Mリーガー醍醐大冒険始まる 醍醐大ってどんな人?大解剖してみた
セガサミーフェニックスからドラフトで指名され、2023-24シーズンからMリーガーとなった醍醐大。
どんな人なのか、知っている人は知っている。
しかし、Mリーグしか観ていないという方にとっては、どんな人?麻雀強いの?てか、宣材怖くない?なのかもしれない。
そこで、醍醐大初心者の方向けにnoteを書いてみた。
1.Mリーガー醍醐大誕生
Mリーグ2022-23シーズン終了後、セガサミーフェニックスから驚きの発表があった。
近藤誠一選手のMリーグ引退の発表である。
同時に寂しくも安堵した人も多かったと予想されるのが、選手としては引退するが、監督に就任との発表であった。
近藤誠一選手の麻雀をMリーグで見られなくなるのは寂しいが、お父ちゃんを胴上げする機会は残ったということである。
(女性3人チームで胴上げできるのか?もいう問題は別にして)
近藤誠一監督の初仕事は、自身の後継者を指名することであった。
Mリーグの規定では、男女混合であることが定められているため、指名する選手は男性で確定。
さっそく誰が指名されるのかの予想が始まる。
また、近藤誠一監督から惜しげもなくヒントが公開された。
魚谷選手と東城選手がプロ連盟に所属しているので、バランスを取って最高位戦から指名したい。
女性3名という他のチームとは異なる環境であるため、女性選手と仲良くできる選手であること。
なるほど、なるほど。
まさに醍醐大がぴったりではないか。
最高位戦所属。温厚な人柄。
女性とのコミュニケーションにも難はない。
親戚のおじさん感の雰囲気。
近藤誠一選手の後継者にぴったりではないか。
その後、ドラフトでセガサミーフェニックスから指名されたことは知られたとおりである。
2.醍醐大の生い立ち
醍醐大は「だいごひろし」と読む。
「だいごだい」ではない。
「だいごひろし」である。
詳しい生い立ちは、是非最高位戦の名企画FACESを読んで欲しい。
なんなら、醍醐大以外の記事も是非読んで欲しい。素晴らしい記事が数多くある。
要約すると、中学生からラグビーをやるが、膝の怪我が原因で高校1年生に断念。
そんな時に醍醐大は麻雀と出会った。
なるほど、ラグビーは解釈一致である。
この風貌は、ラグビーか柔道と相場が決まっている。
決して美術部ではない。
大学進学を機に、麻雀店でバイトを始める。
雀荘のオーナーは、古久根英孝プロ。
全盛期の飯田正人プロと金子正輝プロを相手に3度最高位を獲得している一流も一流プロである。
麻雀の才覚溢れる醍醐青年は、古久根プロから「麻雀プロになれ」と言われる。
古久根プロからの推薦、それは合格通知と同じと言って良いだろう。
プロ志望の麻雀打ちからすれば、喉から手が出るほど欲しいものだ。
だが、醍醐青年は既に醍醐大だった。
なんとこの申し出を断る。
理由は、麻雀プロというものが、よくわからんから。
その後、紆余曲折あり、結局は最高位戦に入会する。
入会後の経歴は以下の通り。
2005年 最高位戦第30期入会
2014年 Aリーグ(現A1リーグ)に昇級。
2019年 最高位決定戦初進出
2020年 初タイトルのBIG1カップ優勝、そして第45期最高位獲得。
2021年 最強戦ファイナル決勝卓出場
2022年 最高位戦決定戦4度目の進出
2023年 セガサミーフェニックスから指名。Mリーガーとなる。
3.醍醐大はどんな人?ちょっと怖い人?
