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MRI検査を受けてきた

1週間くらい前から頭痛がひどい。片頭痛持ちなので慣れているのだが、今回は右目の奥から後頭部にかけて脈動があり首も痛い。「これは寝違えだろう」と痛みから目をそらしてみる。数日たっても頭痛はなくならない。

本当は免許証の更新にいく予定だったのだ。頭痛がひどく、重たい体をベッドから引き離して時計をみると、準備をしなくてはならない時間。焦って免許更新の予約をキャンセルする。

椎骨動脈解離という病気


午前中の予定が空いたので、仕事しながら症状をネットで調べる。「椎骨動脈解離」という怖そうな病気の名前が出てくる。専門家ではないので細かい解説は控えるが、自分の症状と合致する。「脳梗塞」や「くも膜下出血」のリスクもあるらしい。なにそれこわい。

お笑い芸人「千鳥」のノブが入院して活動を休止していたのも椎骨動脈解離だったらしい。ノブとは同世代だ。いままでなら「まぁでも寝違えでしょ?」と放置してしまうところ、さすがにいい年齢である。ちょっとした身体の異変に気づきたい…!

ということで、MRI検査ができる脳神経外科を受診することにした。

脳神経外科を受診


近くにある脳神経外科の予約状況をみると、当日午後からの枠が空いている。どのみち半日は免許更新で潰れる予定だったのだ。すぐに予約する。こんなとき、ひとり社長は気楽だ。この日はアメリカ大統領選が行われていた。どんどん開票は進んで、激戦州におけるハリスとトランプの得票率は拮抗しているようだ。

昼ごはんを食べてクリニックに向かう。こんなとき「あるある」だけど、診てもらう前になって頭痛が軽くなり、なんだか焦ってしまう。まずは看護師さんによる問診から。質問のたび「いまは軽くなったんですけど」と言い訳のように前置きを挟みながら答えてしまう。

初診ということもあり「ご希望があればMRI検査してみましょうか」と案内される。最短で検査できるのは2時間後になるらしい。さいわい自宅にすぐ戻れる距離なので、受付で外出を希望して注意事項の説明を受ける。SNSでは「トランプ有利」という情報が入ってくる。

いそいで帰宅。頭痛が軽くなったチャンスを活かしてクライアント向けのレポート作成を進める。作業効率は平時の80%くらいまで回復。2時間なんてあっという間に過ぎてしまう。海外メディアは「トランプ勝利確定」を伝えはじめた。

いよいよMRI検査


クリニックに戻ると、検査室に向かうよう促される。検査室のあるフロアに移動すると、携帯電話のバイブレーションのような音が断続的に聞こえる。部屋全体が振動してる?頭ではわかっているのに、反射的に何度もスマホの画面を確認してしまう。

技師さんに呼ばれ、あらためて注意事項を説明され、着替えを済まして、前室前の椅子に座って待つ。そうそう、はじめてのMRIなのだ。「あの音がうるさかった」「あの音がよかった」といろんなひとからMRIの噂を聞いていたこともあり、どんなものかと興奮しながら待っていると、すぐ検査室に呼ばれる。

部屋に入ると「トンカントンカントンカントンカン」という音が遠くで聞こえる。地下にメインフロアがあって、1階のバーカウンターからでも音が漏れ聴こえるクラブみたいな感じ。期待が高まる。荷物を置いて、メガネとマスクを外してMRIのベッドに横になる。「ダメなときは押してください」という緊急呼び出しボタンを渡され、ヘッドホンと頭を固定する器具を装着、指示されて軽く目を閉じる。

しばし静寂のあと、耳元で大きな音がしはじめる。想像していたのと全然違う!もっと金属音っぽいと思っていた!いろんな周波数のいろんな音がランダムに流れてくる。すこし聴力検査っぽい。いろんなパターンの音を脳に叩きつけて、頭の中をスキャンされているような感覚だ。

検査結果は?


15分の検査が終了して待合室に戻る。テレビのニュース番組にも「トランプ勝利確実」の文字が。日中は年配の方が多かった待合室は、夕方になると仕事帰りと思われるスーツ姿の男性の姿もみえる。

診察室に呼ばれ、医師による診察。気になる結果は…脳の血管や頚動脈に異常なし!緊張型頭痛であろうと診断された。いつもの片頭痛である。マジでよかった…。入院して絶対安静となったら、いろんな人に迷惑かけるな…なんてシミュレーションしてた…。

それから1週間くらい、さいわい脳は大丈夫そうだ。次の大統領選は4年後。自分も4歳老けているわけだ。こうやって身体の不調に右往左往しながら生活していくしかないんだろうな。

数年前にタバコをやめて、その勢いで(酒を飲むとタバコを吸いたくなるから)飲酒の機会も激減した。運動する習慣さえ身についてくれたら、老いに抵抗する体制が整うんだけどな。あと、夜更かしもよくない。戒めも込めて日記に残しておこう。

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