![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/98500296/rectangle_large_type_2_ae7d0ff7dc4653137ca8013779227a2c.jpeg?width=1200)
ぼのぼの話 〜About Bonobos
ほのぼの話ではありません。ボノボの話です。ある意味、ほのぼのとした話かもしれません。
あなたは、ボノボを知っていますか?
ピグミーチンパンジーとも呼ばれています。
最近はだいぶ有名になったので、知っている人も多いと思います。
友好的で平和的なボノボ
チンパンジーやゴリラは、子殺しをします。チンパンジーは、同種であるオトナのチンパンジーを殺すことが知られています。チンパンジーもヒト科ですので、その意味では「ヒト殺し」です。
人間もヒト殺しをします。人間は、他の動物種とは比較にならないほどの残酷さで、同種である人間を殺します。そればかりか、他の霊長類をも殺します。
ところが、同じヒト科、同じチンパンジー属でありながら、ボノボについてはそのような事例がまったく見られないそうです。どうしてこのような違いが生まれたのでしょうか。
ある本にはこうあります。
ボノボの雄が赤ちゃんを殺している場面はこれまで目撃されたことがない。ボノボの雄は集団でなわばりの境界をパトロールすることも、隣の集団のメンバーを殺そうとすることもない。自然環境でも飼育下においても、ボノボがほかのボノボを殺した場面はこれまで観察されていない。実際、隣どうしの集団は敵意を示すこともあるが、いっしょにどこかへ出かけたり、食べ物を分け合ったり、友好的に交流したりすることも同じくらい多いようだ。
ボノボもチンパンジーも若い頃には遊びが好きだが、チンパンジーは成長すると遊びからは卒業する。それに対し、ボノボは成熟しても遊び好きの性質を失わない。成熟したボノボはまた、チンパンジーよりも性的な遊びが好きで、雌は他の雌との絆を深めたり、雄同士のいざこざを解決したりするためにセックスを利用する。
友好的で平和的なボノボ。日常の暮らしぶりも、とても「ほのぼの」としているようです。
YouTubeで「ボノボ(bonobo)」で検索するといろいろ出てきます。まずは、短めのを2本をご紹介します。ご覧ください。
いかがでしたか。これが、私たち人間にもっとも近い霊長類の姿です。
なお、この記事の見出し画像は、Rob Bixby, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commonsを利用させていただきました。記して感謝いたします。
私もヒト! ボノボもヒト!
現在、生息している動物のうち、ヒト科に属するのは、オランウータン、ゴリラ、チンパンジー、ボノボ、ホモ・サピエンス(人間)だけです。
![](https://assets.st-note.com/img/1676978244341-zd3009xkyL.jpg?width=1200)
生物上の分類では、哺乳類>サル目(霊長類)>ヒト科、となります。
ヒト科はさらに、ヒト亜科とオランウータン亜科に分かれます。
ヒト亜科は、さらにゴリラ族とヒト族に分かれます。
ヒト族の中に、チンパンジー属とヒト属が分類されます。
哺乳類>サル目>ヒト科 Hominidae の分類
オランウータン亜科>オランウータン属 Pongo>
・オランウータン Pongo Pygmaeus
ヒト亜科 Homininae>ゴリラ族 Gorillini>ゴリラ属 Gorilla>
・ゴリラ Gorilla gorilla
ヒト亜科 Homininae>ヒト族 Hominini>チンパンジー亜族 Panina>チンパンジー属 Pan>
・チンパンジー(ナミチンパンジー) Pan troglodytes
・ボノボ(ピグミーチンパンジー) Pan Paniscus
ヒト亜科 Homininae>ヒト族 Hominini>ヒト亜族 Hominina>ヒト属 Homo>
・ホモ・サピエンス H. sapiens
古生物学が進展し、DNA解析が進んだ結果、ヒトと類人猿、とくにチンパンジー属との間の遺伝距離が極めて小さいことが分かったため、こうした分類になっています。
下記サイトに、ヒト科について初歩的なとてもわかりやすい説明があります。ぜひこちらも参照してみてください。
タカハシ、ボノボにハマったってよ! 〜大いにボノボを語りはじめる!
10年ほど前から、霊長類研究、なかでも「ボノボ」にハマってしまった。
ここから先は
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
おだちんちょうだい!頑張って書いたよ! お駄賃文化を復活させよう! ODACHINを国際語に! オダチン文化がSNSを救う! よいと思ったらサポートをお願いします!