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不確実性と共に歩む 2020/06/30

こんばんは!

今日ふと
医療の不確実性
について考える時がありました

医療行為は、本質的に不確実です。過失が無くても重大な副作用や合併症、事故は起こり得ます。病気は多種多様で複雑であり、高度の診断技術をもってしても正確な診断は困難で、経過の予測は不可能です。さらに治療はやってみなければ結果は分からない。この不確実性を前に悪戦苦闘しているのが現状です。それについて積極的な説明がないのが一般的です。医師の言い訳と誤解される懸念もあるが、いたずらに不安にさせるからです。それが病状を悪化させ副作用や合併症を誘発する(ノセボ効果)可能性がある。その場を取り繕って「大丈夫(安全)、心配ない(安心)」の方がスムーズです。しかし、事が発生すれば、安全・安心と言ったため紛争になる。危険を伴わない、100%安全な医療行為は存在しない。不確実性を受け入れた医療を展開しなければならない。

今自分が仕事にしている
お子さんの歯並び治療は

金具を使わずに
鼻呼吸の習慣をつけることで
アゴの成長を助ける
取り外し式のマウスピースを
毎日使う
という治療方法です

この方法は
金具を歯に着ける方法と比べて
痛みが少ない
歯磨きしやすい
健康に良い鼻呼吸になれる
という利点があります

しかし
欠点として
取り外しなので
毎日使わないと効果がない
ことです

この
毎日使う
ということは
習慣になれば
問題なくできるので

僕は
お子さんの歯並び治療のために
お子さんの習慣形成を助ける必要があります

ここに
不確実性があります

治療結果がどうなるかが
医療側の技術だけではなく
お子さんの習慣形成に影響を受けるので
治療結果を予測することができないからです

そんな時に
佐渡島さんのこのnoteを思い出しました▼

僕は、相手にとってケアが欲しい時に、セラピーをしてきたのだろう。今は、傷つけて欲しくない。ただただ受け入れて欲しい。そんな状態の時に、傷に向き合わせようとするから、人に厳しいと言われるのだと理解することができた。

ただ、ケアを求めている人に十分なケアを与えていない状態でセラピーをしても意味をなさない。不安な感情を募らせている状態では、いくら正しい方法で介入したとしても、その相手に変化を促すことは絶対にできないからだ。

これは、先月のnoteで書いた「ガン患者の心に寄り添い、不安を取り除いてからでないと、ガンの治療は始められない」というCancer Xで聞いた話と同じだと思った。権威で人を動かすことは、もうできない。まずは感情をケアすることから始めることが大切だ。

僕はセラピーで何でも対応できる
と思っていた時期があった

治療法さえしっかりしていれば
あとはそれを実行するだけ

悪く言えば
右から左へ
単純作業の工場的な治療

これが来たらこう
あれが来たらこう

でも
人は一人ひとり違うので
治療法をどう選択するかは
セラピーだけではなく
ケアの側面が必要なんです

どう治療するか
の前に
どうその人に向き合うか
なのです

そう考えると
いくら治療方法が良さそうに見えても
寄り添うことを必ずセットで考えければならない

治療の不確実性が高いのなら尚更

僕は自分では
セラピー偏重ではなく
ケアにも気をつけていたと思っていたけど
もっとケアの面を学ぶ必要があるなと感じ
この本を早速買ってみました▼

この本のわかりやすいなと思った感想はこちら▼


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