つながりの形に答えはあるのか
こんばんは!
「六次の隔たり」という言葉を
知っていますか?
六次の隔たりとは「世界中の人間の中からAさんとBさんという2人を取り出したとき、2人を媒介する知人を何人つなげばこの2人がつながるか?」という問いと、それに対する答え「どこに住んでいるのかに関わらず、無作為に選ばれた個人AさんとBさんをつなぐには、平均してたった5人の媒介者がいれば十分である」という事実を指します。
5人をたどれば
世界中の誰とでもつながれる
ということですね
そしてさらに
六次の隔たりは1960年代に郵送で行った研究でしたが、同じことをFacebookがインターネット上で2016年に行いました。Facebookがアクティブユーザー15億9000万人を対象に調査を行ったところ、平均して3.57人を介すれば誰とでも繋がっている状態であるとわかりました。
Facebookによると、この値は2.9~4.2の間に収まる人が大多数。創業者であるマーク・ザッカーバーグCEOは3.17、シェリル・サンドバーグCOOは2.99だったとのこと。インターネットによって私たちの社会的距離はどんどん縮まり、世界はより小さくなっているのです。
インターネットによって
世界がより狭くなったわけです
これで
人と人はつながろうと思えば
つながることができるようになったのですが
いつも身近にいる人が増えるわけではないでしょう
「ダンバー数」という言葉を
知っていますか?
ダンバー数(ダンバーすう、英: Dunbar's number)とは、人間が安定的な社会関係を維持できるとされる人数の認知的な上限である。ここでいう関係とは、ある個人が、各人の事を知っていて、さらに、各人がお互いにどのような関係にあるのかをも知っている、というものを指す。
ダンバーは、平均的な人間の脳の大きさを計算し、霊長類の結果から推定する事によって、人間が円滑に安定して維持できる関係は150人程度であると提案した。
ダンバー数は、知り合いであり、かつ社会的接触を保持できている人のことで、社会的交流が途絶えた知人はその数に含まれない。また、人間関係にも階層があると教授は述べており、以下のようになる。
第0階層:3~5人(危険な時に駆けつける、お金の相談をする、助けを乞う、秘密を打ち明けれるとても親密な友達)
第1階層:12~15人(月に1回程度会うような親密な友達。「シンパシーグループ」と呼ばれる)
第2階層:45~50人(距離のある友達)
第3階層:150人(友達の限界であるダンバー数)
(参考:Are social networks ruining our real friendships?)
いつも一緒にいるような人たちは
15人くらいということです
その人たちとつながり続けることが
良いか悪いかは別として
情報の幅でいうと狭くなります
いま経営学で最も引用されているネットワーク理論は、スタンフォード大学の社会学者でありながら、ノーベル経済学賞受賞の呼び声が高いほど、ビジネス研究の世界に多大な影響を与えている人物、マーク・グラノベッターが1973年に論文で発表した「弱い紐帯の強さ(The strength of weak ties)」である。
入山は、その理論について解説したHBRの連載(第27回)で、「学術的に確立された絶対的な定義・基準があるわけではない」とした上で、一般に「強いつながり」とは、接触回数が多い、一緒にいる時間が長い、情報交換の頻度が多い、心理的に近い、血縁関係にある、といったような関係を指し、その逆が「弱いつながり」にあたると記している。
つながりの強いネットワークでは、いろんな人から同じ情報を得ることになり、情報流通の無駄が多い。逆につながりが弱ければ、多様な情報を効率良く入手できるという。
「弱いつながりをたくさん持っている人は、普通は手に入らない情報をたくさん入手できます。イノベーションは既存の知と知の組み合わせで起こるため、弱いつながりを多く持っている人の方が基本的にイノベーティブなんです。これも、世界の経営学研究では多くの研究者が同意するところです」
世界は狭くなって
人はつながりやすくなったけど
それが信頼でつながった仲間とは言えないかもしれない
でも
弱くつながった仲間から
普段手に入らない情報がやってくる
こう考えると
つながりの形は
どんな形が良いのか
僕の中には答えがないので
研究のしがいがありますね
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