AUMA News 2022/2/23
(出典元: AUMA)
連邦・州政府の決定が見本市業界に意味するもの
コロナ禍によって2年近く足踏みしていたドイツの見本市業界は今、全国的に再開の見通しが立ってきている。3月20日までに、コロナ規制の大部分が3段階で解除される予定だ。2月16日、連邦政府と州政府はこれに合意した。見本市業界にとって、これはどのような意味を持つのだろうか?
連邦首相と州首相の決定では、見本市については明確に言及されていない。その結果、いくつかの連邦州ではすでに見本市の規制が撤廃され始めている。
見本市の禁止の解除
見本市にとって重要な州であるニーダーザクセン州とバーデン=ヴュルテンベルク州が、見本市の禁止を解除した: バーデン=ヴュルテンベルク州では、2月23日に警戒レベルから警告レベルに戻り、3G(訳注:ワクチン接種者(Geimpfte)、快復者(Genesene)、コロナ検査実施者(Getestete))条件下での見本市開催が可能となった。ニーダーザクセン州でも、2月23日に「冬眠期間」が終了し、3Gルールのもとで見本市が再び可能となった。ノルトライン・ヴェストファーレン州政府は、2月19日に大規模な一般消費者向け見本市の禁止を解除した。ザクセン州では、連邦・州政府の決定以前に、すでに見本市の禁止が解除されている。
見本市に関する州規制の概要は、AUMAで随時更新されており、こちらで確認可能。
入場制限および収容人数制限
来場者および出展者の入場制限、ならびに展示会場の収容人数制限について、連邦州はすぐにでも撤廃できる。決議では、全国レベルでの大規模イベントに対する制限のみ明確に言及している。2020年5月、連邦政府と州政府は、見本市は全国レベルでの大規模イベントに含まれないことで合意している。
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【図中訳】
3段階での解除
責任と管理
【ステップ1】 即時有効
プライベートな集まり
・ワクチン接種者および快復者については、参加人数の制限なく再度可能
・ワクチン未接種者については、3月19日までは次のとおりとする: 自身の世帯+他の世帯から最大2名まで(※14歳以下の子供はカウントしない)
小売業
・入場制限や管理は無いが、マスクの着用は継続
【ステップ2】 2022年3月4日より
飲食店および宿泊施設
・3G
ディスコ、クラブの営業
・2Gプラス
(訳注:ワクチン接種者(Geimpfte)または快復者(Genesene)で、日々の有効な陰性証明書またはブースター接種を行った証明を提示できる者)
大規模イベント
・2Gまたは2Gプラス
・屋内収容最大60%、観客数最大6,000人
・屋外収容最大75%、観客数最大25,000人
【ステップ3】 2022年3月20日より
厳格な対策については概ね終了
・例: 入場制限など
基本的な対策は引き続き適用
・例: 屋内でのマスク着用義務など
テレワーク義務の終了
各州の特定の規制に注意すること。
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2022年3月20日までに、ドイツではコロナ規制の大部分が3段階で解除される予定である。2月16日、連邦政府と州政府はこれに合意した。 // 図: 連邦政府
渡航制限の緩和
ドイツへの入国が緩和される。決議によると、ハイリスク地域は削除される予定であり、決議後、リスク地域リストから20ヵ国がすでに削除されている。これにより、ドイツでは認められていないワクチンを接種した多くの外国人見本市参加者は、5日間の滞在に制限されることなく入国することが可能となる。世界のハイリスク地域および見本市参加者に適用される入国制限の最新情報は、AUMAのこちらより確認できる。
ホテルと飲食店
3月4日より、ワクチン接種者、快復者および日々の有効なコロナ陰性証明書所持者を対象に、飲食店と宿泊施設の利用が可能となる。これにより、ワクチン未接種とみなされる海外からの見本市参加者も、再び全国のホテルに宿泊し、レストランを利用することができるようになる。
(本記事の英語版はこちら)
翻訳:株式会社ノイ
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