AUMA News 2021/5/17
(出典元: AUMA)
見本市のロックダウンによる損失、400億ユーロにのぼる
・一部の州政府は、見本市の見通しを示している。
・AUMA: 全ての州が、見本市についての決定を下す必要がある。
見本市業界のロックダウンが続く中、それはドイツ経済全体に甚大な影響を与えている: ifo研究所の調査に基づいてドイツ産業見本市委員会(AUMA)が算出した結果によれば、コロナ対策で見本市が中止となったことによる経済的損失は、これまでに400億ユーロにのぼる。
2020年9~10月の一時期を除き、見本市は2020年3月以降開催が許可されていない。2021年4~6月も大幅に中止となる見込みだ。そのような中、バーデンヴュルテンベルク州、ニーダーザクセン州、ノルトラインヴェストファーレン州など一部の連邦州は先日、(コロナ新規感染)発生率が一定の値を下回ることにより見本市を再開するための見通しを起草した。
AUMAの経営責任者であるイェルン・ホルトマイヤー氏は次のように述べている:「これは、見本市のロックダウンから抜け出す重要な第一歩だ。見本市の主催者や出展者、またサービス業者は、見本市の再承認に対して、州からの明確なシグナルを期待している。感染数が順調に減少方向に推移し、今こそ経済に有利な指標を示すことが可能だ。さもなければ、停止の状態が続くことで、主催者、ブース施工会社、そして見本市業界のその他多くの協力パートナーを危険にさらすことになる」。ホテル、飲食、鉄道、航空、あるいはタクシー等の大幅な売上減少も、見本市の運営停止によるところが大きい可能性がある。
ホルトマイヤー氏:「高品質で国際的にリードする見本市がドイツで開催され続けるよう、今後もパフォーマンスの高い、完全な形での見本市パートナーネットワークが経済にとって必要だ。州政府がさらに二の足を踏むことによって、このネットワークに亀裂が生じるようなことはあってはならない。我々が今必要としているのは、見本市についての全国的な決定である。決定が無ければ、2021年後半の見本市スケジュールのリスクが高まる。 2021年に予定されている380の見本市のうち、60%はすでに中止となっている」。
翻訳:株式会社ノイ
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