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年始の京都・大阪旅行 - 伏見稲荷と大阪堂島浜タワー
毎年1月の初旬ごろ、京都の伏見稲荷大社で商売繁盛のご祈祷をしてもらっている。わざわざ東京から詣でるのは大変なのだが、シンプルに京都が好きなのだ。そして、幼少のころ稲荷神社が経営している幼稚園に通っていたこともあり、お稲荷さんには親しみを持っている。五穀豊穣・商売繁盛を願うならば伏見稲荷だろう。
伏見稲荷大社の創建は、奈良時代(711年)に遡る。江戸時代以降、商人たちの信仰が篤くなり、多数の鳥居が奉納され、有名な「千本鳥居」が形成された。全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本宮でもある。
まずは伏見稲荷大社
午後から行きたいところがあるので、早朝の新幹線に飛び乗る。コンビニで買った朝ごはんを食べて、車窓を眺めながら仕事していると、2時間くらいあっという間。移動しながら作業している時間はマジで楽しい。ずっと乗っていたい。
京都駅についてすぐ、JR奈良線のホームに向かう。伏見稲荷大社の最寄り「稲荷駅」まで満員電車に揺られて5分くらい。ご存知のとおり外国人観光客に人気があり、年間参拝数は1000万人といわれている。もはや世界有数の観光地だ。ちなみに、ルーブル美術館は年間来館者は870万人らしい。写真や動画を撮影している人たちの脇をすりぬけて社務所に到着。
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ご祈祷を申し込んで待機列に並ぶ。スーツ姿の集団も目立つ。新年の恒例行事として素朴にいいものだと信じているけれど、いわば「宗教行事」に従業員を参加させることは信教の自由に抵触しそうなので、やらなくなった会社も多いんだろうな。など、考えていると拝殿に案内される。
ルーティンを大切にしたいのだ。去年と同じチェックポイントを通過するとき、今年の自分はどのように感じているのか。その場所として伏見稲荷を選んだことになる。また、年齢を重ねて自分の限界がみえてくると、本人にはどうしようもない、祈らなくちゃやってられないこともある……。ご祈祷がおわり、古いお札を返納する。
伏見人形「丹嘉」
会社を立ち上げてからずっと、招き猫がほしいと思っていた。「そんなことばかりしてないで、ちゃんと会社経営しろ!」なんて言われると返す言葉もない。旅行に先立って調べてみると「伏見人形」というものがあるらしい。名前は聞いたことがある。
伏見人形は400年以上の歴史があり、古くから伏見稲荷の参詣者向けに売られていたという。うってつけである。現在、残っているのは「丹嘉」という窯元のみ。ホームページには「最も古い郷土玩具」と書かれている。実際そうなのであろう。すごいぞ!せっかくだから訪れてみた。
丹嘉ホームページ
http://www.tanka.co.jp
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暖簾をくぐり、写真の「黒招き猫」と目が合った。なんともいえない表情。こういうとき「直感が大事」だっていうじゃないですか。従っておきたい。黒い招き猫は千客万来と厄除けのご利益があるとされているが、ビシッと厄を弾いてくれそうである。高さ8cmくらいとサイズもちょうどいい。迷わずに購入。大切にしよう。
出町柳らへん
いくつか買い物をすませて出町柳まで移動する。さまざまな作品の舞台となったエリアだ。鴨川デルタを眺めていると「京都にきた!」と思える。この街に存在してそうな「モラトリアム感」を求めて何度も京都を訪れているのだ。
自分にとって「モラトリアム感」に惹かれてしまうのは「弱さ」だと思っている。「がんばっているのだから、たまには感傷に浸ってもいいじゃないか」という甘え。モラトリアムな環境を維持したまま歳を重ねていきたいという願望は、どこかホモソーシャル的でもある。もちろん悪いことではない。そんな自身の弱さを自覚しておいたほうがよさそう。
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ということで、昼飯をとり損ねてしまった。やることもなく周囲を散策して、志津屋でパンを買い、京阪電車で今日の宿泊地である大阪に向かう。ホテルにチェックインして、カルネを食べながら仕事でもしよう。こういう行動が「モラトリアム的」なんだろうな。
大阪堂島浜タワー「WowUs」
大阪出張が多かった数年前、クライアントの拠点が天王寺にあったので、そこまで通いやすくてビジネスホテルが密集している淀屋橋から北浜あたりに宿泊していた。それからも、大阪に予定があるときは、このエリアに泊まっている。
ホテルから徒歩でいけるところに、大阪堂島浜タワーという複合施設が2024年にオープンした。ビル16階にある観光展望施設「WowUs」からの眺望が話題になっており、せっかくだから行ってみたかったのだ。
大阪かっこいい pic.twitter.com/Z9H5Tw0ZGH
— Mitaka Sound (@mitakasound) January 16, 2025
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三脚禁止らしいと聞いていたので、気合いで撮影する(本格的な装備で撮影している人たちもいたので実情は不明)すっかり長居してしまった。大阪はかっこいい……!若い男女が夜景を眺めながら仲良さそうに喋っているし、めちゃくちゃいいところだ。
晩飯どうしよう。ひとりで名物を食べにいくほどの気力もない。コンビニ飯にするのも侘しい。こんなとき、たこ焼きをテイクアウトすることにしている。それなりに大阪を満喫した気持ちになれる。晩酌をすませて仕事をしていたら深夜になってしまった。今日はここまで!
なんで旅行の記録を残すのか
加齢により、急速に記憶力がなくなっているのを実感している。たとえば「○○が○年前にやってた○○なんだっけ」というふうに、虫食いが増えてぜんぜん思い出せないことがある。「アレだよアレ!」ってやつだ。仕事では、メモしたりタスク管理で問題なくこなせているけど、ふだんの生活において「そのとき考えていたこと」「考えたことで得られたもの」などが薄れていそうだ。
旅行すると、普段の生活では気づかなかったことや、生活していると時間が足らずに到達できていなかったところまで考えることができる。せっかく旅したのだから、それを残しておかねば……ということで記録している。そのうち「いつどこに行ったのか?」すら怪しくなってくるかもしれない。
翌日は新幹線の時間まで、うめきた「GRAND GREEN OSAKA」を散策したのだが、それは別の機会にでも。こんな感じで今年も日記(?)を書いていこうと思います。今後ともよろしくお願いします!