知らない人からすると、一見「ちょっと怖そう」という印象を持たれそうな醍醐大。
得にこの宣材。
いかつい。非常にいかつい。
昭和の刑事ドラマに出てきそうな雰囲気である。
取り調べで決してカツ丼食べるか?とは言ってくれなさそう。
変な打牌をしたら、ガン詰めされそう汗
たが、醍醐大に直接会ったり、配信を視聴したことがある人ならわかるのだか、実物は怖いとは真反対・対極にいる人である。
実物は、温厚、マイペース。
そして、ほんのちょっと天然で変わったところもある、愛すべき人物である。
客観的な意見も欲しいということで、X(旧Twitter)でアンケートをしてみた。
ご回答拡散頂いた皆様、ありがとうございました。
温厚がトップ。
マイペースとちょっと天然が良い勝負。
BCDから選べないという方もいらっしゃいました。
その気持ち、筆者も非常によくわかる。
怖いの2%は、あまり自分から積極的に話す人ではないので、ゲストで同卓した際に会話がなく、そのような印象になってしまったのかもしれない。
もしくは、最高位戦のA1リーガーかMリーガーの回答であろう。
4.醍醐大を知るためにおすすめの動画
文字ではなく、醍醐大の人となりを知れるおすすめの動画はこちら。
①麻雀するしない ひなたんの部屋
トッププロの麻雀に迫る、麻雀の匠シリーズ。
匠シリーズと共にその人物像にも迫ろうという、ひなたんの部屋。
醍醐さんの愛妻家ぶりや過去の恋愛話を知れる好企画。
ひなたん曰く、最高位戦の女流プロの間では醍醐さんは人気らしい。
なにより、ひなたんがかわいい。
②Visions
最高位戦の一日密着取材の企画である。
実は、このVisionsも生い立ちの項で紹介したFACESも、最初に取り上げられているのは醍醐大である。
それだけ、団体から期待されているということであろう。
③醍醐大冒険
3つ目のおすすめは、醍醐大冒険のYouTubeチャンネルである。
こちらは醍醐大、Mリーグ解説でもおなじみ河野直也、公務員という安定した仕事から麻雀プロになった成田裕和がディレクターを務めるYouTubeチャンネルである。
これまでは、最高位戦のリーグ戦の検討配信が中心であった。
今後は、醍醐大がMリーグ登板した試合の検討配信も予定しているとのこと。
要チェックである。
検討配信以外には、トランポリンをやってみたなど、麻雀以外のことに挑戦してみた、などをアップしている。
是非、チャンネル登録、高評価、
よろしくお願いします!!(←誰?)
5.醍醐大の好きなもの苦手なもの
得意なことや好きなものは
・麻雀
・料理
・観る将棋
・人狼
・登山
・肉
苦手なもの
・ウニ
・こんにゃく
・香草類(パクチーなど)
・辛いもの全般(
・虫全般
・カエル
・ホラー(2023.10.17追加)
そして苦手なことが3つ。
①人の顔と名前を覚えること
あまり人の名前を覚えるのが得意ではない。
覚えられていなくてもしょげないで欲しい。苦手なのだ。
もしよければ、前回いつどこで会ったかと名前と一緒に言って頂けると、恐らく本人は大変助かるはずである。
(筆者も人の顔と名前を覚えるのが苦手なので、とても気持ちはわかる)
ちなみに、HQ麻雀でコンビを組む、河野直也は人の顔と名前を覚えることがとても得意だ。
②大きな音
大きな音が苦手なので、サプライズでクラッカーなど要注意。
③寝ること
寝付きが悪い。
将棋を見ていると寝付きが良いことに気づき、将棋を見始めるという異色の経歴。
ちなみに醍醐大が主催する麻雀の勉強会「VS研」は将棋から来ている。
(将棋の勉強会や研究のことを「VS」という)
6.醍醐大はちょっと天然?変わり者?
先程のアンケートでもマイペースとちょっと天然が僅差だった醍醐大。
そんな面が伺えるエピソードを2つ。
1つ目は、筆者とのエピソード。
最高位として迎えた2021年第46期最高位戦決定戦の最中。
苦しい展開が続く中、筆者は最高位連覇の祈願に京都府は醍醐寺にお参りへ行った。
そこで発見した動物おみくじなるもの。
動物それぞれに意味があり、筆者がツモったのはカエルであた。
これは大変縁起良い。
最高位にカエルということではないか!!
とTwitterで報告したところ、
醍醐さん「カエルあんまり好きなじゃないけどw」の一言。
いや、本物ではない( ゚д゚ )
さらに、醍醐さんを昔からよく知る方に伺ってみた。
言いそう。すごく言いそう。
そんなちょっと不思議なところもある、愛されキャラの醍醐大である。
7.醍醐大は麻雀強いのか?
ここまで、醍醐大の人柄について触れて来たが、Mリーガー醍醐大に求められているもの。
それは、何より麻雀の結果である。
結論、強い。
それも並の強さではない。
ものすごく強い。
こちらを見て欲しい。最高位戦に入会してからの成績である。
Cリーグの半期時代を含めて20期参加し、降級は2回。うち1回は途中休場のためである。
マイナスは19期中2期。(途中休場の期もプラス)
Aリーグに昇級して8期で降級なし。
通算成績は、プラス3581.6pt。
魑魅魍魎が跋扈するA1リーグでの成績に限っても、プラス1106.4ptである。
成績だけでなく、醍醐大の麻雀の強さを知るには、この3本の動画がおすすめ。
持ち味は、その守備力。
動画3つ目の14mを止めてまわり、58sであがった日は、試合後のインタビューで、「あの14mは切ったことがない」とまで言い切っている。
これは決して格好つけたり、盛っているわけではないことは、醍醐大をよく知る人間にはわかるはずだ。
この男、本当に心の底からそう思っており、言っているのである。
その独特な打牌と共に何を考えているのかを知りたい方におすすめの動画がこちら。
麻雀するしないの麻雀の匠である。
他家がヘッドホンをして、醍醐大が1打1打何を考えているのか話しながら打牌するという企画。
普段の最高位戦ルールではなく、MリーグルールのためMリーガー醍醐大をイメージするのにピッタリだ。
なにより、ひなたんがかわいい(2度目)
醍醐大の1打にMリーグファンの皆さんが「この人止めたよ!!」「まじかよこの人!!」と驚くのを期待しているし、早くそういう場面を見たい!!
