友達が一人もいない 太田光『爆笑問題 太田光自伝』

友達が一人もいない高校時代

太田さんは高校時代に友達が一人もいなかったそう。そして、自分が学校を休んだらクラスメイトに何を言われるか怖くて、学校には休まず通ったといいます。
太田さんの言葉で印象的なのが、「友達が一人もいないと、イジメの対象にすらならない」ということ。
そもそもクラスメイトと仲間になれていないので、仲間外れにされるってことがないわけなんですね。

筆者も、中学受験を経験し、中学一年生から二年以上友達がいっこうに出来なかった期間がありました。
太田さんの時代にも、筆者の時代にもSNSのようなものはなく、友達がいないという状況は本当に恐ろしいものだったんです。
今でこそ、孤独とかソロ○○、ひとり○○、ぼっち○○といった、そういった属性で、SNSを通じて同じ属性同士で繋がることが出来る。しかし、太田さんや筆者の時代では、誰とも繋がれない。本当に怖かったです。友達いない人っていうのは、大多数の友達いる人には絶対に理解してもらえない、複雑な心境があるんです。そして、それを分かち合おうにも共有できる人がいない。家族にも友達いないなんて言えない。友達いないのは、自分だけなんじゃないかとすら思ってしまうわけです。
現代のSNSではSNSなりの社会問題もありますが、少なくとも、自分以外にも友達いない人がいるってことを知れるっていう利点がありますよね。

太田さん、大学デビュー

日本大学芸術学部に進学した太田さん。大学では、絶対に友達を作ろうと思い、入試の日から他の受験生にも声をかけるなどしたそうで、入学してからは教授とよく喧嘩するなど目立つ存在に。そして、生涯の相方・田中裕二さんと出会うのです。

太田光『爆笑問題太田光自伝』(小学館文庫)

孤独を感じていた人、現在進行系で孤独を感じている人、是非読んでいただきたいです。

文責・笑狂い 大苫

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