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宗門系私大の苦難と活路 ④(深掘りLIVE #43 文字起こし記事)

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深掘りLIVE #43 宗門系私大の苦難と活路 ④

宗門系私大の苦難

深堀ライブの43個目、宗門系私大の苦難と活路その4ですね。ちょっと久しぶりになりますが、深堀ライブやりたいと思います。

宗門系私大の苦難と活路、なぜか結構アクセスが多いんですが、それはさておき、これまで①②③と話してきました。

宗門系の学校法人には独自の困難があるということをテーマにお話ししてきているんですが、その苦難はどこにあり、活路は本当にあるのか、そういう話ですね。

偏った理事会構成と建学の精神のお題目化

そこで特に大きな問題は、まずその1で話したのは、結局、宗門理事が多いという問題、理事会構成の問題ですね。その問題が結構大きいぞと、これが学長選出にも影響を強く与えるという話ですね。

それからもう1つは、建学の精神を唱えるんですが、これがその2でも展開しましたけれども、建学の精神がお題目にとどまってなかなか具体化されないという問題があるわけですね。

その2では、その話も含めて、なかなか建学の精神が具体化、具現化されないという話をしました。結局、お題目にとどまるということです。

念仏のように唱えるんですけれども、具体化が非常に苦手だという部分が結構あるんじゃないかなという話をしました。さらに、実際に具体化したところで、今度はそれが建学の精神とずれてるんじゃないかという議論が必ず起きるという話もしました。

根強いセクト主義と専有意識

そこで出てくるのがいわゆるセクト主義専有意識ってやつなんですね。これが結構、強いんですね、やっぱり宗門の人にはね。教義に忠実とも言えるんですが、別の言い方をすれば教条的、硬直的現実対応能力がない。世俗が変わるよりも、世俗と違った生き方をするという、こういう問題が出てくるわけです。

一方で、世俗的な学生募集ということには関心事を持つというね。この辺のあたりが整理できないまま理念と現実が乖離しているみたいな状況も時々見受けられるわけですね。

二重権力構造の弊害

その3では、さらに具体的な話で、結局、突き詰めるところ、二重構造になってるんだと。学校現場といわゆる宗門の世界との二重権力構造があるという。この二重権力の関係が非常に問題になって、実際に改革をしようとしたときにこの問題にぶつかるということなんですね。

何にもやらずにそのままぬくぬく過ごしている分には何もトラブルは起きないんですが、私学がいろんな苦難に直面している中でいろんな改革が求められるわけですよね。それを具体化して、やろうとしたときに、実践しようとしたときに、その宗門の教義やその他、ポストとかね、いろんな問題とぶつかってくるんですね、具体的にね。これが非常に大きな問題。

そこで結局、学校法人に本当の意味で権力が一本化されていないで二重構造があるという。ここですね。下手なところで口を出してくる、肝心というか、大事なところでちゃちゃを入れてくるという問題があるわけですね。

宗門系私大に活路はあるのか?

そんな話をしてきたんですが、じゃあどこに活路があるのかという話をそろそろしなきゃいけないわけです。活路は本当にあるのかという話なんですが、これは大きく分けて2つですね。


宗門系私大を継続する場合、そこから離脱する場合、この2つのパターンで考える必要があるだろうと思うんですね。

活路0:宗門系を継続する場合

まず最初に、宗門系私大を継続する場合にどういった問題点があり、どこに活路があるのかということについて、考えれるだけ少し考えてみようかなと思うわけですね。

宗門との関係を切らないということですね。実際、宗門を離脱した学校法人は過去にはいくつかあって、それで、そういったところは成長路線に乗るという例が見られるわけです。

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