8.醍醐さんの大誤算〜それでも醍醐大は甘えない〜
2023.09.14
7まででアップする予定であったが、急遽8を加筆した。
「醍醐さんの大誤算」
Mリーグデビュー後、こんなコメントがコメランズで飛び交うだろうと予想していた。
だが、このコメントがまさかMリーグデビュー戦以前に飛び交うことになるとは予想していなかった。
2023年9月13日 神保町
まだ暑さは残るが、秋の気配も感じる陽気だった。
この日、醍醐大は最高位A1リーグ第10節c卓に出場。
ポイントは首位である。
やるべきことは大きく負けないこと。
仮に100pt負けたとしても、まだ決定戦出場圏内である。
だが、醍醐大は、1回戦2回戦でラスを引き、2戦で▲100という、らしからぬ結果。
3回戦は抜け番。4回戦5回戦でいつものようにポイントを取り戻すと筆者は予想していた。
が…悪夢は4回戦に、牧野伸彦プロの余りなし国士無双に南で放銃。
まさになんなん…
こんなものを止めていたら麻雀にならない。
なんとか素点を回復して終わりたいと迎えた5回戦。
悲劇は更に続く。
醍醐大ピンフドラ1を先制リーチ。
これもダマにしていては麻雀にならない。
このリーチに降りない選手が一人。
戦闘民族鈴木優選手。
リーチ後、醍醐大がツモ切ったドラ5pを鈴木優選手がポン。
さらに9pをチーして発バックドラ3テンパイ。
発は山に2枚。
しかもリーチ時山に残っていた醍醐大の待ち47sは脇に流れ、山からなくなっていた。
醍醐大ピンチ!!
流れというものがあるのならば、この日は発を掴む日だろう。
今期のMリーグから鎬を削る、MC浅見真紀プロ、解説園田賢プロの「これで発掴むなんて耐えられない〜!!」の叫びのなか、やはりというか、発を掴み8000の放銃。
一気にラス目へ。
さらには悲劇は続く。
石田時敬選手の一段目リーチを受けて降りる。
が、なんと一人ノーテン。
全員と4000点差、2着目3着目と点差は開く。
悪夢のような1日。
そんな中でも、流石は醍醐大という選択があった。
場面は悪夢が続く5回戦の東4局2本場。
下家の鈴木優選手が中を鳴き、中ドラ2の5800のテンパイ。
これに醍醐大が追いつきテンパイ。
5mを切れば4578s待ち。
仕掛け58mが危険であることは承知している。
だが、点棒状況から5mを切ってリーチする人が多いだろう。
だか、醍醐大は甘えない。
5sを切って5m単騎とした。
この時、結構時間を使って考えていたが、考えていたことは、5mを切るかどうかではなく、5sを切ってリーチるかどうかであった。
次巡、5mをツモ。
MC浅見真紀プロ、解説園田賢プロから思わず拍手があがる我慢の一打。
醍醐大は甘えない。
たが、その後もやはりという言葉しかない苦しい展開が続き、5回戦もラス。
醍醐大リーグ戦でプロ人生初の4連ラス。
1日で▲223.1pt、決定戦圏外へ…
幸い?であったのは、これが最終節ではなかったことだ。
残り2節を勝ち、最高位決定戦に進出してくれることであろう。
筆者の目と耳は、決定戦を戦う醍醐大を観るためにあり、決定戦の解説する醍醐大を見聴きするためにはないのだ。
9.末尾に
末尾ではございますが、お礼申し上げます。
noteを書くことの許可をくださった醍醐さん。
YouTubeやWebサイトの引用の許可をくださった
・最高位戦日本プロ麻雀協会
・いしやまだいすけさん
醍醐さんと40年来の知り合いである千葉県松戸市出身K.Tさん。
エピソード頂いたとき、爆笑しましたw
そして、最後まで読んで頂いた皆様。
醍醐さんがどれくらい活躍してくれるか、その1打で視聴者を驚かせるか楽しみだなぁ☺️
2023.09.16 初版