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新規就農3年目、北アルプス高橋農園のリアル
明けまして2023年。おめでとうございます。
北アルプス高橋農園は開業3シーズン目を終え、園主の私は冬になると毎冬恒例の「すべてに感謝するモード」に入り、また「燃え尽きて燃えカス状態」になっております。
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仕事はやる気が起きず、ダラダラと時間が過ぎていっているようだが、こんな過ごし方も冬だからこそ。ダラダラも楽しみたい。
とか呑気なことを言っているが、就農3年目を終え経営を振り返ってみると、年間の売上は250万も超えていない。
ここから経費を引いた金額が所得なので農業経営だけで生活しているとはまだ言えない状況なのである。収入源は農業による売上だけじゃないから最低限の生活はできているが、気の抜ききれない日々が続く。
ただ、「バックパックひとつだけで移住した人間が、そこで農業という業界へ飛び込み、最も収益を上げづらい品目である大豆と麦で成功する。」というストーリーだけは、自分でなぞり始めた以上最終章の最後まで完成させたい。
1立方センチメールの土の中に在るのは、億を超える命
3年農業やってみて変化したことと言えば、
「これからは有機農法が世界を救う」とか「賢い売り方で有利販売だ」とか、一時は重要だと思っていたことは自分でも驚きだがどうでもよくなってきたことだ。
一つまみの土の中には、億を超える命が在って、野というフィールドでは一挙手一踏足が命のやりとりで、そこから自分と自分の大切な人たちに必要な糧をいただける。
それを忘ない限り、どんなに社会が滅茶苦茶になっても、家計が苦しくても、喜びを感じならが生きることができるはず。
そんなフィールドに五体満足で立ち続けられるだけで良い。それだけで合格!
他のことは棚から牡丹餅なのだ。牡丹餅に執拗にこだわる必要は無い。
そして、
幸せをじっくり味わいながらやったことが、自然と善行になる。
という事を前提として、今年も、テーマは「八方良しのものづくり」
全方位へ福を放っていく。人、社会、地球環境、地球上の命すべてが損しない社会へ向かっていきたい。
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さぁ春を迎えに行こう。