でした。ちょうど怪盗ロワイヤルが出た頃で、ガラケー向けのソーシャルゲームが大ヒットしていた頃です。ソーシャルゲームのヒットの要因の一つは、電車の待ち時間などのほんの5分の隙間時間にやることを提供したことだと言われています。当時はまだスマホも普及しておらず、5分程度の隙間時間にやることはなく、まさにブルーオーシャンでした。
しかし今現在、5分の時間がありスマホ画面を見れるのなら、やることは溢れています。SNS、ゲーム、ニュースアプリ…などなど。僕はずっとtoCのモバイルサービスを開発してきましたが、本当に競争が激しく提供者側として大変さを感じていました。
そう考えたときに一方で、スマホ画面を開けないけどイヤホンは使える、というタイミングへ提供するサービスはまだまだ開拓の余地があるように感じました。自分の生活の中での体感も含めて。
優しいインターネット
先ほどの話はリスナーとしての話ですが、今度は配信者側としての話です。
入社する前から、個人的にstand.fmにてラジオを配信していました。無益なチャンネルですが(笑)そんな配信をしながら感じたことがあります。
それは配信者同士の平和なコミュニティができている、ということでした。
多くの配信者は、配信しつつ他人のチャンネルのリスナーもしていますが、お互いのチャネルのコメント欄に感想を書き込み、さらにその返事を「コメント返し配信」(!)として自チャンネルの音声で返したりしています。
その配信者同士の空間がとても平和に感じました。これは実際に他の配信者の方々もおっしゃっていました。そこは炎上やクソリプと無縁の世界です。「優しいインターネット」などと形容されることもありますが、それが正に実現されているように感じました。
はるか昔、僕がインターネットに触れ始めた頃、趣味でプロレスのホームページを作っていました。その時、同じようにホームページを作っている人(管理人と呼んでいました)間のコミュニケーションがあったのですが、当時はブログとかもなかったのでお互いのホームページの掲示板(!)に書き込み合うという謎のコミュニケーションが繰り広げられていました。そのコミュニケーションはとても平和で、それが僕の「優しいインターネット」のイメージで、インターネットの原体験です。
それと同じ優しいインターネットを今のstand.fmに感じました。
コミュニケーションの延長に
あともう一つ配信しながら感じたのは、配信という行為自体が新しい遊びだということです。僕の場合は元同僚と二人でコラボ収録しているのですが、気がつけばその収録自体を遊びとして楽しんでいる自分がいました。
それは普通にカフェや居酒屋で喋っているとはまたちょっと違うコミュニケーションで、それがなぜかはわからないのですが…ある程度話すトピックを決めて話しているからでしょうか。よく分からないけど、実際の体感として面白いのです。
stand.fmにはライブ配信に人を招待する機能があります。ミラティブの赤川さんがライブ配信されていて聴いたことがあります。その配信ではスタートアップ界隈の知り合いを招待されていたのですが、たぶん当人たちにとっては普段の会話の延長のようでした。けど僕にとってはその会話自体に学びがありコンテンツとして非常に面白かったのです。そんなある意味普通のコミュニケーションが、コンテンツになることに新しさを感じました。
少し目を広げてみると、米国で clubhouse というサービスがあります。オーディオベースのソーシャルネットワークと言われ、アプリ内に無数の部屋が用意されており、ユーザーはその部屋に入って会話に参加してもいいし、聴くだけでもいい、といったアプリのようです。まだクローズドβで僕は使ったことはありませんが、いま注目されているようです。
そういった、当人たちは何気ない会話を楽しんでいるだけ、がコンテンツとして成立していく、そんな未来があるのかもしれません。
と思ったときに、音声配信のサービスは多くありますが、そういったコミュニケーションの延長…のような色を最も強く出しているのはstand.fmのような気がしました。この分野はまだまだ未開拓で、やりようによっては世界を狙えるかもしれません。
そんな、コミュニケーションの新しい世界と、stand.fmの可能性に魅力を感じました。
技術的なこと
と、ここまでプロダクトのことばかり書いてきましたが、僕はエンジニアなので技術的な嗜好がマッチしていることは大前提です!
