#5「1•2•3」楽曲解説

昔からずっとなんだけど、あまりポンポン歌を作れる方ではない。

それに、いつも「もう二度と歌なんか作れないんじゃないだろうか」という不安もある。

ギター抱えてポロリポロリやりながら、何か思いつかないか、偶然の糸口が見つからないかと探る。
そのまま何も浮かばない事も多々あるし、ちょっとでも歌になりそうなカケラがあれば、それにすがり付いてなんとか完成にこぎつける。

やっぱり"作る"ってエネルギーが要るんだ。

糸口は見つかったものの、1曲にならなかって歌なんてのもあったりする。ワンコーラだけ作って簡単に録音して放置していたり。

「1•2•3」はまさに、そんな曲。

あるとき僕はひらめいた!
新たに作れないなら、作りかけを完成させればいいじゃない!

パンが無いなら、ケーキを食べればいいじゃない!

ハードディスクの奥にしまいこんでいたデータをサルベージして、作りかけの歌をいくつか聞いてみた。

ちょっと子供っぽいか。
アカペラやりたい気分じゃないな。
テーマが重たいわ。
などなど。

これいいんじゃないかなってのが見つかった。
「1•2•3」。

デモはデジタルっぽいアレンジで、4つ打ち。
これをバンドアレンジして、2コーラス目を作って、間奏は自然とリズムが倍になって。

ありゃ、できた。

ちょうど、スタエフ3周年というタイミングだったので、それにかこつけて発表。
3周年と「1•2•3」というタイトルが意味深に感じられるけど、全くの偶然。
なんなら発表した後に気付いたぐらい。

テーマは「別れと再会」?
作ってるうちにいくつかの思い出と結びついて「こんなん出ました」状態。

遠方でなかなか会えない友人と電話で話していて、「また飯でも行こう、なんて言うけど全然行けないね」と言ったら、「でも、それ言わなくなったらおしまいじゃない?」って言われて、確かにねって思った。

もう会えないかもって思っても「またね」で別れるって、希望があっていいなぁと思う。
そんな歌かな。

転調を繰り返す曲なので、もしコード気になるって方いらっしゃればこのnoteで歌詞とコードを公開しているので、よかったら見てみてくださいな。

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