2020年4月、コロナをこうして乗り切った! オンデマンド教育が日本の大学を救う
キャンパスFM6214。今日の放送は、昔収録した音源をちょっと編集してお送りしたいと思います。
「アフターコロナのオンデマンド教育のために」ということで、今ちょうどオンデマンドの重要性ということをnote記事にも書き始めました。それと連動する形で、アフターコロナのオンデマンド教育について、コロナで新学期の開始が遅れた2020年度の経験について語っている音源を紹介します。ちょうど2021年の2月に、ある通信制の高校の求めに応じてやった録音です。
2020年4月時点での予測と決断
皆さんもう忘れているかもしれないんですけれども、2020年の2月ぐらいにコロナが出始めて、中国からね。 それで3月に広がって、4月の新年度を大学は迎えられないんじゃないかっていうぐらいの危機感があって。でも意外とこれはそんなに長引かずに収束するんじゃないかという期待感もあって、ただ私は、とにかくこれはもう2〜3年続くに決まっているという前提で話を考えていたんです。
私は当時、大学の学長をやっていたんですけれども、2020年の春休み特に3月には、もうこれは全部オンライン授業にするしかないと判断しました。しかも2年ぐらい続くということで、1年は最低でも覚悟しなきゃいけない。 だから全部オンラインに移行すると。 そして、そのために何をするかという決断に迫られたわけです。
5週間で全ての授業をオンライン化
考えに考え抜いて、当時の私がいた大学の状況も考えて、Googleを使おうと。 Google Classroomですね。 Google for Educationっていうのがあるんですけれども、それを使い倒そうということで、Google Classroomをメインにして全てをオンライン化すると。 授業から業務から何からね。 全てオンライン化するという取り組みをやったんですね。
4月1日の教授会でそれを宣言して、5月6日から開講するぞと。 そして、それまでの5週間ですべてをやり切ったということです。私の中では濃い5週間だったんですけれども、5月6日から100%、非常勤も含めて300人近く教員がいるわけですけど、全員オンライン対応にすると。 できない奴はもう大学にいらないぐらいの勢いでやった。 それぐらいの危機だったわけですよね。
ビフォーコロナに戻ってしまった日本の大学
なぜ、この昔の録音(2021年2月の音源)を引っ張り出そうと思ったかというと、要するにオンラインとオンデマンドというのは非常に教育効果が高いのに、コロナがまだ実は収束してないんですけれども、とにかくコロナ前に戻ってまた対面が復活していると。 これは今後の大学のことを考えたら、あるいは大学における効果的な教育ということを考えたら、非常にマイナスが大きい。 せっかくのコロナ経験の中で進めたオンライン化をもっと徹底すべきだというのが私の主張なんですね。
なので、この過去音源を引っ張り出して、ちょっと聴いてもらおうと思います。 これについては今後、note記事でもちょっと全面展開していこうと思っているので、その一つの参考として聴いていただければと思います。
(以下、2021年2月の収録音源を編集したものです。2023年7月収録部分を引用表記にしています。)
コロナ禍はオンライン化の千載一遇のチャンスだった
今年度(2020年度)ですね、コロナの影響が多分1年以上かかるだろうという予測を持っていましたので、授業の春学期の開始は4月の上旬だったんですが、それは延期してゴールデンウィーク明けにしたと。
多くの教職員はやっぱりゴールデンウィーク明けから対面ができるもんだと思い込んでいた節があるんですが、私はそれはもう年間を通して難しいだろうというふうに思っていましたので、これはいわゆるオンラインに切り替えるいい機会だと。
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