僕はここ数年、React Nativeの主に扱ってきました。前職のスタートアップで使い始めてから興味を持ち、React Nativeの勉強会を開催したり、Udemyの動画教材を作ったり、React Nativeにどっぷりです。
stand.fmもReact Nativeで作られています。React Nativeだけだと音声編集やライブ配信のような機能は作りづらいのですが、そこはネイティブのコードで実装されています。
ユーザーとしてstand.fm触りながら感じたのはUI, UXが非常に作り込まれていることでした。スワイプでの操作などがとても凝った作りになっています。実際に入社してコードを見て、なるほど〜、と日々感動しています。
あとstand.fmはwebブラウザからも聴くことができます。機能の一部をwebに開放している感じですね。このwebの部分はReact Native for Webで開発されています。React Native for Webは割と尖った技術なので、攻めの姿勢を感じていました。これも入社してコードを見て、なるほど〜と思っているところです。
バックエンドはNode.jsで書かれています。僕のバックエンド経験はRuby on Railsと昔はperlが中心ですが、今度バックエンドを書くならNode.jsで書いてみたいと興味はあったのでちょうど良かったです。やっぱり両方JavaScript書けるのは良いですよね。
開発体制
まだ入社して間もないですが、ここからは入社してから感じた開発体制についてです。
まず、腰を据えて開発できる体制があると感じました。
プランニングは1ヶ月毎、と意外と間隔が長い印象です。これは、開発の大方針がある程度ブレずにカチっと決まっていることの現れなのだと思います。
代表の河合さんがプロダクトマネージャー的に、プロダクトの大方針に基づいて注力する開発を決めていますが、その大方針が経験と分析からしっかり練られていてブレにくいこと、あと河合さん自身もエンジニアの知見があるので工数の肌感も踏まえつつ考えられていることも要因な気がします。
プランニングでは、その大方針をベースにしつつも、各メンバーの意見を持ち寄りながら、タスクを選定していきます。この際には機能開発だけでなく、リファクタリングや社内の効率アップ的なタスク(CI整備など)もバランス良く取り入れていきます。
時期によって変わりますが、例えばこんなイメージです。
40% → 新機能
10% → 改善
20% → バグ修正・運用系
10% → 安心・安全系
20% → internal (開発の生産性向上に寄与する開発)
変化の多いスタートアップだと、週の途中でやることがガラッと変わる…なんてこともザラにありましたが、思った以上に腰を据えて開発できる体制があると感じています。
次に感じたのが、エンジニアの個々人のスキルと自走力がとても高いことです。
stand.fmは現状フルリモートOKです。大阪や福岡に住んでいるメンバーもいるため、リモートでも働きやすい体制が組まれています。(渋谷にオフィスがあり出社してもOKです)
リモートは時間効率がいい反面、コミュニケーションがどうしても難しい印象がありました。しかし働いてみて感じたのは、個々人のスキルと自走力が高いため、コミュニケーションの課題がほとんどなく、オンラインでも負担が少ないことです。
あと社員の雰囲気としては「柔らかい」です。オンラインだと顔も見えないし、怒ってないかとか不安になりがちですが、人の醸し出す柔らかさが、心理的安全を担保してくれてる気がしました(笑)
また開発環境(ドキュメント、CIなど)もよく整備されていると感じました。おかげで入社後スムーズに開発に入り、早速初週から機能改善のプルリクを出すことができました。スタートアップだとこういった環境整備がおざなりになりがちなイメージでしたが、思っていた以上に整備されており、今後メンバーが増えても安心そうです。
最後に
以上、入社の経緯と、入社して初週の感想です。
stand.fmではエンジニアを積極的に募集しています。
目の前には音声市場という大海が広がっており、そこに繰り出すならstand.fmはとても魅力的な船だと思っています。stand.fmは昨年12月にはテレビCMを打つなどゴリゴリにアクセルを踏んでいます。この船に乗るなら今がチャンスです!(笑)
少しでもご興味があったり、聞きたいことがあれば DM下さい!
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