マメまめ通信 vol.12 北アルプス高橋農園通信
今までお客様向けに紙でお届けしていた農園通信はペーパーレス化などの理由から、vol.11よりネット上のここで公開する形にしました。
お伝えしていくテーマは今まで同様に、農園の様子や思い・考えていること、農業界のニュースなどを掲載していきますので、当農園のお客様も、フォロワーの方も、たまたまアクセスされた方も、よかったらご一読ください。
2023年の北アルプス高橋農園
こんにちは。マメまめ通信 vol.12です。春以来の通信になりました。
今年の農園の様子や挑戦したこと、思っていることなどをつらつら書いてみました。ご一読いただけると嬉しいです。
地球を冷やす農法の研究 緑肥栽培の成果に一喜一憂
「暑いねぇ。異常だよ。異常。」
「地球どうなってしまうんだろうね」
今年の夏も気温35℃が続き、暑い、異常に暑いと言う声がそこかしこで聞こえます。
暑い暑いと嘆いても地球は冷えてくれません。
農家としてできる環境保全は実はたくさんあることを知って以来、真剣に取り組んでいるのが環境再生農法です。
うちが追求しているのは環境保全型農法のその先の環境再生農法。そのカギとなる緑肥栽培の中でも今年は蓮華稲作に注目していました。
牛糞堆肥1400キロ入れるのと、ソルゴーの種子5キロ入れるが同等の効果
これが緑肥の魅力です。
図から少しでも理解してもらえると嬉しいです。
緑肥!これだ!と思い立って挑戦してみたものの、想像より難易度が高いのが蓮華稲作。。。
昨年よりも分けつして、爆発的な生命力で生育していたように見えた生育中期はもう気分ルンルンでしたが、出穂期にも養分が効いて穂ぞろいが悪く、結果しっかり登熟した穂と青さが残る穂が入り交じり、ついこの間収穫して、品質は悪かったことが判明。現在…悔しくて死にそう。これで2年連続、緑肥稲作は成功とは言えませんでした。
身近な植物を活用する、高橋農園流スマート農業が形になるように引き続き探求していきます。
環境再生農法が日本中で展開される未来を願いながら。
大豆畑にて最強の雑草と向き合う
昨年、耕作放棄一歩手前の農地を借りて耕作を始めたところ、そこには最強の雑草がはびこっていました。
外来種のアサガオです。
彼らはどんな植物より早く発芽し、生育初期から大豆に絡まり、這い上がり、我こそはと太陽光を浴びるためにツルを伸ばします。
数ある雑草の中でも特にやっかいで、徹底して除去しなければ翌年にも影響が出ますし、食べると人間にとっては毒性があるようで、農作物に混入してはいけません。本気で退治します。
僕が機械除草した後、妻が手除草で退治。彼らの相手をするのに何リットル汗をかいたことやら。。。それでも100%は退治できません。
アサガオがはびこる農地はこの地域には意外とあって、地域的な課題になりつつありますが、人手も無いし、大豆作は金にならないから雑な管理しかできないというのが地域の現状のようです。
今年は周辺の田んぼで雑草のヒエが目立ちます。もしかしたら除草剤に抵抗性を持ってきたのかもしれません。(うちは除草剤使いませんが)
かと言って、皆殺し除草剤のラウンドアップは非常に破壊的で、誰にも使ってほしくありません。
除草剤という概念も植物には通用しなくなってきているのかもしれません。
手ごわい雑草と向き合いながら、植物との付き合い方を考えています。
アワのチカラ
粟の力
本格化してきた雑穀類の栽培。
今年は国際雑穀年ということもあって、気合いを入れて少し作付け面積をふやしました。
が、しかし、苗作りに失敗!畑の土作りも上手くいかず!
ミスが続いてガックリきていましたが、大干ばつを乗り越えて穂を出してくれた粟とタカキビの姿に救われました。
特に粟は高温と乾燥を好むという特徴があるそうですが、ここまで極端な高温と乾燥も平気なのか!?干ばつ知らずなのか!?
とにかくその強さに脱帽です。
タカキビも乾燥にはかなり強いそうなのですが、我が農園のタカキビは干ばつでダウン!。。。種子分は採れそうですが販売できる量が採れるのか?という状況です。
それにしても粟畑の景色は美しい。
来年は景観の良い山の圃場に作付けする予定で、その景色もまた今からとても楽しみです。
今号も読んでいただきありがとうございました。
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