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AUMA News 2021/3/31

(出典元: AUMA)

スペインとオランダで「Back to Live」

マドリードで、コロナ禍に入ってからは初めてとなる見本市「Hospitality Innovation Planet」が開催され、他にも計画が進められている。オランダでも、試験的なプロジェクトとしての見本市が予定されている。

2021年3月22~24日、マドリードでコロナ禍に入ってからは初めてとなる見本市が開催された。マドリードの見本市会社IFEMA社は、ゲストオーガナイザーであるNext Business Exhibitions社との共催で、「Hospitality Innovation Planet (HIP)」を開催した。衛生コンセプトは地方政府によって承認され、関係者全員にその順守を義務付けた。この見本市では、コロナ検査は不要であった。3月24日にスペインとオランダで見本市の再開をテーマに開催された、UFI(世界見本市協会)のビデオ会議において、IFEMA社主催の国際観光見本市「FITUR」の責任者であるマリア・バルカルセ氏は、4月にマドリードでさらに2つの商談見本市と一般公開見本市が計画されていると報告した。衛生コンセプトは、それぞれの要件に合わせられる。5月には、スペインにとって特に重要な国際観光見本市である「FITUR」が予定されており、ここではコロナ検査が義務として課される見込みだ。通常、地方当局からの最終承認は見本市の開始1か月前に出されるが、準備は全力で進められている。

オランダでは、(イベントは許可されていないが)見本市は基本的に許可されている。これは、見本市が来場者の流れを伴うイベントであるためだ。もっとも、オランダの業界団体CLC VECTAが発表しているように、渡航制限や出展者/来場者の不安を反映し、見本市は現在開催されていない。ひょっとすると、Fieldlab Evenementen社の科学プロジェクトの調査結果が、その不安要素と戦うのに役立つかもしれない。プロジェクトでは、フェスティバル、サッカーの試合、劇場、会議といった様々な種類の試験的なイベントをベースに、いつ、どのような形式でイベントを再開できるかについて政府に提言する。2021年3月24日のUFIビデオ会議でピーター・ルバーツ氏が説明したように、試験的なイベントは「Back to Live」をモットーにしている。調査から分かる重要なことは、社会における感染率が高い場合であっても、会議や収容率50%の劇場ような場所への参加は、例えば個人宅への訪問や通学等より感染リスクが低いということだ。その理由は、イベントでは参加者をコントロールしながら誘導し、接触を最小限に抑えられる可能性があるためである。オランダでの見本市再開の展望は、試験的なイベントを評価した後に見えてくるだろう。

翻訳:株式会社ノイ

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