ヒットボックスで調べる、スト5の先行入力猶予フレーム
フレームを調べていくと、先行入力猶予フレームというのが出てくる。
1. 先行入力の猶予フレームはとても重要
先行入力猶予とは、硬直が解ける少し前に攻撃ボタンを押すことで、硬直が解けた直後のフレームで、次の技を開始することができる、ちょっとお得な猶予時間のこと。技を早め早めに入力することで、本来タイミングが難しいはずのコンボが、ぽんぽんと決まる。最近の格ゲーが簡単な要素の一つ。
例えば、春麗のコパ→立中Pは連続技になるが、キャンセルではなく、コパのヒット時有利が5Fあり、その後の立中Pの発生が5Fなので、硬直が解けた次のフレームで技が始動できていれば、連続技になる。
ただ、この先行入力猶予のフレーム数が、色々検索しても、3Fなのか4Fなのか5Fなのかわからない。3Fと書いてるサイトも4Fと書いてるサイトもあり、下記の18F目の事を混同してるような表現も見かける。
上記の18F目でMPを押せば、 22F目で相手の喰らいモーションが解ける前に技がヒットする。1Fでも遅れると、コンボにならない。18F目でMPを押した場合、先行入力ではなく、目押しのコンボとなる。
先行入力猶予があるおかげで、仮に猶予フレームが5Fだとして、13F目から17F目でMPを押しても、18F目で立中Pが出て、コンボになる。4Fだったら14F目からになるし、3Fだったら15F目からになる。
昔のゲームは、先行入力猶予がなかったり短かったりしたので、コンボがむちゃくちゃ難しかった。1/60秒というフレーム単位の世界で、どのタイミングまで早めにボタンを押せるか、把握できるのは非常に重要となる。
2. ヒットボックスなら上と攻撃ボタンが同時に押せるので、調べられる
ヒットボックスでは、右手で上ボタンと攻撃ボタンを押すことで、最低空で技を出すことができる。以下はそれを利用した内容の記事となる。
春麗を含めたほとんどのキャラは、前跳びが3F、垂直と後ろ跳びが4F、ジャンプモーションとなる。ジャンプモーションというのは、ジャンプ開始時の硬直(動いてるけど)フレームで、何もできないタイミングの事。ジャンプ攻撃は、このモーションの後にしか出ないようになっている。ちなみに、着地の際にも同様に、硬直モーションがある。
春麗の場合、攻撃ボタンと上ボタンを同時に押すと、ジャンプモーションが終わった直後のフレームから、ジャンプ攻撃が出ている。
これが、ザンギエフだと事情が異なる。ザンギエフのジャンプモーションは前でも垂直でも5F。試しにザンギエフで上と攻撃ボタンを同時に押してみたら、春麗と違ってジャンプしか出ない。これは、先行入力猶予フレームが4Fしかなく、先行入力が効かなかった証明となる。
3. というわけで先行入力猶予は4Fだったという話
今回はジャンプモーションと先行入力猶予の組み合わせがたまたまかち合って証明できたけど、メーカーは、もう少しこの辺の情報を出してくれてもいいと思うんだよね。もしくは秒間60フレームという概念をやめるか。
ヒットボックスなら、ほぼ全キャラ(バーディー、アビ、ザンギあたりはダメ)でジャンプモーションが4F以下なので、最低空の空対空は簡単に出るというのも確認できた。ヒットボックスが手元にある人は、是非試してみて欲しい。
4. (おまけ)ジャンプが遅くても、いいこともある
ザンギの立ちスクリュー、ザンギの立ちCAは、このジャンプモーションの遅さによって成り立っている。
上を押してから5Fは地上に居るので、例えば左から下を経由して右、右上とレバーを回して、斜め上になってから5F以内にPボタンを押せば、立ちスクリューになる。
ヒットボックスなら、例えば
① ●〇〇△
② 〇●〇△
③ 〇〇●△
④ 〇〇●▲
⑤ 〇〇●△
⑥ 〇●〇△
⑦ ●〇〇△
⑧ ●〇〇△+P
上記の④〜⑧が5F以内なら、立ちでCAが出る。③、⑤、⑦はタイミングさえ良ければ発生しないキーディスなので、修練次第では可能な入力となる。
アビゲイルは、ジャンプモーションが8Fもある。思いつかないけど、実はなんかいいことがあるかもしれないw