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#5 人魚姫

人魚姫って、ディズニーの「リトルマーメイド」では王子と結ばれるんだけど、原作では泡になって消えてしまう。

魔女の呪いを解くには王子の胸にナイフを突き立てなきゃいけないんだけど、愛する相手にそれができなくて自己犠牲で終わる。

ドラマチックで、すごく悲しいラストだ。

ところで、恥ずかしいからあまり言っていないんだけど、これは昔好きだった人が結婚したって話を聞いて作った曲。

この「人魚姫」の主人公は、人魚姫でもなく王子でもなく、ただこの物語を端で見ていただけの脇役。
何もできなくて、眺めるだけで、彼女が話した言葉を大事に覚えているだけの、その他大勢の中の1人(1匹?)

前述の結婚したって話を耳にした彼女は、きっと嬉しい事や辛い事などあって色んな想いを混ぜこぜにして、それでいて心に決めて結婚したんだろう。

僕はその物語に関わっていないし、彼女がどんな想いをしてきたのか知る由もない。

だけど、心の底から彼女の幸せを祈ってる。

実は時々SNSで彼女の動向を知る時があるけれど、幸せそうでとても嬉しい。

そんな経験から、人魚姫が作られた。

アレンジはいたってシンプル。
最近の僕の感じ。

以前、弾き語りを録音したものをレーベルのディレクターに聞いてもらったことがあるけれど、「長い」と一蹴。
確かに、長い。

自身最長の7分越え。
JASRACに登録したら、登録料が倍になる長さ。
ラジオでもかけにくい。

わかっちゃいるのよ。
わかっちゃいるけど、物語を語るには削るとこがないのよ。
それに、完全セルフプロデュースで好きにやってんだ。止める者はいない。
もう、やっちゃうよね。
長いって言われてもいいもんね。
好きにやらせてよ!

取り乱しました。

と、まぁ、好き勝手やらせてもらいました。

ただ、テンポ感と3拍子に手こずったのか、本当はもっと上手くやれたんじゃないかと思ってる。
もっともっと突き詰めて作れたら良かった。
とはいえ、今の僕には精一杯かもしれない。

ちゃんと録ったことで、粗が見えたりして、ライブで歌う際に前より思うように歌える事になったのは良かった。
実は以前ライブで歌っていた時からキーを下げた。
ちょっとキーが高すぎるなと思ってはいたんだけど、下げたら歌えなくなるかもという不安で下げられなかった。
これはstand.fmで歌うようになった影響だと思う。

なんだか、取り止めのない解説だけど、そんなとこ。
長いけど、聞いてやってくださいませ。

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